レーザービームプリンターの怪奇現象?IT歴40年と最新AIが「もったいない」に敗北した日
2026-01-23

そんなわけで、今日は仕事場で起きた「現代の怪奇現象」について書こうと思います。
オレの会社(というか店)は、接客をする店頭チームと、裏で発送作業をこなす通販チームの2手に分かれてるんですが、事件はそのバックヤードにあるメインプリンタ「キャノン LBP224」で起きました。
こいつは2段式カセットで、上がB5(受注票用)、下がA4(その他用)という鉄壁の布陣。 日々、凄まじい枚数の受注票を吐き出している、うちの「背番号1」的な存在です。
完璧なロジックが崩れた瞬間
本日スタッフAが「A4で印刷すると、紙の上に謎の文字が入るようになった」と相談してきた。
見せてもらうと、確かにA4用紙の上部に、何やら「謎の記号か文字の残骸」のようなものが印刷されている。

「あー、ドラムか転写ベルトにトナーが固着しちゃったかな?」と、コンピュータ歴40年、レーザープリンターも同じくらい長く付き合ってきたオレは直感したわけです。
何回テストプリントしても消えない。 トナーユニットを外して、ドラムをじっくり見たけど、目立った汚れはない。

でも、こういうのはユニットごと変えれば100%治るのが定石。 予備の新品トナーに交換した。
……が、しかし!
意気揚々とテストプリントしたA4用紙には、相変わらず「謎の文字」が居座っている💦💦
マジか? そんなことある? トナーユニット変えても治らないって、それもう本体の故障(定着器とか)じゃん……。
AIの「もっともらしい」推理
AIにもこの現象をぶつけてみた。
今のAIは写真も見れるから、その汚れた印刷物を見せて「どう思う?」と聞いてみたところ、返ってきた答えがこれ。
AIの結論:
「それは定着器(ヒーター/フィルム)の焼き付き、いわゆる液晶焼けのような状態です。同じ位置に同じ文字を何万回も印刷したことで、熱で文字の形が残ってしまったのでしょう」
一見、プロっぽい回答。 でもオレは即座に「それはない」と断言した。 なぜなら、このプリンタの稼動の9割は「B5」サイズ。 A4のその位置に文字が焼き付くほど、A4の同じフォーマットを印刷し続けるなんてことは物理的にあり得ないからだ。
「まさか……Amazonで新品だと思って買ったけど、実はどっかの企業で使い古された中古品だったとか?」
そんな悪夢のような想像が頭をよぎる😂
名探偵、文字を「ガン見」する
こうなったら自分の目だけが頼りだ。 印刷された謎の汚れを、目を皿のようにして、マクロレンズ並みの集中力で凝視した。
すると、あることに気づいた。
「これ、日本語の下半分じゃね?」
さらに、同じ文章が左右に2つ並んでいる。 このレイアウト……どこかで見たことがある。そうだ、ラベルシールだ!

目を凝らして解読すると、そこにはこう書いてあった。
『ご注文から2~3週間位でお届け』云々
ここでオレの脳内にある「ライターとしての辞書」が反応した。
オレはこういう店内に貼るラベルをイラレで作ることはよくあるけど、「2~3週間位で」なんていう日本語は絶対に書かない。
オレなら「2~3週間ほどで」か「2~3週間程度で」にするはずだ。 つまり、この文章を作成したのはオレではない。
バックヤードチームは全員「身に覚えがない」と言う。
じゃあ、たまにプリンタを借りに来る「店頭チーム」か?
衝撃の結末:敵は用紙トレーにあり
店頭チームのスタッフBに聞いてみた。
「最近『2~3週間位でお届けできます』的な文字の印刷した?」
「しました! 失敗しちゃいましたけど!」
犯人確定━━━━(゚∀゚)━━━━!!
でも、まだ謎は残る。なぜ、スタッフBが印刷した失敗作が、今の印刷物に現れるのか? ゴーストか? 呪いか?
するとスタッフBがポロっと言った。
「印刷失敗して、ちょっとはみ出してたけど、もったいなかったので裏紙として用紙トレーに戻しておきました😊」
……な、なんだって?
急いでLBP224のA4用紙トレーをガバっと引き出してみた。
そこには、「すでに印刷された謎の文字」が上部に入ったA4コピー用紙が、律儀に10枚ほどセットされていた。
今回の「怪奇現象」の正体
- オレの予想(物理故障): ドラムや定着器にトナーが固着している。
- 現 実(人的要因): そもそも印刷済みの紙がトレーに入っていた。
- 結 論: トナーを新品に変えても、紙に最初から文字が書いてあればどうしようもない。
「そら、トナー変えても治らんわ🤣」
「もったいない、裏紙に使お」という日本人の美徳が、IT歴40年の経験と、最新のAIの推論を同時に打ち破った瞬間でした。
結局、どんなに技術が進歩しても、最後に現場で起きるのはこういうアナログな笑い話なんですよね
PS:40年前のレーザービームプリンター
若かりしころ、これにくっそ重いA3連続紙セットしたりバカでかいトナーボトルに入った黒い粉をいれてたりした。
オレが関わったのは80年代終わり~90年だけど
https://www.historyofinformation.com/detail.php?id=926
↑このページによると1976年から存在してたみたい。レーザービームプリンターも50年の歴史があるんですね~
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