Insight Map Creator
インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編

Index

準備するものと成果物

  • リーフマスターとご自分で作った等深線マップ
  • Insight Map Creator(インサイトマップクリエーター)無料アプリ
  • 航空写真
  • Googleアース
  • オーバーレイ機能をもつローランス魚探

成果物は以下ようなローランス魚探に等深線マップと衛星画像などのビットマップファイルを表示させるためのAT5ファイル。

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IMC(インサイトマップクリエイター)の準備

過去に一度でもロランスGPSとリーフマスターでAT5を作っているなら、既にインサイトマップクリエイターというアプリはパソコンにインストールされているはずです。どこにあるか場所がわからない場合は、Windowsで「IMC_*_Application」で検索すると見つかるはずです。もしまだインストールしてない場合は以下のページを参照してください。

ReefMaster/リースマスターでAT5書き出し時に要求されるInsight Map Creator(インサイトマップクリエーター)の設定

CaseA:湖岸線の代わりとしてグーグルアースの人工衛星写真を使う

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通常は本体に付属してきた全国湖沼図AT5や自分でグーグルアースでポチポチして作成した湖岸線ファイルを使っていると思われますが、上の写真のようにグーグルアースの衛星写真そのものズバリを使うのが本エントリーの目的です。これは全国どこのフィールドでも使える技です。

CaseB:水中の沈みモノ写真を利用する

もし「水を貯める前のリザーバーの衛星写真」「川が護岸工事される前の衛星写真」が手に入るなら、それをローランス魚探画面に出すことも可能です。

過去の衛星写真を探すには以下のサイトを使います。

Googleマップを使って過去の地形図や空中写真を見る

検索窓に湖沼名や地名を入れて表示させ「航空写真」のプルダウンで現在・1990年・1985年・1980年・1975年・1963年という感じで過去の衛星写真をみれます。ただし、全国どこでもあるわではなく、また尺度によってもあったりなかったりなので”あればラッキー”くらで探してみます。メジャーフィールドとしては

千葉県の高崎湖。上が現在・下が1900年。貯水直前の奇跡的な衛星写真を見れます。

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高滝湖1990年の衛星写真をじっくりみる

福岡県遠賀川。上が現在、下が1975年で今のように完全護岸されてなくて旧リバーチャンネルや旧護岸を見れます。

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1975年の遠賀川をじっくりみる

出典:今昔マップ on the web

これらの古い航空写真をあなたのローランス魚探画面にそのまま表示できたら素晴らしいですよね! 上記A・Bともに以下の同じ手順で作成可能です。

ざっくりした手順

ステップが多くて長文になるので、とりあえずざっくりした手順を先に載せます。その湖の等深線マップは既にあることが前提です。

  1. グーグルアースや上に載せたサイトから衛星写真を自分のパソコンにコピー。必要であれば複数画像を繋げて一枚の画像にする。もちろん、紙の写真をスキャンしてもOK。
  2. グーグルアースにその画像を読ませて位置を合わせてKMLファイルを作る
  3. インサイトマップクリエイターでKMLファイルを処理してat5ファイル群を作る
  4. リーフマスターでベクターデータとしてat5ファイルを書き出す
  5. 3と4のファイルをSDカードに入れる

以上。

1.グーグルアースで桧原湖の衛星写真をダウンロード

例によってサンプルは福島県の桧原湖です(生ログファイルがこれしか無いため)。

※グーグルアースの基本操作は習得済みである方を想定して書いています(まだインストールしてない方は→ReefMaster/リーフマスターのショアライン作成のためにグーグル・アースで湖岸線を描く方法

1-1.フォルダを作る

一番最初にパソコンにこの作業専用フォルダを作ります。色々なファイルが生成される&無用なトラブルを防ぐために必ず最初に専用フォルダを作り、以降、全てのファイルをそこに保存します。この例ではデスクトップ*にhibarako_photoというフォルダを作成しました。

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*海外アプリを使う際の心構え

海外のPC用アプリを使う場合は基本的に日本語(カタカナ英数字の全角文字も含む)のファイル名・フォルダ名を使わない事をオススメします。今時のメジャーな海外製アプリは日本語でも問題ないですが、マイナーなアプリや手抜きアプリでは日本語の影響でトラブルこともあります。デスクトップにフォルダを作ると、Windows10ではC:\Users\xxxx\Desktopという場所になります。\xxxxの部分がログインユーザー名です。私は半角英数字のユーザー名ですが、ユーザー名が日本語だと無駄なトラブルに巻き込まれることも(過去には多々あった)。もし、以下の手順を行って意味不明な英語メッセージがでるならば、念のため作業用フォルダをCドライブ直下に作ってみてください。

1-2.衛星写真をコピーする

Googleアースの例。Googleアースで目的の湖を開く。

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パソコンの画面が大きいのであれば、全体を表示させCntl+Alt+Sキー、もしくはファイル>保存>イメージを保存

どこに保存するかきかれるので1で作成したフォルダを開いて、ファイル名をつけて保存(例ではbase_photo.jpgとした)

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パソコンの画面が小さく湖がデカイ場合は、細切れで保存、もしくは部分部分をスクショしてから画像編集ソフトで一枚の画像にする。

『Googleマップを使って過去の地形図や空中写真を見る』を使う場合は画像保存機能がないので、alt+PrtSCでブラウザ画面をコピーして画像編集ソフトに貼り付けて保存。

2.グーグルアースにその画像を読ませて位置を合わせてKMLファイルを作る

前のステップで作った画像は「ただの写真」でしかない。故にその写真の位置(経度緯度)は誰もしらない。その「ただの写真」に「経度緯度」情報をつけるのがこのステップの作業。

グーグルアースを起動し、左メニュー>場所>お気に入りを左クリック>追加>イメージオーバーレイを選択

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名前に適当な文字を入れる(半角英数字推奨)。この例ではlowrance。

その下の「リンク:「参照」」ボタンをクリックして、さきほど作ったJPEG写真(base_photo.jpg)を選択。

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すると背後の地図に写真が読み込まれる。ここで「OK」ボタンを押さずにダイアログを下にズラし、透過度を40%くらいに下げる。

本作業最大の難所はここ。貼り付けた画像の位置調整。

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黄緑のラインにマウスポインタを持っていくとに変わる。そのポイントで上下左右の緑色ラインをドラッグして「引っ張ったり・縮めたり」して重なりのズレを最小限にする。全体の移動は真ん中の十字線、回転は左のひし形で。これ、山があると自動で画像を歪ませようとする処理が入るので、いくら頑張っても完全に一致することは無い。程々で。

ここでようやくダイアログの「OK」ボタンをクリック。すると左メニュー「お気に入り」のどこかに先程つけた名前の行が現れる。※もう一度ズレをなおすときは右クリック>プロパティ

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お気に入りの名前(この例でいうlowrance)を右クリック>名前を付けて場所を保存

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例のフォルダhibarako_photoにKMLファイルで保存。

ここまでの成果物は以下の通り。base_photo.jpgとlowrance.kmlの2つ。

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memo:KMLファイルを覗いてみる 

kmlファイルはただのテキストデータなので、ファイルの中身を覗ける(KMZは人間が読めない)。このファイルで写真の経度緯度を他のアプリに知らせる仕組み。元画像の位置は <href>base_photo.jpg</href>で指定されている。これは、 lowrance.kmlと同じフォルダにあるから、こんなシンプルな型式でOK。元画像が別のところにあると、ここに長いファイルパス情報が入り、そこに日本語文字があると、稀にトラブルが起こる可能性も否定できません(UTF-8だからといって100%安心できない)。故に、全て同じフォルダでやるのをオススメする。

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3.インサイトマップクリエイターでKMLファイルを処理してat5ファイル群を作る

インサイトマップクリエイターを起動(InsightMapCreator.exe)。

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View > Processing Modes > Raster Mode Windowを選択

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画面下にResolution Optionsと出ればラスターモードになっている。「Add Folders」をクリックし、例のフォルダを選択。

※フォルダを選択するだけ。ファイルの選択ではない。

※注意:対象フォルダに余計なファイルがあると失敗する。KMLと画像ファイルだけの状態にする。

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とりあえずResolutions OptionはMinを1、Maxを16にセット。

その下のWork Directoryは例のフォルダを選択 。

Advanced Options > Atlas Options で Atlas Version 12になっていることを確認

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これで準備OK。Buildボタンをクリック。

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下に緑のバーがでて数字が激しく動く。Min Resolusionの値か小さいとかなり時間が掛かる(特に0.125以下にすると数時間かかるレベル)。画面最下部に「Process Complete!」とでたら終了。例のフォルダを覗くと「BoundAT5s」というフォルダが新しくできていて_3DTexture_解像度.at5~_3DTexture_最高解像度.at5の複数のAT5ファイルが生成される。

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TIPS よくミスるところ

このページの処理で一番失敗するのがインサイトマップクリエイターでの処理。もし、Buildをクリックしてすぐに、一瞬で処理が終わってBoundAT5sが出来てない場合は失敗してる。「Build」を2~3回ヤケクソでクリックすると正常に動くこともあり。それでもダメならインサイトマップクリエイターを再起動してみる。それでもダメなら対象フォルダに余計なファイル・フォルダが無いか疑う。このInsight Map Creatorはクセモノ。バージョンが0.7なので「試験版」という感じで謎の挙動が多い印象。

ここまででインサイトマップクリエイターの作業は終了。

4.リーフマスターでベクターデータとしてat5ファイルを書き出す

※等深線マップが既にあることが前提。サメのアイコンのプロジェクトビューを開く。

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プロジェクトに衛星写真KMLファイルを読み込む

メニュー左のImagesの★をクリック(Import new image)

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例のフォルダのKMLファイル(この例でいうlowrance.kml)を選択(JPEGファイルではない)

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プログレスバーが表示され・・・

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無事に衛星写真が表示された図。表示されない場合はContourビューになってるはず。

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画面右下の「Overlays」メニューの一番下「Available Images」に今追加した画像があるので、右クリック > 「Add Image to Project Background」

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これでContourビューでも写真が見れる状態に。

カラーパレットをAT5、カラーモードはVectorにしておく。

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ユーザーマップを作成する

プロジェクト画面の右クリック「Export Map to File」や「Export Map Using preset styles」でAT5を作ると失敗する必ずユーザーマップからAT5を書き出す必要がある。

サンプルで使っているプロジェクトにはショアライン(Map Boundaries)が入ってない。なので、右クリック > Add to map... > All components > でユーザーマップを作成。

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既にプロジェクトにマップ境界(ショアラインや島)がある場合、ややこしくなるので、ショアラインを消す。消したく無い場合はプロジェクトをコピーして、ショアラインが残っているバージョンのプロジェクトを別途保管してから消す。

ユーザーマップの画面で右クリック > Write to file

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いつものExport Data画面になるので、AT5のタブでExport Raster LayerのチェックをオフにしてAtlas Versionが12な事を確認して「フロッピー」アイコンをクリック。

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書き出しフォルダは例のフォルダに。これで最終的に例のフォルダには以下の4ファイル 1フォルダがあるはず。

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  • at5.xml
  • Large.at5
  • xxxxx.kml
  • xxxxxx.jpg
  • BoundAT5sフォルダ

ここまででパソコンの作業は終わり。

ローランスGPS魚探の起動と設定

いよいよローランス実機へSDカードを挿入し起動。

目的の場所へ行き、拡大縮小を繰り返しても写真が出ない場合は、(ローランスエリートTiの場合)

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マップ画面の右メニュー「チャートオプション」「視界」で上から4番目が「写真をオーバーレイオフ」になってるはずなので「写真をオーバーレイオフ」をタップし「フル」にする。きっと写真が表示されるはず。

完成!

※下図はリーフマスターで等深線マップ部分を70%くらいの透明度にしてる。

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もし表示されない場合は

  • 拡大縮小を繰り返してみる(上記で指定したMin Resolution・Max Resolutionの値によってローランス機の縮尺率で見えたり見えなかったりする。
  • 写真オーバーレイのメニューで「オフ」「陸地限定」「フル」を適当に何度か押して見る

もし「写真をオーバーレイ」のボタンが一切押せない場合は

  • SDカードに入れたBoundAt5sの中のファイルが異常である可能性大。ローランス魚探が「SDに写真がある」と認識してない状態。その時はインサイトマップクリエイターのステップに戻って、オプション設定を見直す。もしくはインサイトマップクリエイターを再起動してまっさらない状態から再チャレンジ。

以上がこのページの基本編。完成したとはいえ、ここで一つの問題にぶち当たる。ローランス魚探でマップを拡大していくと・・・そう解像度が低いため画像が荒い。以下は桧原湖糠塚島の例。Googleくらいとまでは言わないけど、これではせっかくの衛星写真の意味が無い感じ。

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冒頭で書いた貯水前リザーバーのボトム写真を使うにしても、この解像度ではダメ。

応用編:高解像度の衛星写真にトライ

高解像度、いわゆるハイレゾリューションのハイレゾ(以降ハイレゾと表記)。ハイレゾ画像をローランス魚探に映すには、ハイレゾの元写真、そしてハイレゾ版AT5ファイルが必要。そして、それを実現するにあたってキモとなるのが、インサイトマップクリエイターの解像度指定(Resolution Options)の部分。

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ここからは手順書というよりも、筆者の試行錯誤memoになりますが(この部分に丸3日悩まされた)どうかお付き合いください。口調も日記風のデスマスに変わります。

Insight Map Creator 公式マニュアルのオススメ値

Raster AT5 Resolution Upper Limit (meter per pixel) X Lower Limit (meter per pixel) Y
8192 12288 6144
4096 6144 3072
2048 3072 1536
1024 1536 768
512 768 384
256 384 192
128 192 96
64 96 48
32 48 24
16 24 12
8 12 6
4 6 3
2 3 1.5
1 1.5 0.75
0.5 0.75 0.375
0.25 0.375 0.1875
0.125 0.1875 0.09375
0.0625 0.09375 0.046875
0.03125 0.046875 0.0234375
0.015625 0.0234375 0.01171875

AT5解像度8を作りたい場合、元の画像は6~12メール/ピクセルの解像度が必要。

計算式 上限=AT5解像度*1.5 下限=AT5解像度*0.75

※ワタシク、コンピュータ関連の仕事もしてますが計算にはめっぽう弱く、上記は何のことかまるで理解できません。

計算式を頭で理解できないので、体を張ってトライ&エラーを繰り返しました。

まず、分かりやすいように以下の元画像を用意。

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榛名湖の桟橋の画像をグーグルアースからコピー。できるだけ拡大した状態。これくらいがGoogleアースの限界。サイズは1000×1000ピクセル。おおよそ10ピクセル約1mの大きさにしました。上の表に当てはめると1m÷10pixcel = 0.1なので、AT5解像度 1か0.5に耐えうるサイズ?うーんわからん・・

榛名湖全域やるのは後回しにして、とりあえずこの桟橋のファイルで実験してみます。

このページStep2のGoogleアースに貼り付けKMLファイルを作成。Step3のインサイトマップクリエイターでこれでもか!というくらいトライ&エラーを繰り返しました。

Insight Map Creator Resolution Optionsの色々

まずMin Resolutionについて。この部分は 0.015625が最小値で最大が8192です。公式マニュアルの表と同じです。

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このページの冒頭にあるbase_photo.jpgは1372×1093ピクセルです。

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そして湖北部にある糠塚島は横幅31ピクセルでした。Googleアース測った実際の長さは約307m。

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307メートル÷31ピクセル=9.9なのでRaster AT5 Resolutionの4~8に向いてるサイズということ?

と、おぼろげながら、前出の表は理解できたものの、そもそもRaster AT5 Resolutionってのがなんだか解りません・・・

なのでここからは体当たり実験です。

榛名湖の1000×1000ピクセルの桟橋写真をインサイトマップクリエイターに読ませまくりAT5 Resolutionの謎を探った結果

AT5 Resolutionとはインサイトマップクリエイターで生成されるファイル群のことでした。

インサイトマップクリエイターで作られたファイルはBoundAT5sというフォルダの中にあります。それを覗くと以下のような感じです。

 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 の写真

ファイル名は_3DTexture_というプリフィックスが必ずあって、その後ろに付いてる名前こそがAT5 Resolutionでした。

つまり

  • _3DTexture_1.at5はAT5 Resolution 1のファイル
  • _3DTexture_2.at5はAT5 Resolution 2のファイル
  • 以降倍々で続く

そして_3DTexture_1D2.at5のDはdivide(÷の意味)のDで1D2はつまり1÷2でありMin Resolution0.5を指定すると_3DTexture_1D2.at5が作られる。1D4はMin Resolution0.25のファイル。以降繰り返し。

でMax Resolutionで指定した数値までのファイルが作られるってこと。

まとめると

Min Resolution 0.25 Max Resolution 16でBuildすると以下のように1D4から16までのATファイルが作られる。※1個のAT5ファイルのサイズ上限が480MBみたいで下図だと_3DTexture_1D4は4分割されます。

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当然、Min Resolutionを1、Max Resolutionも1にするとAT5ファイルは1個しか作られません。

ということで、めっちゃ解りづらい説明ですが、インサイトマップクリエイターのMin Resolution/Max Resolutionと作成されるファイルの関係は以上です。

具体的にMin Resolutionは何を指定するのがベストか

Resolution値のベストを知るために榛名湖桟橋の画像を元に実験してみた。

結果、ローランスGPS魚探でのZOOMイン・ZOOMアウトと各AT5 Resolutionが連動してることがわかりました。


実験1:SDカードに_3DTexture_1D4.at5(AT5 Resolution 0.25)だけ入れてエリート7Tiで表示させた

エリートTiの最大拡大である5mまでズームイン

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PC/スマホのGoogleマップになれた身としては、少し物足りないけど、GPS魚探でここまで表示できれば御の字?

ただしズームレベルを20mまで下げると写真は表示しなくなった。つまりRaster AT5 Resolution0.25は5m~20mまでを担当してる。


実験2:SDカードに_3DTexture_1D8.at5(AT5 Resolution 0.125)だけ入れてエリート7Tiで表示させた

エリートTiの最大拡大である5mまでズームイン

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残念ながらさきほどと解像度は変わらず。ズームレベルを10mまで下げると写真は表示しなくなった。つまりRaster AT5 Resolution0.125は5m~10mまでを担当してる。

ここで重大な事実判明。

_3DTexture_1D4.at5(AT5 Resolution 0.25)はファイルサイズが290KB

_3DTexture_1D8.at5(AT5 Resolution 0.125)はファイルサイズが802KB

つまり、元の写真の解像度ではAT5 Resolution 0.25が限界だと解る。それ以下を作っても解像度は同じで時間とSDカードとエリート7Ti資源の無駄である。って、それを予め計算するのが先にあげた公式サイトの表ってこと?


実験3:SDカードに_3DTexture_1D16.at5(AT5 Resolution 0.0625)だけ入れてエリート7Tiで表示させ・・・

エリート7Tiでは一切写真表示せず。0.0625以下は完全スルー。※HDSは別かもしれません。


実験4:SDカードに_3DTexture_1D2.at5(AT5 Resolution 0.5)だけ入れてエリート7Tiで表示させた

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ファイルサイズはどんどん小さくなって130KB。でも当然のことながら最大拡大5mでは荒れた画像に。ZOOMアウトしていくと50mまで表示された。


実験5:SDカードに_3DTexture_1.at5(AT5 Resolution1)だけ入れてエリート7Tiで表示させた

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最大拡大5mでは見るも無残な画像に。ZOOMアウトしていくと100mまで表示された。


実験6:SDカードに_3DTexture_8.at5(AT5 Resolution8)だけ入れてエリート7Tiで表示させた

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霧がかったキャンドルでしょうか? これは1KmまでZOOMアウトできました。

 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 の写真

まとめると

ZOOMレベルに応じてローランス魚探は_3DTexture_各ファイルを切り替えて表示してました。Googleアースの解像度を鑑みるとエリート7Tiでは0.125がMin Resolution最小値のベストな選択だと思います。Maxのほうは拡大していったときの画像なのと、ファイルサイズが小さいので神経質にならず64でOK(64より上は意味がない模様。ページ下部参照)。

※注意:Min Resolutionを0.125以下にするとファイル作成に時間がかかります。また古いパソコンだと処理できないかもしれません。めっちゃ詳細過ぎて私には理解不能ですがコンピュータと英語が得意な方は以下のページを読破して私にこっそり内容を教えてください(*´ω`*)

IMC Raster Mode - processing optimizations for windows

ハイレゾ版の榛名湖衛星写真マップを実際につくってみた

現実的に高解像度の衛星写真をエリートクラスのローランス機で表示させることができるのは小さいフィールドだけだと思います。桧原湖クラスだとまず無理だと想像します。HDS3やカーボンなら可能?という訳で小規模フィールドの榛名湖でハイレゾ版の衛星写真マップ作りにトライしてみました。

Gooleアースでできるだけ拡大して分割保存。50枚近くをダウンロード。1画面につき1396x1093ピクセル。

 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 の写真

フォトショップで50枚を一つのファイルにしようと思ったがフォトショの限界を超えてるようで断念・・・

Googleアースのイメージオーバーレイを50回繰り返した・・・

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疲れた。元の写真とけっこうズレが生じるが止むを得ず。そもそもローランスGPSの精度がそこまで高くないし。

榛名湖全体が映るくらい引いた画像も追加。

 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 の写真

これで湖岸から離れた場所と湖中央部を低解像度でカバー。

GoogleアースでフォルダごとKMLファイルを作成しインサイトマップクリエイターで処理。解像度はMinが0.125,Maxが256。生成されたファイルは以下の通り。

  • 267MB _3DTexture_1D8_0.at5
  • 267MB _3DTexture_1D8_1.at5
  • 136MB _3DTexture_1D4.at5
  • 36MB _3DTexture_1D2.at5
  • 9MB _3DTexture_1.at5
  • 2MB _3DTexture_2.at5
  • 984KB _3DTexture_4.at5
  • 394KB _3DTexture_8.at5
  • 198KB _3DTexture_16.at5
  • 132KB _3DTexture_32.at5
  • 34KB _3DTexture_64.at5
  • 34KB _3DTexture_128.at5
  • 34KB _3DTexture_256.at5
  • 13 個のファイル 722,444,142 バイト

※64より上は同じファイル容量なのでMax Resolutionは64でOKかも。

リーフマスターでKMLファイルを読ませる。赤で囲んだ部分(あとからグラフィックソフトで線を引いたものでありリーフマスターの画面には無い)が高解像度版の画像。それ以外は全体を移した低解像度画像。

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リーフマスターでベクターAT5を書き出し、先程インサイトマップクリエイターで作ったファイル群とともにSDカードへコピー。

高解像度版が完成

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Googleアースのコントローラーがゴミとして残っているので、あとでフォトショで消して、もう一度インサイトマップクリエイターでat5を生成しなおす予定。

手持ちのSLG生データが僅かしか無いため等深線は極一部のみ。今後全域魚探掛けして完成させる。また下図中央のショアラインがズレている。この辺もGoogleアースで要修正。

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Googleアースの解像度からいっても、ここまでGPS魚探で映ればOKでしょう!

 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 の写真

最後にエリート7TiでのZOOM動画。これをじっくり見ると3DTexture_の切り替えタイミングが解る。

関連ページ

インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる1:基礎編 インサイトマップクリエイターとリーフマスターでグーグルアースの衛星写真を重ねる2:応用編