ガーミン魚探ブームに乗り遅れた人へ送るガーミン魚探の初歩 その2:ガーミンの魚探機能入門
ガーミンお勉強シリーズVol.2は「魚探」機能の概要です。あくまでも「ガーミンを知らない人向け」の用語説明であって、どの機種にどの振動子がおすすめとかそういう話ではありません。その手の話は全国のガーミン魚探取扱店へご相談くださいね。
ガーミン魚探でできる魚探機能
1.いわゆる普通の”魚探”映像
2.クリアビュー(ClearVü)
他社でいうダウンスキャン・ダウンイメージ的なモノクロ写真のような真下の静止映像がみれるやつ
3.サイドビュー(SideVü)
他社でいうサイドイメージ・サイドスキャン的なモノクロ写真のような左右の静止映像がみえるやつ
メーカー | 2.下の静止画 | 3.左右の静止画 |
---|---|---|
ガーミン | クリアビュー | サイドビュー |
ローランス | ダウンスキャンイメージング | サイドスキャン |
ハミンバード | ダウンイメージ | サイドイメージ |
ホンデックス | ワイドスキャン | サイドスキャン |
↑という感じで以上3つは各社言い方が違うけど他のメーカーでも実装されているので馴染みがありますよね。
4.クリアビューの超高精細版
5.サイドビューの超高精細版
↑ハミンバードでいうメガダウン・メガサイド。この手のデジタル製品にありがちなやつ。4Kハイビジョンとか8Kハイビジョンやらあの手のやつですね。ハードウェアの性能があがるとどんどん詳細映像になっていくやつ。
↓そして以下が今の所ガーミンが先頭を突っ走っている「ライブ」技術。ローランスも2019年4月にライブスコープみたいなのが発表されるらしいですが、今現在稼働してるのはガーミンだけ。
PANOPTIX™ ALL-SEEING SONAR
パノプティクスオールシーイングソナーっていう一番大きい括りがあって、その下にライブスコープ・フォワード・ダウンっていう括りがあって更にそれぞれ下とか上とかの機能が別れてます。この辺のネーミング体系もぶっちゃけガーミンは下手と言わざるを得ないんですよね。なんか分かり辛い。
バスアングラーのみなさんに一番馴染みがあるのは「ライブスコープ」ですね。
4.真下の様子をモノクロの動画でみれるライブスコープダウン
5.前方の様子をモノクロの動画でみれるライブスコープフォワード
それ以外のPannoptix機能については長くなる&ややこしくなるので省略します。以下の本家サイトに概要が掲載されています。
https://explore.garmin.com/en-US/panoptix/
長くなってしまったのでまとめるとガーミン魚探でできる魚探機能はざっくり分けると
- 従来の魚探映像
- モノクロ写真のように真下を映すクリアビューとそれの高精細度版
- モノクロ写真のように両脇を映すサイドビューとそれの高精細度版
- 今現在をモノクロ(単色カラー)の動画で映すライブスコープ
このページでは上記4つに分類しました。ライブスコープ以外のPanoptixの他の機能はバスアングラーで使っている人をほとんど見ない(佐々プロは実戦で使ってたけど)ので省略します。
ガーミン魚探振動子のコネクタは大別して8ピンと12ピンがある
↑ GPSMAP8410xsvの背面。Photo:https://sassa-kazuma.com
2019年3月現在、ガーミン魚探振動子コネクタは
●黄色いコネクタの12ピン(12pin XDCR):通常魚探・クリアビュー・サイドビュー対応
●青いコネクタの8ピン(8pin XDCR):通常魚探・クリアビュー対応
の2種類が主。12ピンは8ピンの上位互換で本体側が12ピンでもアダプタ経由で8ピンの振動子が使えるようです。
この2つ以外に
1.エコマップ小型機用の4ピン
2.ライトライブスコープ用12ピン(現在はGPSMAP8400シリーズとechoMAPウルトラシリーズのみ対応)
があり。とりあえず話をシンプルにするためにここでは12ピンと8ピンに話を絞ります。
それぞれのシリーズと対応する振動子コネクタ
ガーミン入門の第一回で書いたとおりガーミンにはGPSMAP・echoMAP・Striker Plusと3つの大カテゴリがあって、その下にサブカテゴリ(シリーズ)があって、最後に個々の機種がある、っていう構造でしたが、 それぞれのシリーズごとにつなげる振動子が異なります。それを簡単に表にしてみました。
分類 | 番手 | 12ピン | 8ピン |
---|---|---|---|
GPSMAP | 8400xsvシリーズ ライトライブスコープ用12ピンもあり |
● | ● |
7400シリーズ | ● | ● | |
722/922/1X22xsv | ● | × | |
echoMAP | Ultra 102SV/122SV | ● | × |
Plus 45cv/65cv この2機種だけ4ピン |
× | × | |
Plus 75sv/95sv | ● | × | |
STRIKER Plus | 5cv | × | ● |
7sv/9sv | ● | × |
という感じになって第1回から読んでくれた方はピンと来たと思いますが(pinだけに)品番の最後にsvが入っているモデルは12ピン=サイドビューが使えて、最後がcvで終わるのはサイドが使えずクリアビューのみってことですね。
そしてGPSMAPの8400・7400だけ12ピンと8ピンの2クチあって2つの振動子を同時使用可能、それ以外は1個のみ。
ちなみに画面サイズが違うしネットワーク機能有無の違いがあるので単純比較できませんがエコマッププラス65CVと75SVでは値段が倍くらい違います。
ライブスコープとなるとまた話が変わってイーサネットポート(Garmin Marine Network™ ports)が必要
このページでは便宜上、クリアビュー・サイドビューとライブスコープを同列で書いてきましたが、ライブスコープ(Panoptix)だけは本体側から見ると別系統です。
ライブスコープを使うには別途ブラックボックスと呼ばれる装置が必要。
そのブラックボックスと本体を接続するのがイーサネット。
逆に言うと本体側にイーサネットポートがある機種はライブスコープが使えるってことです。
イーサネットポートって連呼しちゃったけどガーミン的には「ガーミンマリンネットワークポート」って呼ぶようです。
※ライトライブスコープについて
最新8400シリーズとエコマップウルトラだけはライトライブスコープ専用の差込口(LVS CDCR)が本体にあるのでブラックボックス不要で直挿しできるようです。
本体にイーサネットポート(ガーミンマリンネットワークポート)がある機種=ライブスコープが使える機種
- GPSMAP8400xsv 2ポート
- GPSMAP7400xsv 2ポート
- GPSMAP1x22xsv 2ポート
- GPSMAP722・922xs 1ポート
- echoMAP ウルトラ 2ポート
- echoMAP Plus45cv・65cv 無し
- echoMAP Plus 75SV・95sv 1ポート
- STRIKERシリース 無し
個々のポート仕様については本家ページに詳細が載っています。
例:エコマップウルトラ102SVスペック https://www.garmin.co.jp/products/onthewater/echomap-ultra-102sv/#specsTab
この章のまとめ
- ガーミン魚探の魚探機能は従来の魚探映像+ダウンビュー+サイドビューがある。ここまでは他メーカーと同じ。ガーミンならではなのは、今話題のライブスコープが使えること。
- 本体側に8ピンと12ピンの振動子端子があって、8ピンはダウンビューまで。サイドビューは12ピンが必要。
- ライブスコープは振動子の端子と関係ない。故にガーミンマリンネットワークポートがついてる機種ならブラックボックス経由でライブスコープが使える。
- ライトライブスコープはGPSMAP8400とエコマップウルトラに直挿し可能。
なお、他のメーカーもそうですが振動子はめっちゃたくさん種類があります。自分の使い方・機種にどの振動子がマッチするかはプロじゃないとわからないと思うので、実際に購入検討される場合はガーミン販売店まで(・ω・)ノ
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訂正:当初「8400とウルトラにライブスコープが直挿しできる」と書いていましたが間違いでした。直挿しできるのは「ライトライブスコープ」でした。すいません(*´ω`*)
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