"60cmアップを狙うらしい"
2000年11月18日(土)琵琶湖
4匹 天気:晴れ 水温:朝の気温5℃℃気温:水温15℃℃手段:漁船22ftくらい
あけて2日目。ビッグフィッシュを目の当たりにして俺だってやる気マンマンだ。
■冬の日本海
昨日から強風注意報がでていたんだけど、今日もまた風がビュービュー。更に「今年一番の冷え込み」となり朝の気温は5℃。寒いゼ。今日は気合いを入れて朝イチから湖上へ。昨日より一回り大きい和船+9.9psで大橋方面へ向かった。北東方面から関東じゃ考えられない大きなウネリが押し寄せまくってる。進行方向の斜め後ろからウネリが来て非常に恐ろしい。こんなパワーでボートが押しのけられるのは初体験でマジ怖かった。
ので、アメリカンな大場さんに操船を代わってもらう。
大荒れなのでシャローは死んでいるとのことで、ディープな方でエレキを降ろす。が、しかし、56ポンドエレキのフルパワーでも波に負けてステイできない。船が大きいので受ける波のパワー+風も大きい。さずがグレイト琵琶湖。バスも大きいけど荒れ方もグレイツ。横波を受けると転覆しそうだし、投げ出されそう。
子猫のようにおびえる俺だが、アメリカ育ちの大場さんはいたって冷静に釣りをしてる。アンビリーバボーだ。他にもひさのやのボートは何艇かでてて、1人で釣りをしている人もいる。尊敬しちゃったよ。俺は怖くてとても無理だ。更に、こんな大荒れの中、直立不動で普通に釣りしている人もいた。あれはロボットに違いない。
いかんともしがたいので、アンカーを打ってみたが、ジリジリと流される。重めのテキサスをキャストしてみたけど、ウネリが1m近くて釣りにならんっす。ちょっとした岬の裏で波を避けて釣りしたけどノー感じ。更に風が強まってきたんで、とりあえずボート屋にもどって様子見することにした。
■午後の部
ボート屋横の川でコバスと戯れたりファミレスでコーヒーを飲んだりしつつ時間を潰していると、風がやんできたっぽい。湖面をみるとウネリこそ残っているものの風は無い。ヨットもでてる。っちゅーわけで昼に再び出撃。
昨日の60アップは8mで釣れたらしく、船長はディープへ船を進めた。が、我々の船には魚探が無い!更に、ボトムが硬い訳でもなく、たぶんただの砂地。だからワームをやっててもまるでノー感じだ。大場さんには悪いけどまたここで昼寝。ZZZZ.....
秋によく釣れていたワニ川河口へ向かう。その途中、妙に水が澄んでいるポイントを発見しちょっと寄ってみる。ここでトノのビーフリーズに10センチアップがヒット。続いて俺のスクワレルに20アップがヒット!。ポーズ中、つーか手を休めて無駄話中にコン!と当たった。いやん嬉しい遂に20センチの壁を破ったぜ。さすがご当地ルアーはよく釣れる。しかし、サイズが、、、
スクワレルをシャロー側に遠投してただ巻き。非常に硬いウィードに当たった。一旦ステイさせロッドをパンっと煽って外す。そしてポーズ。「コン!」当たった!絵に描いたようなハングオフテクニックでヒット!嬉しい嬉しすぎ!サイズは相変わらず10センチ台だったけど、釣れ方が嬉しいじゃないっすか。
トノは「ミノーってこんなサイズしか釣れないの?」ってしきりに言う。いやぁまさか、開発者もマメを釣るために作っている訳じゃないとおもうがのう。確かに小さい。「ミノーはダメダメだね」とトノが言った瞬間「あ来た!」とか言って35センチクラスを釣りやがった。くー羨ましい。
その場所を一旦離れワニ川河口へ行くが、ボートが2艇しかいない。9月末にはオカッパリからウエーディングからフローター、ゴムボート、レンタルボート、バスボートと100人くらいいたけど、今は全然いない。つまりは釣れないんだろうってことでパスして北上。水の色をチェックしながらシャローを回るがダメだった。
■大逆転!
再び、さきほどマメが釣れた場所へ。
スクワレルのファーストキャストでマメが追ってくるのが見えた。トノもまた小さいのを釣った。大場さんはたぶん呆れていただろうけど、我々は楽しくて仕方ない。相手が小さいのでトノからロッドとベビーシャッド50SPを借りる。狙いが的中し一発でヒット!これはイレグイか?と思ったが甘かった。再び、スクワレルをキャストしまくり10センチクラスを追加。サイズはともかく今日は俺が一番釣ったぜ。へへへ。終了時刻が迫りボート屋方面へ向かいながらシャローを流す。
ミノーはマメしか釣れないと言い張っていたトノにまたまたナイスサイズがヒット!35くらいだけど、体高があって美しいバス。くっそーいいなぁ。そんでもって、トノにまたまたヒット!今度もデカイっぽい。ロッドが満月だ!うっそーん、いいなーいいなーと思っていたら、前でバズベイトを投げまくっていた大場さんのロッドも満月!ダブルヒットだよー。くやしー。トノのは43くらい、大場さんのは46センチ。この時期にバスベイトを投げるなんてさすがにアメリカンだなとは思ったけど、それで46センチを釣るとはさすがだ。夕方のフィーバースタートか!と思って必死に俺もキャストしたけど、、、、、
しっかしまぁ、何で俺には大きいのが釣れないんだろうな。なんかが違うんだろうけど、なにがだ?
■感想
会話中にウーデイビスとかアーロンマーティンスとかの名前がごく普通にでてくるアメリカンな大場さん。アメリカンというのは決してオーバーじゃなくて、学生の頃はアメリカにいて年300日は釣りをしていたらしいので限りなく本物なのだ。俺は今までにトッププロな釣り人の釣りを何度か間近で見たけど、大場さんは彼らとくべても遜色がないというか、いや、ひょっとしたらそれ以上の釣りバカかもしれない。俺も相当の釣りバカと自負しているけど、俺以上にこんなにバカな人と釣りするのは並木さんにつづいて2人目だ。
ボート屋のレンタル時間が迫ってエンジンでボート屋にもどりつつ、気になるストラクチャーをエンジンかけっぱなしで数キャストするとことか、八郎潟での俺をみているようだった。とにかく1秒でも多く釣りをしたい、1キャストでも多くキャストしたいという気持ちが痛いほどよく解る。他にもロッドの雑な扱いとか、車の汚さとか俺にそっくりで、トノも爆笑してた。
けど、釣りの腕や経験、知識は俺なんて足下にも及ばないほど凄かった。そしてビッグフィッシュへの拘りも凄い。道具の扱いは雑だけど、タックルのセッティングはすごい神経質だし、魚探無いのにディープを真剣に探っているし、激荒れなのに丸2日間シート無しでエレキ踏んでいるし、とにかくこの人は凄すぎ。 紙面の都合で(ウソ)これ以上は説明できないけど、とにかくこの人はいままでに見たこと無いタイプの釣り人だった。
帰りの車中で質問してみた
「朝の大荒れん時、もし大場さん1人だったら釣りを続けていたでしょう?」と訪ねた。
答えはやっぱり「YES」だった。
フォトギャラリー 波が1mでもシート無しでエレキを踏み続ける本場仕込み。
これをマジで投げ続ける
ついに20アップゲット!今回の最大魚
トノの20アップより大きい大場さんのルアー。
ベビーシャッドに変えて一発目でヒットした俺サイズ。
終了間際の40アップのダブルヒット。位置的にトノが前に来てるから同じサイズに見えるけど、大場さんの方が一回り大きい。
本日の釣果:4匹 MAX25センチ(涙)
メインタックル:ハートランドZ601MFB+TD-X105HV+DUELフロロプラス14lb+スクワレル76SP×3
エアリアル+TD-X2004C+SH4LB+ベビーシャッド50SP×1