日本人の9割が知らない本当の暗闇:ボートルスケール3の世界
2026-01-31

日本人の9割は知らないと思う本当の暗闇
今日のブログネタは、ほとんどの人が体験したことないであろう人口の光がほぼない夜の闇について書きます。
みなさん、旅行などでちょっと田舎の方や山の方行くと、普段より星がたくさんキラキラ見た経験ありますよね。夏と冬は特に星がキレイ。
でも、マウント取るみたいで悪いけど(山だけに)、数年前に星の写真を再開して、尋常じゃないレベルの暗闇に何度か行った。たぶんみなさんが知ってる星のきれいな暗闇より数段階は暗い闇。比喩表現としての暗闇でなく、ほんとの暗闇(笑)。
今日のブログはそんな暗闇の体験談です。
星の見えやすさを数値で表した「ボートル・スケール」
星空界隈には「ボートル・スケール」という指標がある。数値が小さいほど暗い。ざっくり言うとこんな感じ:
- クラス1 人類の1%も経験してない暗闇
- クラス2 日本にほぼ無い
- クラス3 登山とか本気でやってる人レベル
- クラス4 山奥のキャンプ場
- クラス5 地方都市の郊外、山間部
- クラス6 地方都市の市街地
- クラス7 都市の郊外
- クラス8 都市の市街地
- クラス9 東京都心
恐らくほとんどの人が経験してる「星がめっちゃ見える!」ってのはクラス4~5だと思う。
一応もとバス釣りサイトなので、暗そうな湖を調べてみた:
- 八郎潟 5.6
- 桧原湖 4.8
- 野尻湖 5.9
- 榛名湖 5.9
- 河口湖 7.1(意外に明るい)
- 西湖 6.4
- 芦ノ湖 7.2
- 弁慶堀 9(参考までに)
- 琵琶湖大浦 5.7
- 琵琶湖大津港 8.9
- 池原ダム 4.9
- 七色ダム 4.0(暗い!)
- 早明浦ダム 4.5
オレんちのベランダは8.6
んで、オレが星空撮影で行くのはクラス3~4前半が理想だけど現実は5~6が精一杯。
だけど、過去に2~3回だけクラス3~4前半を経験した。それくらいになるとほんとに暗い。
クラス3~4前半はクルマを降りた瞬間、地面が見えない
どんくらい暗いかというと、クルマを停めて外に出た瞬間、地面が見えない。
マジで。
目が暗所に慣れてないとか、加齢のせいもあるけども、なかなか普段生活してて足元がリアル真っ暗で歩けないってなかなかないですよね。
時間が経って目が慣れたとしても、周りに人工の光・月明かりがないとほんとうになんも見えなくて歩けないという、一寸先は闇を地でいく感じに(笑)。
懐中電灯は必須。っていうか懐中電灯がないと文字通り何もできない。カメラのボタンも見えないからセッティングすらできない。スマホのライトでなんとかなるけど、スマホの画面の明るさすら「明るすぎる!」って感じる世界。
人生初!真っ黒い雲を見た
去年の秋、新潟のクラス3に近い暗闇に星の撮影に行って、人生初の体験をした。
それは黒い雲を見た。
黒い雲といっても濃い色の雲とかそういうのでなく、漆黒の雲。
星の撮影場所に到着して、最初の10分くらいは星がキラキラ輝いていた。カメラをセットして撮影の準備をしてると・・・さっきまで見えていた星が一斉に消えた。
え?どういうこと?
クラス4後半~5の場所で星の撮影をしてて雲に隠されることは多々あった。でもそのときは徐々に近づく雲が「見えていた」。「あーあっちから雲が来てるよ~」ってのがよく分かる。白っぽい雲が星を隠していくのが見える。
が、このときは違った。いきなり空が真っ黒になったのだ。
そこでようやく気づいた。
夜間に街中で見る雲も白っぽいけど、あれって結局、雲が白色してるわけでなく、人工の明かりや月明かりが反射してるだけってこと。本当の暗闇で人工の明かりが皆無だと、雲は真っ黒なんだと。
その時の実際の画像がこちら⬇️ カメラは高感度なので、少しは暗いグレーに映ってるけど、肉眼だとほんとに真っ黒。
↑この場所が曇ってしまったのでクルマで30分ほど降りてクラス5くらいの場所で撮った画像がこちら⬇️

ね、雲が白いでしょ?これがクラス4~5。市街地の人工の明かりに雲が反射してる状態。
で、人工の明かりが皆無だと、もう一回さっきの写真⬇️
曇って白じゃないと半世紀以上生きてて初めて気付かされたのであった。
冷静に考えれば当たり前なんだけど、実際に体験するとマジで驚く。「あれ?星が消えた?え?どこ?雲は?あれ?」ってなる(笑)。
極小LEDランプがずっと先まで反射してた
もう一個の暗闇ネタ。
これは山口県の秋吉台に星を撮りに行ったときの話。秋吉台はボートルクラス4.8くらい。南方面に山口市・宇部市などがあるので地平線近くは結構明るかったけど、それ以外はなかなかの暗闇だった。
星の写真一通り撮り終えて、クルマで休憩していた。当時のクルマにはフロントガラスにドラレコをつけてて、小さい青色LEDがついていた。
で、その小さいLEDの光が、数十メートル先の道路の反射板に反応してたのも強烈にびっくりした!!
ドラレコの青いLEDなんて、普段は存在すら気づかないくらい小さい光だよ?それが数十メートル先まで届いてる。それくらい周りが暗いってこと。
普段の生活では絶対にあり得ない光景。人工光がどれだけ溢れてるか、改めて実感した瞬間だった。
レベル1~2を経験してみたい
そんなわけでオレが経験した暗闇の話でした。
そこまで暗いのを経験した人って、たぶん本格的な山登りしてる人とか、中国の山奥とかのレベルだと思う。日本で普通に生活してたら、まず経験できない暗闇。
オレの人生で一番暗い経験は、高校のころの登山部合宿で行った飯豊連峰の空だと思う。ボートルクラス3.5くらい。ってマウントを取ってみた。登山だけに(笑)。
あの時見た夏の天の川は人生で一番濃かった。天の川が「雲」みたいに見えた。星じゃなくて雲。それくらい濃密だった。
人生2番目に濃いい天の川をみたのは2023年のこれ⬇️
ってことで興味のある方は光害マップをみてください。地図でその場所のボートルスケールがわかります。

光害マップ
https://lightpollutionmap.app/ja
光害マップで探しても、日本国内だとクラス2台はほぼない。北海道の先っちょくらいまで行かないとない。クラス1となるともうロシアとかオーストラリア行かないと駄目でハードル高すぎ。
だけどいつかは見てみたいな~。ボートルクラス1の星空。人類の何%が経験できるんだろうか。
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