"ハメられまくりまクリスティー"
1999年11月23日(火)西湖
1匹 天気:曇り 水温:気温-度℃気温:水温10度℃手段:ローボート+ハンドエレキ
22日夜佐武から電話があり西湖が爆釣中とのこと。「釣れている」っていう情報をききつけて釣りに行っても「昨日まではよかったんだけどねー」ってなるのは釣りの常識だ。果たして今回はどうなることやら。
■作戦
もう12月になろうとしているのに、なぜ極寒の西湖が爆釣しているのか?以下が佐武が仕入れた情報のまとめ。
1.ベイトフィッシュとなるクチボソを放流した
2.それらは最初はシャローにいたが、先週くらいから3~4mのウィードまで落ちた
3.それらを食うためバスの活性が上がった
4.3~4mのウィードエリアでバンバン釣れる。一昨日も2桁釣れた人がいた
という事だ。 「3~4mウィード」ってもっとも苦手な釣りだけど、そんなに釣れるのなら行くしかないね。ところが、問題が一つある。それはボート。
西湖にはいくつかレンタルボート屋があるが、みな例のよくあるローボートだ。釣りッコ太郎で育ったオレは、あのボートに2人で乗るのがスーパー怖い。フットコンまでつけて2人で乗ったら相当の重量になるし。それで風が吹いたら超怖い。そこでオレは佐武に「湖の様子みてから決めよう。穏やかだったら2人で乗るけど、万が一に備えてハンドエレキを持ってきてね」って言った。
家でタックルの準備。すっかり八郎なオレのタックル群、クリアレイクっぽい道具が無い。でも、3~4mのウィードなのでベイトタックルでもOKだろう。なんってたってイレグイらしいから、フィネスタックルは要らないだろう。そんな訳で、HLCX601MFBでハードルアー全般、HLZ601MFBでゲーリージャンボグラブの1/4ozテキサス藻面スイミング、HLZ5111MHFBは3/8ozフットボールラバジの藻面スイミング、唯一のスピニングロッドは押さえでジグヘッドとかスプリット。よしコレでOKだろう。
■スタートフィッシング
6時頃現地へ到着しボート屋へ。湖面はいたって穏やかで2人で乗っても大丈夫っぽい。しかし佐武から意外な言葉、、、、「え?2人で乗るの?ムリだよーオレ荷物多いもん」 なに?まじ?オレ魚探持ってきてないぞ。でも、まぁ3~4mならサイトできるし、魚探は要らないか。ってこの時点で思い合意した。佐武のボートについて回ればなんとかなるしね。ってこの時点で思ったのが失敗だったさ。
佐武にハンドを借りてセッティング。ボート屋のオヤジがあーしろこーしろってうるさい。うるせーよ、ハンドコン使っているからド素人扱いなのかオレ。これでも、ボート屋を手伝って事もあるんだよー。バッテリーの+-なんて体で覚えてるっちゅーに。やれやれ。
7時に湖上へ。ボート屋前がいきなり3~4mのウィードなんでバイブ、クランクをキャストしまくり。LV300飛ぶねーあー楽しい。しかしバイトは無い。佐武はいきなり魚探をかけまくりワームでジグジグやっている。30分ほど経ってもまるでダメ。なんか話が違うぞオイ。俺が釣れないのはともかく、ワーム担当にも釣れないなんてなぁ。このワンドは魚っけがまるでない。どうしたものか。しかもウィードはほぼ枯れているし「藻面」なんてありゃしない。
で、ふと気づくと佐武がエレキで遙か遠くまで移動している。なんだよオイ、しかも、ずーっと魚探掛けている。おいおい、一緒に回るっていったじゃねーかよ。仕方ないのでオレもゆっくり次のワンドへ移動。ここでやっと生命感あり。表層にクチボソがいっぱい。タナベノリオ氏がよく言う「ベイトがいるとこにバスは居る」を信じてひたすら粘る。ペンシルベイトからミノーからクランクからスピナベからメタジまで総動員するもノーバイト。んー困った。
その間、佐武も100m先の岬の横でずーっと粘っている。しかも釣っているじゃないの。
エレキを最速にして佐武のとこまで行く。
「あそこにベイトいっぱい居たよ」と伝える。 しかし佐武から意外な言葉、、、、「ベイトにはバス着いてないって言ってたよ」なに?まじ?クチボソ放流したから爆釣しているって電話で言ってたじゃん、、、くそーまたハメられた。しかも、ヤツはここで1ゲット3バラシだそうだ。「ここねー5mで広いウィードエリアなんだよ」って。あーそうですかーいいですねー魚探あって。
■50アップ?
3~4mではぜんぜん釣れない。釣れるのはもっと深いとこ。これじゃ魚探無しのオレにとって目をつぶって釣りしてるも同然。しかもここは地形変化が激しいし最悪。
次のポイントへ2人で移動。夏に来たとき結構良いウィードがあった10m前後のエリア。魚探を見つつ一人で喜ぶ佐武はここでも開始早々マメをゲット。あーあーあー楽しそうだね。
オレはもうやけくそでメタジをしゃくる。するとヒット!ん?デカイぞコレ!ロープか?リーリングを止めるとロッドがゴンゴン動く。明らかに魚が引っ張っている。ロッドが水中に突き刺さるぞ、ナニナニナニ?コイか?これまでバスでこんなに重量感のあるファイトは味わったこと無いぞ。おもわずドラグをちょいゆるめる。しっかしすげー重い、なんだろう?50アップ?でも、なんかバスの引きじゃないんだよね、ムムム。おそらく10mくらいのボトムでヒットさせたからなかなか上がってこない。ドキドキしながらリーリング、で、やっと見えたのは紛れもなくバス。でも40アップくらい。あれ?
よーく見たら、スレ(笑)どーりで重いわけだ。メタジではよくスレるらしいが、口の周りならともかく、胸ビレんとこに掛かっている。これってどうなのよ?釣ったことになる?ならないよね。ただの引っかけ釣りだよね。ってことで、ノーカウント。とはいえ、あまりにもきれいな魚だったので記念写真をパチリ。
45cmはあるねコレ。居るんだよねーこーゆーいい魚がね。釣れないけどね。
■しゃくりマシン
佐武さんは相変わらず、魚探を見つめながらウロウロしてオレの事なんて相手にしてくれないので、思い切って大移動。じゃーね、一人で楽しんでくれ。
メタジをカウントダウンして大体の水深を予測してひたすらしゃくる。魚探なきディープの釣り=心の拠り所がなく、ただのシャクリマシン。でも、西湖の神様が微笑んでくれたのかコツン!ってバイト。わーいわーい釣れたー。小さいけどちゃんと口に掛かっているぞ。嬉しいなー。
すぐに山立てをしてそこで粘るもその後はパッタリ。
沖にいっぱいいるワカサギ釣り船団に混じってメタジをしゃくったりするが、やっぱりダメ。時計を見ると13時。もう眠いし帰りの運転もあるし、やーめた。100m後方では佐武がまたヒットさせている、デジカメで写真なんか撮っているぞ、くっそー。一体ヤツは何匹釣っているんだ?
一足先に上がって仮眠でもするさオレは。キミは魚探を駆使して楽しい釣りをしてくれよ。ケ。
■フェアに
結局、佐武もすぐに上がったけど、なんだかんだで5本釣ったらしい。5本と1本で数的にはオレの方が少ないのは紛れもない事実だが、今日は勝負にはならないって。装備が違いすぎるもん。本人は「勝った」って喜んでいるけどな。ハードウエアが違いすぎるっちゅーに。っていうかフル装備で5本かプププ。
それはそれとして、メタルジグで初めてバスを釣ったのが嬉しい。これでルアー全種類制覇。昔、いろいろあってメタルジグは死んでも使うかコノやローって感じだったけど、そんなわだかまりを捨てて素直に使ってみて実際に釣れて良かった良かった。
本日の釣果:1本
本日の仕掛け:ダイワハートランドZ5111MHFB+TDX105HV+ダイワFT10ポンド+ホプキンズ3/4ozシルバー