山木食堂~強いバスプロの秘密に辿りついた
Basserに連載中の山木さんの「山木食堂闇鍋定食。」
クリアレイク芦ノ湖の畔に50年在住し、人生の多くの時間ブラックバスを「目で見てきた」男。たぶんバスの水中観察時間は日本最長じゃないですかね?
そんな山木さんが書く連載だから、毎回そのタグイの話を期待してるけど現実はそんな話はほぼ無しw
オレたぶん初回から欠かさず読んでいるけど連載149回目にして、やっとオレが望む内容でしたは今号のやつ。
メインタイトルが「バスの学習能力」。詳細はネタバレになるので書きませんが、さすがバスを観察し続けてるだけあるわ~っていうもの凄い濃イイ、山木さんにしか書けない内容でした。ぜひ皆さんも立ち読みではなく買って読んでください。
で、読んでない人にとっては意味不明かと思いますが、オレがあれを読んだ結果・・・廃盤のDチェリーってやっぱりブラックバスにとって「キモを突かれた」ルアーだと思うんです。八郎で結構いろんなクランクベイト投げまくったけどDチェリーを釣果で超えるのは未だに出会えてない(特に春)。Dチェリーが現役だったころは、けっこう投げられてそれなりにスレたと思うけど、あれから10年以上経過し、未だに投げ続けてるのはオレくらいだと思うので、やっぱりもともと釣れるクランクだったから、今でもあまりスレること無く釣れるんだなーって思った。同じく圧倒的に釣れるバズベイトであるOSPゼロワンも廃盤で投げる人が居なくなって、未だにバンバン出るんだなーって思った。もともと昔よく釣れるルアーだったやつは、一周して現代でも釣れるってことですね。10数年前のバスがまだたくさん生息してるとは思えないし。
なんて自分語りはおいといて。
山木さんの記事を読んで思ったのがもう一つ。
強いバスプロは河口湖でサイトを学んだ経験がある説
現在30代のバスプロでめっちゃ強い人達は河口湖経験が豊富です。青木プロのように住んじゃっている人もいるけど、そうでなくてもヒューマン生時代から数年間は河口湖で修行してたプロが多い。その世代が河口湖に居た頃ってビッグバスレイクになりかけの時代なんですよ。もっと上の世代だと「河口湖=25cm」の世代なので該当しません。あくまでも、この10年くらい前から現在までの期間に河口湖で修行した選手です。
50アップがたくさん生息して、けっこう見える訳ですよ河口湖って。それでいて秘境じゃないし見えるバスはみんなで狙うから当然スレてる。でもそのスレてるビッグバスをサイトで釣るための練習をしまくる訳です。サイトっても産卵絡みだけじゃなくて年中です。見えバスがいる限りひたすら練習してる。しかも若い時期にひたすら釣りばっかりやってるから、めっちゃ上達するわけです。
そうやって常に目視しながら、クチを使わせるための操船~プレゼンテーション術・アプローチ(キャスト)術・クチ使わせるアクションなどなどを毎日のように鍛えまくっているんだから、そりゃ上手くなりますよね。
更に常にビッグバスを探し続けているから、そういうバスが潜んでいるであろう場所を探す能力(直接バスを発見する能力だけでなく、居場所の見当をつける能力)も格段にアップする訳です。
そんな彼らはクリアレイクから離れて濁ってて見えないフィールドに行っても、その時の「バスが潜んでいるであろうロケーションを探す能力」「きっと自分のルアーがバスの目の前にあるであろう状態からの食わせアクション妄想能力」が格段に上手いんですよね。
それはマッディーレイクだけでなくクリアレイクのディープにも当てはまります。脳内でサイトしてるときの情景を再生しながら釣りをしてる。
てことで、近年の年間上位ランカー常連をみてると、そのほとんどが河口湖経験者なんですよね。小森プロにそのイメージは無いかもですが、10数年前(オレが河口湖に住んでいたころ)は普通に河口湖に浮きまくってましたからね。当時は(ギリギリ30代を超えるけど)福島健プロ、小林知寛プロなんかも河口湖によく来てたし、この2名は今でもマスターズで通い続けてる。
もちろんクリアレイクのサイトだけうまくてもトップ50では単発優勝はあっても複数回優勝や年間トップ5に連続してに入るのはかなり厳しいです。普通の釣りもできて、なおかつ河口湖で鍛えたサイトという武器をもって初めて複数回優勝・年間上位常連になれるんだと思います。
そういう意味で河口湖ってやっぱりバスプロを育むっていう意味では偉大なフィールドだなーって思った(*´ω`*)
カテゴリ:釣り