エバーグリーンコンバットスティックテムジンカレイドインスピラーレブラックレイブン・エクストリームRS IRSC-66MHF-TG40X

先日エバーグリーン社の営業さんが店にやってきて、このロッドを持ってきました。

その名は

「エバーグリーンのコンバットスティック テムジン カレイド インスピラーレ ブラックレイブン・エクストリームRS IRSC-66MHF-TG40X」

ながっ！

本家ページ　https://www.evergreen-fishing.com/goods_list/TheBlackRavenExtremeRs_0108J070_1.html

写真下手くそ過ぎますがw↓

シマノのリールと12lbsフロロ、3.5gくらいの直リグがついた状態のサンプルです。

これ、ぱっとみでMHにはぜんぜん見えません。バットが細身だしティップ付近もだいぶ細い。未だにベイトロッドがテムジンクロスファイヤで止まっているオレからするともう異次元の細さ。品番見ずに細さだけでゆったらMLくらいに見えます。

で、セットされているリールがなんだかわかりませんが(シマノに疎い)、ちっちゃい直リグも難なくピッチングできました。リールの性能に依るところが大きいとは思うけどMHで投げるようなリグじゃないけど、普通にティップがしなって普通に投げれる感じ。本当にこれがMHのパワーがあるんかい？って印象。

でも、曲げるとMHなことがよくわかります。左手でワームを持った状態で右手で思いっきり曲げてみるとある程度まで曲がってそっからはどっしりと粘る感じ。それでいて「なんか折れそうで怖い」感じは皆無。ぐっと引っ張ったらドラグが滑ったくらいのパワーでした。

ってロッドの話って文章では伝えられないんですが、一言でいうと

見た目MLだと曲げるとMH

って感じ。

普通のハッチバックだけど踏んだら速いVWゴルフRみたいな？(なんでもクルマで例えるおじさん発動中)

名前の最後につくRSはポルシェ好きの今江さんからしてたぶんこれをイメージしてると思います。

Porsche 911 GT3 RS - ポルシェジャパン ポルシェジャパン － Dr. Ing. h.c. F. ポルシェ AG

いやGT2 RSかな？　それはともかく。

で、すごく驚いたのはキンキンなこと。直リグを床につけた状態でロッドをシェイクするとラインが暴れてブランクに当たる感触がチンチンカンカンと手に伝わってきます。ゆっても、これくらいの感度のロッドは昔からもありました。パリパリ系のロッドはいっぱいありました。でも、それらはたいていはパワーが無いし、曲げると「あ～なんか折れそうで怖い」っていう感触がつきものでした。実際には折れないんだろうけど、パリパリキンキンのロッドって曲げれば曲げるほどなんか折れそうな怖い感じありますよね？

でも、このエバーグリーンのコンバットスティック テムジン カレイド インスピラーレ ブラックレイブン・エクストリームRS IRSC-66MHF-TG40Xにはそれが一切無いんです！！まじで。

この細さ・このレーシーでキンキンな感じ・・なのに、この頼れる感じの強さ

車高低いスーパーカーなのに悪路も走れそう・・的な。どんな工業製品でもある二律背反の課題を見事に解決してる的な印象。

いやぁーーびっくりした。2020年のバスロッドはここまできてるんですね！

で、このラインを通して曲げたときのなんとも言えない感触、、実は1～2年前に体験してたんですよオレ。それは本文最後に。

トレカ ®T1100G　M40X

ってことでひとしきり触ったあとに

注文書を見てみた。そこに書かれたのがトレカとかT1100GとかM40Xとかの材料の話。それをキーワードにググってみたらT1100Gっていうのは最強のカーボンなんだそうです。

東レの資料より引用　https://www.torayca.com/download/pdf/toraycaT1100G.pdf

よくわからんけど最強っぽいですね。東レのカーボンについて色々ググってたらこんなのを発見。

https://www.carbonfiber.gr.jp/pdf/30th_seminar_PAN.pdfより引用

2017年の資料ですが、東レのカーボンは飛行機を始めクルマではフェラーリカリフォルニア・マクラーレンMP4-12C・アルファロメオ4C・BMWi8・i3・7シリーズなんかに採用されてる模様。

そんなすごいカーボンの会社が作った最強のT1100Gのようです。この動画みれば一目瞭然ですね。

バスロッドもここまで進化してるんですね～

で、オレは気づいたのです・・・・。先程書いた「このラインを通して曲げたときのなんとも言えない感触、、実は1～2年前に体験してたんですよオレ。」 ←これ。

そうです、がまかつ社の五十嵐ロッドこと「ゼフィロス」で体験したときと同じ印象だったことに！　そして点と点が繋がった。ゼフィロスもトレカT1100Gを使っているんですね～

http://www.gamakatsu.co.jp/client/product/showDetail?itemCode=24547

五十嵐くんに借りたときの「細くて軽いけど、グッと曲げても一定のところで止まって、更に曲げようとしても折れる恐怖が皆無でグイグイ更に曲げられる」っていう感触がほぼ同じでした。

なんども書きますが「軽くて細くて、グッと曲げても一定のところで止まって、更に曲げようとすると、あーーなんか怖ええええ、折れそう～」っていうロッドはいっぱいあります。でも、このカレイドとゼフィロスは更に曲げようとしても「まだまだ余裕あるで～もっと曲げれ～」ってロッドがこちらに語りかけてくる感じですw　スポーツカー運転してて「まだまだ曲がれるぞ～もっと踏め～」って語りかけてくるアレと同じw

ってことで、今オレは猛烈にゼフィロスのスピニングロッドが欲しい状態です。定額給付金で買っちゃいそう。でも高いんですよ～～。ってことであと2年くらい悩もうと思います(・ω・)ノ