マツダDJデミオAWDディーゼルに37000キロ乗った感想

2019-08-01

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そんなわけで2018年1月にゴルフGTIの後継で購入したマツダデミオ(DJデミオ)1.5リッターディーゼル・AWD(4駆)を20ヶ月、距離にして37,000キロ乗りました。8月から嫁車になるんで下道・高速道路で乗りまくった感想を書いてみます。

DJデミオXD AWDの1.5リッターーディーゼルエンジンについて

デミオディーゼルエンジンのここが良い！

1.トルクが凄い

ディーゼルエンジン車を所有するのは初体験。事前にきいてたとおり、なにしろトルクが凄いんです。最大トルクが1500～2500回転で25.5kgf・mもあるんです。ってピンと来ないかもですが、軽自動車のトルクがだいたい6～10kgf・m。ガソリンエンジンだと2000cc～2500ccクラスのエンジンと同じくらいのトルクがマツダ1.5リッターディーゼルターボにはある訳です。

デミオXDのAWDはデミオの中では一番重くて1220キログラムあります(ガソリンFFより200Kg重い)。重さがだいぶハンデになっているけど、それをトルクで補っている感じです。

トルクが凄い、太い？から、上り坂でも苦もなくシフトダウンもせずスイスイと登るし中間加速もなかなか心強いです。同じDJデミオのガソリンエンジン版も何度か乗ったけど、あれはやっぱり上り坂でシフトダウンしエンジンが唸ってだいぶウルサイです。

日常使いでこのトルクは本当に素晴らしいです。高速域でもガソリンデミオは時速120キロくらいで頭打ち感を感じますが、DJデミオXD(ディーゼル)は時速150キロ巡航も苦ではありません(って、誰かが言ってた)。先日鉛バッテリー3個、合計70kg近くを助手席足元に積んで高速で秋田まで言ったけど、普段と全く変わらない走りでした。その帰りにそれより重そうな成人男性を乗せて秋田から埼玉まで走ったけど、それも普段と全く操作感は変わらずでした。ディーゼルのパワーは凄いです。たぶんガソリン版だと明らかに「クルマが重い」ってのを感じるはずです。

なお深夜のバイパスなどでイカれた軽自動車にライバル視されることが多々あります。相手も「デミオとかいう小型車」って見下してる感じですが、きっちり踏めば軽自動車が一瞬でルームミラーの点になるくらいDJデミオは軽自動車とは比較にならないくらい速い(って、知人に聞きました)。ただ出足は遅いので0～30キロくらいは軽自動車に余裕で負けますw

2.燃料代が安い

昔ほど軽油が安いわけじゃないけど、それでもハイオクに比べたらだいぶ安いし、44リッタータンクなので満タンにしても財布に優しいです。秋田で満タンにして埼玉で給油しても4000円台だったり！

燃費はAWDの重さが足を引っ張っている感じでだいたいリッター17kmくらいが平均のようです。それでも高速走った後に満タン給油するとメーターパネルの巡航可能距離は700～800kmになります。

デミオディーゼルエンジンのここがダメ

1．オイル交換などの手間がかかる

オレの場合、シビアコンディション扱いなのでオイル交換目安が5000キロごとです。なので3～4ヶ月に一回はオイル交換してる感じ(フィルタ交換も含め費用9000円弱)←でもこれはガソリンでもそうかも。更にディーゼルエンジンの場合、フューエルフィルターに水が溜まるんで2万キロでそれを抜く作業も必要(費用4000円ほど)。そしてオイル交換はマツダディーラーで行うことが推奨されています。なのでオレのような過走行な人は頻繁にディーラーに行く必要があるし、そのたびにお金がかかります(メンテパック的なのに含まれるオイル交換サービスなんてすぐに使い切っちゃう)。

2．街のチョい乗りには適さないらしい

ちょこちょこ短距離走行を繰り返すとエンジン内にススが溜まってウンヌン、、っていうのをネットでよく見かけます。今までは高速走行・長距離が多かったから問題ないけど、嫁通勤車になったので今後はちょっと不安です。

3．回す楽しみは無い

ガソリンエンジンのようにアクセル踏んで回転上げて～っていう楽しみは無いです。

DJデミオXD AWDの操縦安定性

MRCC(ACC)のプログラムはちょっとイマイチ感あり

いまや軽自動車にもつく時代のACC(アダプティブクルーズコントロール)。マツダの場合MRCCって呼びます。オレの代のデミオは全車速対応でなく時速35キロ～115キロのみ対応です。下道だと停車してくれないので使う場面はなく、主に高速道路で使っていました。が、これ、正直あんまり優秀じゃないです。前車ゴルフ7についてたACCのほうが遥かに制御が上手でした。デミオのMRCCは特に減速が下手です。100キロに設定したら、ズバーーーンっと100キロまで加速し、前方のクルマを認識したらいきなり急ブレーキ！みたいな。スムーズじゃないです。また、正直ブレーキが心もとないのでMAX115キロ設定してて、なにか急制動する必要に迫られたとき、本当にブレーキ効くんかい？っていう不安は常にありました。あくまでも前車ゴルフGTIとの比較になるので、あれと比べたら酷(値段が違いすぎる)ですが、もうちょっとプログラム制御に磨きかけてほしいです。

とはいえ最高が115キロまでしか設定できないので(最新のMRCCはヨーロッパ車なみらしい)、前車に合わせて90～100キロくらいで走るには問題はありません。ちょっとブレーキが急だけど。

腰高感がありあり

これまた比較対象がゴルフGTIだったり趣味車のスポ車に慣れているってのもあるんですが、やっぱりデミオは腰が高いんです。SUVではないけどアクセラとかに比べても着座位置が高いです。なのでコーナーとかではだいぶ不安になります。慣れの問題ではありますが。ずんぐりむっくりしてますからね。

山路は楽しめない

ゴルフ時代に何度か走った山路をデミオで走ると唖然とします！思い通りのコースを全然走れません・・・。自分はこう曲がる！って思ってもクルマがついてきません。思いっきりはみ出しちゃったり。恐らくAWD＋ディーゼルの重さも影響してると思います。緩めのカーブの山路をディーゼルのトルクでグイグイ登るっていう楽しみはあっても、タイトコーナーをヒラヒラ回るようなことは無理です。めっちゃ怖いです。そもそもそういうクルマではありませんからね(*´ω｀*)。軽量のガソリンFFデミオだと違うと思いますが。

しかし専門家の評価は高い

以上、ちょっとディスってしまいましたが通常ではありえない限界域でプロがテストしてる動画があります。これを見ると実はこのクラスにしては高性能なことがよくわかります。

故に高速をまったり走るのがグッド！

という感じなのでDJデミオXDのベストな使いみちは、高速道路をACCで100キロ設定し、前車に合わせて90キロくらいでまったり走るのが良いです。

その気になれば150キロ巡航も余裕です(って、誰かからきいた)。ただし安定性は高くないので東日本でいうと関越道の新潟あたり・東北道の岩手あたり・東名など、直線が多いところだと安心して飛ばせます。逆にカーブが多い上信越道の群馬とか中央道の相模湖まわり・岐阜のあたりはだいぶ怖いので80キロくらいで走るのが良い感じです。

なお130キロくらいから猛烈にドアミラーの風当たり音が大きくなるし、垂直のフロントグリルに「空気の壁」を強く感じるようになります。やっぱり80～100キロくらいがどストライクなクルマです。つまり法令遵守で日本の高速を走るにはベストな選択です。

AWDの安心感は抜群！

DJデミオに限らず4駆全般に言えることと思いますが雨の日の高速道路における安心感は半端ないです。高速道路走行において唯一ゴルフGTI(FFです)を上回ったのが雨の日の高速道路の安心感です。雨の日に限ればGTIよりよっぽどハイペースで走れました。近年、高速走行中に尋常じゃないゲリラ豪雨に見舞われることが頻繁にあるんで、これは本当に助かりました。

雪道を走る機会がなかったのが残念です！