Erupt Fishingの簡単ガイド糸通し機RTDを買ってみた
Erupt Fishing社のRTD(ROD THREADING DEVICE)
先日MLFライブを見てたら興味深いデバイスのCMが流れました。オレの好きなケリージョーダンが出演してるガイドに糸を簡単に通すデバイスのCM。
動画で見る限りめっちゃ簡単にガイドに糸を通してた!
この手の(ちょっとダメそうな)デバイス人柱大好き人間なので迷うことなく即購入。
で、2月5日にオーダーし、即出荷されたものの、出荷地がアメリカのだいぶ東側にあって国内輸送に時間がかかって13日掛かって本日届きました。
今現在いくつかのYouTube動画がアップされています。
最初にこれは買うべきかどうかの結論言っておきます。
結論:多くの日本人には向いてない
です。理由は後述。
とりあえず最初に糸通しの原理を動画で見てください。
ブログねた pic.twitter.com/1xtH9kY7mA
— HIRO★TOGA (@redpeppers) 2019年2月17日
↑ガイドモジュールとラインをつけてない状態であえてゆっくり動かしています。
RTDの内容物
青い物体がRTD本体。↓左右の透明な物体はガイドモジュール。ガイドの経に合わせて2種類付属してます。
↓下の黒い棒がボビン。下の端が自動ハリス止め(ダウンショットシンカーのアレ)になってます。ボビンは予備も含め全部で2本入ってます。
↓ボビンをセットした状態。
↑黄色い羽部分は写真でいうと右方向にしか動きません。
RTDの使い方
ロッドにリールをセットし、ラインをリールから引き出してボビンの自動ハリス止めにラインを通します。
で、RTDをロッドに沿わせて上げていき、ボビンの先端がガイドの中を通るようにしていきます。
もう一度さきほどの動画を載せます。
ブログねた pic.twitter.com/1xtH9kY7mA
— HIRO★TOGA (@redpeppers) 2019年2月17日
これを根本のガイドからトップガイドまで続ければ完成!
どうですか?超簡単に思えるでしょう?w
でも実際は割と難しい
メーカーのプロモーション用動画では一気にダダダダ~って通していますが、実際は慣れないとあそこまで素早く通せません。
なぜなら↓あくまでもボビン先端をガイドに通す必要があるから。
バット付近の大きいガイドはまだいいけどティップ側の小さいガイドはまーまー大変です。
日本人には向かないと思う最大の理由
メーカーHPに
The RTD does not work on Micro or similar small size rod guides.
って書かれてました(買う前に気づかなかったw)。
マイクロガイド的な小さいガイドには使えない。
これが多くの日本人に向かない最大の理由です。最近のベイトロッドはガイドが小さいです。
以下は去年買ったダイワクロノス67MHの例。ティップから数えて3番目のガイドでボビンが根掛かりw
↑ボビン下端のハリスドメが通らないと物理的に無理です。
ちなみにダイワクロノス67MHは特に「小型ガイド」を売りにしてないはず。最近のベイトロッドはだいたいあんな感じだと思います。
ただし、オレの場合はテムジンクロスファイヤがベイトロッドのメインであり、あれは10数年前のロッドなので余裕でトップガイドまで通りました。
詳細な取扱説明書は公式サイトにPDFでアップされています。そこには以下の仕様が書かれています。
This tool will only works on guides that are 27mm or less outside diameter and 4.5mm and larger inside diameter.
RTDは内径が4.5mm以上・外径が27mm以下でしか使えません。
ロッドガイド事情に詳しくないのですが、たぶん近年の日本で売られている一般的なベイトロッドだとティップ側のガイドが小さすぎて使えないと思います。ロッド10本所持してるとして、これとこれはRTD使えるけど、これとこれは使えない、、、などと覚えるのが面倒だし、途中で失敗したらリカバリが面倒なので、指で通したほうが早いです(笑)
ちなみにtwitter動画の最後では上から3番目のガイドにボビンが通らず外れちゃっています。外れちゃうと、もう一度本体にボビンを通す必要があるんですが、これがまたまーまー難儀するんです。現場でそんなトラブルシューティングしてるくらいなら指で通したほうが早いですw
あとスピニングはバット側のガイド経が大きすぎるのでたぶん無理。公式マニュアルにも「最初の2つはでっかいから指で通せ」的なことが書かれてます。
あと柔らかいロッドにも向いてません。ベイトではあんまないけどLパワーとかだとロッド側がぐにゃっと曲がるので、本体を添わせるとき曲がってめっちゃやりづらい。そしてバットが細いと本体をいい塩梅に沿わせられないので、それも面倒(手で通したほうが早い)。
老眼マンでもものの数秒でガイド通しができる夢のデバイスだと思ったけど違った
ちなみにオレはクルマが小さい関係でロッドとリールは別にクルマに積んで釣り場でガイドに糸を通します。概ね薄暗い時間にやります。老眼だから、めっちゃ辛い。特にスピニングのティップ側は小さいし数多いし超大変。故にこのRTDの宣伝動画を見たときは「夢のデバイス登場!」って思って速ポチった訳ですが現実は甘くなかったですw
スピニングは無理だしベイトロッドもテムジンクロスファイヤ以外はガイド小さすぎて無理!
めっちゃdisっちゃったけど、そうなんです、これはあくまでも「アメリカのロッド」用に作られているんですよね。
逆にいえばアメリカ的なロッド愛用者とか10数年前のガイド大きめのロッドだけ持っている人なら買ってもよいと思います(*´ω`*)
ちなみにオレが注文したタイミングではメーカーサイトの直販しかなかったけど2019年2月18日現在はアメリカamazonでも扱っていました。直販サイトだと一番遅い(一番安いFirst Class Package International)便で13.54ドルの送料だったけどamazon.comだと5.73ドル。本体+送料で今日のレートで3900円くらいです。そのうちどこか日本の店でも扱うかもしれませんしね(この記事で営業妨害してる気がしますが)。
小型ガイド対応のVersion2とか、特許代払って「ジャパンモデル」とかをどっかの日本メーカーが出してくれたらいいのになぁ。
結論として500円ちょっとで買えるこれが日本人にはベストかなぁ・・・
カテゴリ:釣り