今年の流行?バイブレーションの高速巻き~Case of オレ~
そんなわけで最近今江さんがよく書いてるバイブレーションの高速巻き。
最近はシャッドの高速巻きの方が有名ですが元祖はやっぱりバイブレーションでしょう!
オレも西湖時代、特に2005年によくやっていた釣りで、当時からオンタイムで見てくれている人は少ないと思うんで、ここでさらっとおさらいしてみます。
釣具屋になってよ~~く解ったのは、バイブレーションってすげーー売れないことw
おそらくプラグでもっとも人気なし。
なんですが、使い方によっては、あの憎たらしい西湖のバスも簡単に釣れる事が多々あったので、その経験をもとにちょっと語ってみます。
とりあえず、当時の写真を並べてみました。これは全部、あの、まーまー賢い憎き西湖のバスです。
釣れるイメージは沸きましたかね?
ってことで語りスタート。
1.時期は春と秋
この釣りに向いてるのは春と秋です。バスがディープに落ちちゃう真夏以外は概ねOKです。
西湖でいうと、早春のワカサギパターンが一段落して、スポーニング前に1~2週間シャローからバスの気配が無くなるタイミングがあります。その頃からこの釣りが本格化します。だいたいゴールデンウィークちょい前くらいかな?
秋は9月の中頃から10月くらいですかね?2005年の秋は9月中頃がピークでした。その後、ワカサギがらみの表層パターンを追求してたんで、バイブレーションはあんまり投げなかった。
2.なによりもスピード
この釣りのキモはタイトルどおり早巻きです。当時は今で言うスーパーハイスピード(ギア比7以上)のリールが無かったので、旧TD-X103Hとかアルファスでやってました。それらのリールで人間の限界のスピードで巻きまくります。超クリアレイクの西湖なので中途半端なスピードでは見切られちゃう。数投で腕がパンパンになるくらいのスピードで巻きます。
3-1.狙いその1:ブレイク
狙い所は3つあります。あ、その前に、ここで語るのはすべてオカッパリでの話です。
3つあるうちの一つが「ブレイク」。
まだウィードが伸びてない春シーズンの釣りです。岸と平行気味に30度くらいの角度で可能な限り大遠投して、心の中でカウントダウン。TN70でだいたい1秒1mな感じです(オレカウンター)。4~5秒でボトムにつく感じの地形を探します(西湖は急深な場所もあるんで要注意)。ボトムまで一旦沈めたらあとはひたすら巻くのみ。アップヒルで巻くので、何回もボトムに当たります。
3-2.狙いその2:ブレイク+ウィード
ウィードが伸びた秋の釣りです。ブレイクの時と同じく、岸とやや平行に遠投して一旦ウィードの外側のボトムまで落とします。そっから、全力で巻いていわゆるウィードのアウトサイドエッジにバイブレーションを思いっきりぶち当てます。当てた直後にロッドを激しく煽ってウィードから外します。バイトはほとんどこのタイミングです。
3-3.狙いその3:ガレ場・リップラップ
西湖のばあい、人工的なリップラップはほとんど無くて、自然のガレ場というか、岩が転がりまくっている場所とか、崖崩れ跡の小規模な岩がらみの岬です。このシチュエーションでこの釣りがイチバン生きるんです!!
今では高速巻き対応をうたうシャッドが出回っていますが、当時は無かったです。だから、バイブレーションの独占場。ちなみにクランクベイトでも、リップが挟まっちゃうし、何よりあそこまでの高速巻きに耐えうる製品はおそらく無いはずです。
で、そんなガレ場、水深でいうと50cm~1mチョイを岸とほぼ並行に超~高速巻きします。浅いので、もの凄い勢いで岩とかボトムに当たりまくりですが、気にせず死にものぐるいで巻きます。フラットなガレ場ならいつでもチャンスあり。小規模岬なら、そこの岩に当たったあたりがバイトチャンスです。
小規模岬は、秋のスクールバスが大量に立ち止まっていることがあって、1匹釣ると群れの活性があがるのか、連続ヒットする事も!5投連続バイト!なんかもあったりして、アドレナリンでまくりです。
4.大事なタックルセッティング
なにげにタックルセッティングがかなり重要です。3-1のブレイク狙いの時は普通の巻物タックルでOKです。ウィードとガレ場を狙うときは「堅いロッド+フロロ」がキモでした。
具体的に当時使っていたのはTDバトラーのフロッガー。67だったかな?のミディアムヘビーです。確かテキサスリグロッド。
今のオレでは絶対にそんなタックルでやろうとは思いませんがw
でも、当時はそれでした。
ウィードに思いっきり当てて抜く動作もそうだし、なによりガレ場を高速巻きするのにミディアムヘビーロッドは大事でした。なんだろう?バイブの顎を岩に当てて思いっきり跳ねさせる的な?
もしもナイロンラインとかグラスロッドでやっていたら、あそこまでのネガカらない具合は無かったと思うんですよね~。
ウィード外しにしても、当てた直後にロッドの硬さでバシっと外すのがキモでした。バスに考える隙を与えない感じで。あれが、もしもグラスロッドだったら、外れるまでタイムラグがあっただろうしスパっと外れずに、ヌオっと外れたと思うんです。
ってなかんじで、この項は妄想もじゃっかん含まれているので話半分できいてくださいw
5.強烈すぎるバイト!
この釣りの最大の醍醐味は強烈すぎるバイトです。タックルが硬いのもあるけど、なにより超高速巻き中にズドっと来るんで、そりゃーもうタマリマセン。
反面、突然+強烈過ぎてミスも多発します。なぜなら、リールのノブから手が勝手に離れちゃうんです。特に雨降りなんかだと、8割がた離しちゃうw
今でこそ、ギザギザがついたノブ用滑り止めとか売ってますが、あの当時からあれがあればナー・・・・
6.ルアーはジャッカルTN70とダイワのTDプロズバイブ
使うルアーは基本TN70です。60は対早巻き度が70より劣ります。TN70をベースとしてもうちょっと浅いところを引くときにTDプロズバイブ107を投入します。
どちらも顎にシンカーがはみ出しているアウトメタル方式を採用してます。この釣りのキモはこのアウトメタルに尽きます。
写真は半年使った状態です。ここまで塗装が剥げるほど岩に当てまくっているのにロストしていないっていう。どれだけネガりしにくいか一目瞭然ですね。
なお、当時はこの2種類しかなかったけど、今はイマカツのピラーニャも同じようなコンセプトです。使ったこと無いけど、たぶんTN並みにネガからないんでしょうね。
ちなみに、後にジリオンのスーパーハイギアを購入し、もっと釣れるのでは?て期待したものの、今度は速すぎてTN70が負けちゃいましたw
という感じで、クリアレイク西湖でこの釣りを覚えました。
クリアレイク限定の技かな?と思いきや。
ハチロウはもちろん。
カスミ水系でもばっちり釣れました。
っても、カスミ水系はドノーとかが大量に沈んでるんで、あんまりやりたくないっw
今江さんはカスミのしゅんせつ、旧吉野川のテトラでハメたそうなんで、オレも久々に投入しようかなー
プロズバイブでは人生初のダブルヒットも!
というわけで、簡単に?オレなりの使い方を説明してみました。
バイブレーションって近年では琵琶湖くらいしか使われてない感じですが、あの憎き西湖バスが連発して釣れることもあるくらいなんで、たぶん、いろんなフィールドで試す価値はあると思います。普通に巻くのはクランク・スピナーベイトとか他にもあるけど、なにより「リップラップの超高速巻き」に耐えうるのはバイブレーションだけですからね。
そんなわけで、売れない度No1プラグのバイブレーションですが、苦手な方はまず今年の春に「超高速巻き」をチャレンジしてみてください。
なお、西湖では朝夕のマズメ時しか釣りをしてません。一日中この高速巻きができるかと言われたら断じてNOですw
普通の巻物に飽きたらスパイス的にやってみるのがいいかもしれません(・ω・)ノ
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