"すごく楽しかった河口湖"
1998年07月05日(日)河口湖
28匹 天気:晴れ 気温:30度 水温:25度前後 手段:岸・ボート
今回は「たまには辛い釣りを」って事で佐武と相模湖へ行く予定だったんだけど、あまりの暑さに負けて涼しい河口湖へ急遽変更。
たまには常以外で釣りたいんで、今回はノーシンカーとキャロライナで釣るのが目的。さてさてどーなる事やら。注意:今回は凄く楽しかったのと釣りしてる時間が長かったのと、佐武が色々やってくれたので、文章もウンザリするほど長いです。すみません。暇な人だけ読んで下さい。
■トップはたのし
さかなや前の駐車場に3時頃到着。さて、寝ようかな。あーでも、今年まだトップで楽しい釣りしてないし、どーしよう。横で佐武は既にガーガーイビキってるが。
どーせ日中は釣れないだろうし、ここはちょいと無理してでもトップで遊ぼうってことで、周りがうっすら明るくなったのを見計らってスピニング1本とサミー65を持って湖岸に降りてみた。
西側へ歩いていき、前回マメさんを20本取っ多左エ門公園前へ行ってみる。鏡のような水面に向けてサミーをキャスト。5キャスト目についにバイトがあったけど乗らん。んー悔しい。
ゆっくり歩きながらキャストを繰り返す。4時前になったら急に水面が騒がしくなってきた。チャーンス到来。超ファーストリトリーブbyノンストップやら劇的スプラッシュ攻撃やらスーパーダイビング作戦から激ゆっくりドックウォーク&ロングポーズまでいろいろ試した結果、普通にドックウォーク&3秒ポーズが効くみたい。
相手が最大25cmのマメさんだったので、なかなかフッキングさせるのが大変だったけど、1時間ちょっとで4本ゲット。バイトはその3倍くらいはあったから、もっとフッキング率が上がればなぁ。5ポンドフロロのリールだったからサミー65にしたんだけど、3ポンド+ベビーペンシルの組み合わせなら、もっと乗ったかもしれない。なんせアベレージ20cmだもんね。
ちゅーことで、ボートを出す時間になったのでさかなやへ戻る。
■ワンド?いや岬でしょ
今日は8馬力付の12フィートくらいの和船。なかなか快適そうだぞ。
んで、セッティング中、タックルボックスを開けた瞬間佐武の顔色が変わった。
問題:さて何が起こったのでしょうか?
答え:命の次に大事な常吉セットを忘れた。
なんて事でしょうか。彼はいつも大きなタックルボックスに一式をいれてるんだけど、この前のチャプターの時に常吉セットだけ抜いてたんですね。チャプターでは常吉しかしないから。で、その抜いたやつを戻し忘れたみたいです。トホホですね。まったく。
そんなこんなでセッティングに1時間もかかり6時過ぎにスタート。さかなやから時計周りに回る事にする。
佐武はミニチューのジグヘッド、俺はノーシンカーで岸際を撃っていくが佐武が3本取っただけで、いまいちパッとしない。ワンド奥にはギルしかいないし、どーしたものか。やっぱり夏は岬でしょ。教科書にかならず書いてあるしね。という事で対岸へ渡りラジコン岬へ。
すごい急深で岸釣りの人の目の前まで接近しても水深7m。ちょっと邪魔だよな俺等。
岬の先の馬の背っぽいところに怪しい反応。短いウィードかベイトか?ちょっと熱くなって常吉を直撃しやっと本日1本目ゲット。マメだけど。その後もポンポンと釣れてホット一安心。
やはり今日は岬がいいみたいなので次の岬へ移動。ここでは佐武が1本取る。途中、湧き水があるとの噂のワンドへ行ってみる。水は比較的キレイだが、見えバスは居ても釣れない。やっぱり岬が良いみたい。
■ヘビキャロ炸裂
10時前に鵜の島をパスして一気にハワイの方へ行ってみる。このあたりは流れ込みがいっぱいあるらしいので水がキレイなはず......ガーン。ゲロ濁り。雨のせいかな?とにかく汚い。普段からこんな汚いの?と佐武に聞こうと思って振り向いたら....いつの間にか爆睡していた。
まぁいいや。ウィードエリアのはずなんだけど、あんまり生えてない。よっし久々にキャロでもやろっと。常吉にハマる前は大好きだったキャロをセットする。3/8ozのシンカーを2個付けて細いリーダーを50cm、マス針にアライブシャッドを付けて点在する(はずの)ウィードを狙う。
適当になげてドラッギングした直後「ゴン!」しかも強烈な引き「うぉーこれデカイ!35くらいか40アップだな」。眠りに落ちて5分後の一番気持ち良い頃の佐武を「デカイデカイ写真写真!デジカメ用意して!」と無理矢理起こす。そして一気にゴボウ抜き!アレ?小さい......30cmくらい.....あれ?佐武は「んだよーーと怒りながらまた寝てしまった」仕方ないので自分でパチリ。
ドラッギングで釣ったので、釣った水深が解らないのでまた適当に流してみた。あ、そうだジャーキングでもしてみよっと、大きくロッドを煽ってみた。その直後「ごん!」うぁー来たー!うあはあは楽しい~。またまた30cmクラスだけど強烈に引くぞ。
常と違って魚探でピンを見つけて直撃するわけじゃないので、いまいちキモがつかめない。でも、きっとなんかあるはず。水深は3~4mなんだけどあとは何だろう?底質か?幸い佐武の魚探はNAMIKIモデルで3次反射モードがあるんで試してみる。
エレキを速めにしてグルグルまわって硬いところを探す。どーやら流れ込みの近くが硬いっぽいのでそこに船をステイしつつ今度はキャスティングで探る。ズルビキ&ジャークで3本追加。それも全部30cmクラス。あー楽しい。
あんまり楽しいので佐武を起こしてやる。「スゲー楽しいよ6本釣ったよキャロで」。
すげー悔しそうな顔をしつつ佐武もキャロをセット。で、どの辺で釣ったの?って聞くから「あの流れ込みまわり」って言ったら「おい、あの川よりあっちは保安区域だよ、動力船は進入禁止だよ」と。え?そうなの?知らなかったわい。いやー悪いことしたな。無知は恐い。ごめんなさい。
んで、佐武が起きてからパッタリ釣れなくなったので、漕艇場前へ移動。
■駄目人間佐武
ここは結構ウィードが濃いい。まわりのアルミもポツポツ釣っているので気合い入れて2人で常る。
しかーし、あまりの藻の濃さに苦戦。仕方ないのでスプリットにしてみる。ウィードに乗っけて待つ釣りで俺だけ連続ゲット!でも、マメさんしか釣れないので、一発大物狙いで沖に向かってヘビキャロを大遠投。
うりゃ~~~~~~ボチャッしゅるるるるるる~コツン!あ、当たった!ラインスラッグを巻き取って、悔しがる佐武の方へワザとロッドを向けて「せーの、ぐーーん」とフッキング、ゴンゴンゴン!あはっはっはまたまた一回り大きい30cmクラス。
結構硬いベイトロッドが曲がる曲がる。佐武に「ねぇすごいでしょ、この曲がりっぷり。30cmクラスでこんなに引くんだよ」あー楽しい。
佐武もヘビキャロやるが駄目。ほっほっほ。駄目人間かひょっとして?大体ね、俺がわざわざ環付じゃない普通のマス針にアライブ付けてジャークして釣っている意味を解ってないね。1番のオフセットにゲーリー4インチなんか付けちゃって。ほほほ
痺れを切らした佐武の提案で信号下~大橋へ移動。水は断然良くなったがトロロ藻が多い信号下は不発。そんで、佐武がJB戦で良い思いをしたという大橋橋脚へ。でも、ここがまた凄い強風で釣りにならず。しかたなく橋をくぐって水中島へ移動するも、ここもノーバイト。
そして佐武がもっとも得意とする大池公園前へ行き常る事にした。昼寝後バイトも無い佐武もそこなら絶対釣れると思ったんだろう。
ところが.....そこでも俺にしか釣れない。ほっほっほ。スゲー悩む佐武。「何が違うんだ?おっかしーなー」そんな事いわれても知りません。俺がパープルウィニー以外でも釣っているのを見て「色かな?パープルウィニー駄目なのか?」とか「リーパー駄目なんか?」珍しく弱気の佐武。いやー楽しい。
「君はね、常吉セット忘れてきた時点で今日は終わっているんだよ」ホホホ。
大橋をくぐって白州沖のウィードエリアに行ったけど、航路の近くで釣りにならず。ちょっと先に良い感じの溶岩の小さい岬を発見し移動してみる。馬の背の周りの7mくらいに常吉を落としたら2連続ヒット!また俺にしか釣れない。
佐武もついにプライドを捨てて俺の常吉に全部あわせる。リーダーは何センチ?オモリは何号?ほほほ。
で、密かに横目で俺のロッドティップを盗み見ていたのを見逃さなかったぞ(笑)
で、ようやく佐武にも魚の手応え!やったじゃん!でも魚を上げた瞬間緩んだ頬が強張った。「あれ?」
佐武のラインの先に他人の捨てラインが絡んでてその先にバスが......ぬはははは。なんだか、今日の不調にとどめを刺されたようでえらく落ち込む伸一郎だ。
「今のはね、爆釣の前触れだよ、気にすんなよ」と慰めてやる。あー俺ってなんて良い奴なんだ。
■最後にポコポコ
常を辞めてジグヘッドをしていた佐武がロッドをちょっと上げた。竿先は十分に曲がっている。そして、3秒後フッキング!やっとヒット!いつもなら違和感を感じたら即フッキングする佐武だが、あの3秒の迷いは今日の不調を如実に表していた。
その一連の動作を見ていた俺はツッコミを入れた「今、見てたよ~、あれだけ気弱なキミをはじめてみたよ」。「ロックエリアだらかなぁ」と良い訳していたけど、明らかに気弱だったぞ。ホホホ。
で、その1匹を手がかりにようやく復活した佐武は常に変えて調子よく釣り出した。俺も負けずにポコポコ釣れる。肝は溶岩根の横の7m付近、そこへ常を落とせばフっと超渋いアタリがでる。このパターンで2人で15本くらい釣ったかな?
久々に3ポンド常をやったけど、いやーこれも面白い。ベイト常も楽しいが、このフィネスもまた楽しい。
■最強のロボワーム
ちょっと話がそれるが、前々から気になっていた実験をしてみた。
題して「フィンズフィッシュ2.5インチとアライブシャッドは本当に釣れ具合に差があるのか?」<-長い。
どーみてもそっくりなこのワーム。アライブの開発者である泉さんもそれは公言してる。
結構アライブでポコポコ釣れる今こそチャーンス!とばかりに、フィンズフィッシュの尻尾を切って投入してみた。なるべく意識しない様に、アライブをなげているつもりで約5分......アタリもなし。
そんで、次にアライブを投入。着底後すぐにヒット!
これには俺も佐武もビックリ唖然。因みにアライブがスモークでフィンズがアーカンサスシャイナー(通称ワカサギ色)と色の違いはあったにせよ.....ロボワームおそるべし。
■駄目人間冨樫
ボート返却は17時なので16時45分まで釣りすることにして、「最後の1匹トーナメント」をした。16時30分から始めて16時45分に近い時刻に釣ったほうが勝ち。商品はジュース1本だ。
よーいスタート!2分後佐武にヒット!でも、まだまだ時間はある........あれ?釣れない...... 40分過ぎ、また佐武にヒット!あれ?俺は?
しっかし、本当に勝負弱いな俺。勝負したとたんアタリもなくなり、得意の最後の一投フィッシュもなく競技終了。争うと駄目人間になる俺。トホホ。
最後の最後でコケたけど、ペンシルでも遊べたし、キャロでも釣れたし、いつもの釣りでも釣れたし、久久にスプリットでも釣れたし数もいっぱい釣れたし、凄く楽しい一日だった。
本日の仕掛け:サミー65*4(20cmクラス)、ヘビキャロ*7(30cmクラス)、スプリット*3(25cm前後)、残りは常吉(25cm前後)ワームはリーパーとアライブシャッド。
本日のオマケ:今日はめずらしく常吉よりも横の動きに反応がよかった。ディープは常のほうが強いけど、3~4mなら常吉不利だった。3~5mラインでヘビキャロで釣れる魚は一回り大きい。30cmくらいでも凄く元気が良いぞ