"色々なことが起こったよ"
2000年03月05日(日)山中湖
0匹 天気:曇りのち視界5m 水温:気温1~5度℃気温:水温4度℃手段:FRP12ft+9.8ps
■久々だな
某ボート屋さんで船を借りて8時頃湖上へ。本当は3mラインのステイシーのドラッギングで爆発する予定だったんだけど、、、、、
ミノーで有名な某プロが一昨日取材で山中湖へ来て、一日ミノーを投げまくってノーフィッシュだったそうだ。なーんだ。じゃぁ俺に釣れるわけがない。
んでも、昨日の夜はかなり暖かい雨が降ったから水温が上がってシャローが爆発!と期待したのだが、実は昨日まで湖岸には雪が残ってて昨日の雨で溶けたらしい。ダメじゃん。
しかたないのでディープへ行ってみる。ベイトの群にちょっと熱くなるがノー感じ。
あれほど好きだったディープの釣りもイマイチやる気が出ないのでもう一度浅い方へ。国道前やらボーリング場前やら過去にあんまり行かなかったウィードもこもこエリアへ行ってみるが、ウィードが全く無い。あれーこの時期ってこんなにウィード無かったっけ?枯れウィードすら無い。
ゾノへ行ってみる。相変わらずエンジンで一発で入れた。ちょっと嬉しい。でも釣れない。
最近のヒットポイントであるという「なぎさ前」へ行ってみることにした。
■超ヤバヤバトラブル発生!!
エンジンで一気になぎさ方面へ。ローボート船団が近づいてきたのでエンジンのスロットルを緩めたその瞬間!!ずがーーーーん!あってはならないことが起こった。何が起こったかを書いちゃうと、ボート屋さんから営業妨害だ!って怒られそうなので書かない。書きたいけど書けない。営業妨害っていうか事実なので隠すことはないのだが、まぁいいや。
あー一歩間違えば死ぬとこだった。ふぅ~~
気を取り直してなぎさ前へエレキでゆっくり進む。途中魚探には目茶おいしい反応のオンパレード。ベイトの固まりはもちろん、明らかに大きい魚が映る。得意の魚探丸写しテクニックで自分のルアーを魚探に映して、それらの魚影にピンポイント攻撃。しかし、カスリもしない。あの魚影はコイかヘラブナか?っていうかフロントの魚探が107だから精度が落ちているのか? まぁ釣れないものは仕方ない。
■激ヤバヤバアクシデント発生!!
そんな訳で釣りしているときは魚探画面しか見ていないんだけど、ふと周りをみると、なんと!濃霧。薄々気づいては居たけど、こんなに急激に霧に包まれるとは! シャローに寄ってクイに係留し様子を見る。一向に晴れない。っていうか更に濃くなってきた。やべーーよー。あげく小雨も降ってきて寒い!!このまま凍死?
過去に数回濃霧に巻き込まれたことがある。1回目は無理してボート屋に戻り散々な目にあった。まっすぐ進んでいるつもりでもぐるぐる回っちゃうのよねボートって。
しかし、しかーし、今の俺はチト違うぜ。ちゃんとコンパス(方位計)を持っているのさ。しかもカシオから出ている方位計付き腕時計さ。ハイテクさ。ふっふっふ。
とりあえず今自分が居る場所から戻るべき方向を割り出す。おそらく北東に進めばOKなハズだ。このプロトレックはボタンを「ピッ」って押すと時計の上方向(12時の方向)がどっちを向いているかを瞬時に表示してくれるのだ。
っちゅーわけでエレキじゃ直進性が悪いのでエンジンをかけて超スローでNE方向へ進む。頻繁にピッピして曲がらないように進む。ちょっと気を緩めるとすぐに曲がっちゃうけど、とりあえずNE方向へゆっくり進む。
10分ほど走ると人の声がどこからともなく聞こえてくる。慌ててエンジンをニュートラルに。やがて霧の中からバスボートが登場。こんな時に走っているんだからGPSプロッター付きに違いない。一応声をかけて現在地を訪ねようとしたら「とがちゃーん?」って声をかけられる。毛糸の帽子を目一杯被っているのに俺だとすぐ解るなんて俺ツウだ。誰かと思えば森くんと大塚さん(大塚茂さんではない)じゃん。いやぁー久しぶりです。ご無沙汰です。
「今場所解る?」って大塚さんに訊かれる。「え?GPS無いんですか?」....無いらしい。コンパスも無いらしい。感で走っているらしい。すげー。
俺がコンパスを持っていることを伝えると「西はどっち?」と訊かれる。プロトレックをくるくる回し西を教える。そのせいで俺のボートはどっち向いているのか解らなくなったやんけ!慌ててNEに方向転換。じゃー気を付けて!って事で別れる。その直後大塚さんがこう言った「あーそうそう、ジャッコネに仮登録したんだけど入れないよー、プロバイダーのせい?」ってオイ、この非常事態時にそんな事訊かれてもなぁ(笑)しかも俺あそこの管理者じゃねーって。
そんなこんなで再び孤独な旅に出る。かれこれ15分は経っている。そろそろ対岸に着いてもいいころだ。
一瞬音楽が聞こえた。スロットルを緩めてみる。明らかに音楽が鳴っている。有線放送かFMっぽい。これはひょっとして?
更にボートを進め魚探のスイッチオン。5m。よしよし。もう大丈夫っぽい。更に桟橋も見えてきた。どこの桟橋だろうか。
そして遂にゴールイン!遊覧船乗り場付近に無事到着。目標としたボート屋からわずか数十メートルしか離れていない。正直なところ自分でもビックリした!こんなに正確に帰ってこれるとは!!偶然か?偶然にしてもすごい精度じゃん。
皮肉な事にゴールインしたころ霧が薄くなる。更に皮肉なことに、ボート屋の前の3mラインにウィードの新芽があった。もっと皮肉な事にこのウィードを見つけた瞬間、携帯が鳴ってカミさんに呼び出された、、、、、あーぁ結局今日もノーフィッシュ。短時間の釣行とは言えショック大。
■ボート釣りには必須
そんな訳で今日はプロトレックに助けられたよ。
http://www.casio.co.jp/ww/PROTREK/LineUp/triple_compass.html
↑ここに説明が載っているけど、これはボート釣りやる人なら絶対におすすめ。普通のアナログコンパスでも良いけど一応ほら時計もついているし気圧も気温も解るしね。(ちなみにカシオではGPS腕時計もあるぞ)
とはいえ、自分の居る位置から目的地までの方位が解らないと使い物にならないんだよね。今回はたまたまよく知っている山中湖だったから帰れたけど、これが未知の湖だったり迷路のように複雑なリザーバーじゃダメなんだけどね。まぁ濃霧に囲まれるまで釣りをするのが一番の問題っちゃー問題だけど、それはオイトイテ、とにかく今日はプロトレックよありがとうってな感じの一日であった。
本日の釣果:なし
山中湖に14ポンドフロロのタックルを6本持ち込むのは無謀なのか。。。。