細PEタックルを使った表層のバス釣り

2011-01-22   

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このネタ書くとだいたい昔からバスをやっている人から横槍が入るんですがw 

昔のPEと今のPEは違うんですよ!

確かに俺が二十歳くらいの時から「新素材」って呼ばれていたPEはあったけど、あの頃とは違う気がします。

エギングはもちろん、特にこの3~4年くらいかな?メバル・アジングの普及によって格別に進化してってかいろんな細い番手が出てきたんですよPEの世界にも。今や0.15号も市販されて0.1号も開発中って聞いたことあるし。

そんなわけで本題ですがバス用で使うPEといえば

(1)グラスロッド+PE+バイブレーション・・・アメリカンな人が好むやつ
(2)硬めのスピニング+PE1号チョイ+ライトリグ・・いわゆるパワーフィネス
(3)ごっついロッド+PE6号~+フロッグ系・・・・・近年アメリカで流行っているけど日本でも昔から雷魚マンが使用
(4)スピニング+細めPE+クランク系シャッド・・深度稼ぎのPE利用forマニア層
(5)スピニング+細めPE+ディープのキャロ・・・感度・伸びなし効果を期待。これも昔からあったけど、それほど一般的ではない?
(6)スピニング+極細PE+表層の釣り・・・・桧原湖あたりから始まった飛距離・低比重・伸びなし効果期待
(7)ベイトタックル+太めPE+ジグ・テキサス・高比重NS・・・俺の愛用セットだけど、一般的かな?


あ、こーやって並べるとけっこうありますね。俺が知っているだけでも。けど、果たして一般的か、ボートデッキに1本くらい混じっているか?というとそーでも無いですね。
ちなみにその多くが割と「引き続ける釣り」なんですよね。テンション掛かりっぱなしというか。

そんなわけで、俺が以前からよくやっているのは(2)(3)(7)でこの2年くらいに多用した(6)について書こうと思います。この釣りはメディアに出るようなアングラーがあんまりやらない? トップ50の人たちは桧原の大会で使っているけど、なかなか雑誌なんかではあんまりみたことないんで。

ってことでここから本題スタートです(前振り長っ)

■細PEタックルを使った表層のバス釣りfor未経験者

●向いているの

(G1)i字系ワーム・グラビンバズ・セイラミノー・プロップベイトなど表層近くをただ巻きする釣り
(G2)ピクピクの釣り・虫・セミ系
(G3)基本はオープンウォーター。葉っぱ系のベジテーション周り、ウィードエリアならOK


▲ちょっとやり辛いかな

(B4)ポッパー・ペンシルベイトなどのロッドアクションする釣り(ただしケースバイケース)
(B5)風があるとき・雷が近い時w
(B6)細かい枝系のカバー、いわゆるブッシュ。立木まわりもイマイチ。
(B7)コンクリート・岩系の周囲

ってな感じです。ナイロン・フロロ・PEそれぞれ長所短所があるんで使い分けが大事なのは当然。だけどもPEは「使いづらそう」「リーダーが面倒」なんかのバッドイメージが強くてなかなか踏み込めない人も多い(って、店にいると感じる)けども、長所を理解して使えば、いやーPEスゲー超いいーってなることうけあいなんで、まだの方は今年是非ともチャレンジしてください。きっと目からウロコで新しい扉が開けます。

ってことで順にもうちょっと詳しく説明します。

(G1)表層ただ巻きの釣り

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これはもーPE以外あり得ないって感じです。PEを使わない意味が分からないw

(1)めちゃくちゃ飛距離が出る
(2)ラインが沈まない
(3)伸びが少ないんで遠くでもフッキングできる
デメリットは風に弱いことくらいです。ま、ぶっちゃけセイラもプロップも語るほど釣ってないんですが、たぶん一緒です。

(G2)ピクピクの釣り・虫・セミ系

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これも上記と同じ理由。一点シェイクや放置の時、リーダーをナイロンにするとかなりいい感じです。B4との違いはロッドのアクションが細い事(これについてはB4で)

(G3)基本はオープンウォーター。葉っぱ系のベジテーション周り、ウィードエリアならOK

これの理由はB6・B7の正反対なので、これも後ほど。要は「スレ」と「絡み」には弱いんです。

(B4)ロッドアクションする釣り

実際にやるとよくわかるんですが、トィッチ・ジャークするとティップにラインが絡まりがちです。テンションが抜けた状態でティップを戻す感じになるんで。エギングみたいに縦構えだったらそうでもないのかもしんないけど、ロッドを横~下で振るとけっこう絡まってストレスです。たとえPE用ガイドでも軽減はするけど解決にはならず。さらに、リール付近で弛んだ糸がリールの中に巻き込まれたり。

でも、これはロッドのアクションとかでも変わるんで、ケースバイケースですかね。

(B5)風

これはもう決定的にダメですw おかっぱりで風が真後ろから吹いてるならともかく、ちょっとでも斜め~横だともうダメ。っても、こんなシチューエーションでは表層に出ないことも多いんですが。
あと、雷が近い時よくラインが浮き上がりますが、PEの場合それが顕著です。びっくりするくらい!そんなときは釣りをやめましょう。

(B6)細かい枝系のカバー、いわゆるブッシュ。立木まわりもイマイチ。

草はOKですが、木はダメですね。草も横方向に広がるタイプはダメ。腰が無い・細いんですぐに絡んじゃう。ルアー付近はリーダー付ければ問題ないけど、ちょっとした風で途中のラインが木や草に乗ったらもうダメ。同じ理由で立木周り・桟橋周りも木材のちょっとしたササクレにラインが拾われることが多くてちょっとストレスです。

(B7)コンクリート・岩系の周囲

PEは根ズレに弱いんで、コンクリート・エッジの鋭い岩周りではめっぽう弱いですね。水郷の護岸際をキャストで狙う時なんかも、ルアー自体は水に落ちてもラインが陸に乗っちゃったりしてまぁまぁ危険。

以上のような感じです。

って、PEを使っている人なら「なんだよ、それは細PEの表層じゃなくてPE使用の一般論じゃん」と思ったことでしょう。

はい、その通りですw

でも、ここからが細PEのメリットです。

(1)いや、マジでめちゃくちゃ飛ぶんです!

 1号前後とはケタ違いに飛ぶんですよ。0.3号クラスだと。フロロで言うと5lbsと3lbsくらいの感覚的な違いがあります。特に硬めの1号クラスと柔らかめの0.3号だと雲泥の差です。

(2)トラブルが少ない

 たとえばルアーキャスティング用の1.2号とかあるじゃないですかファイヤーラインとかの硬めのやつ。あれはあれで10gくらいのプラグを投げるには最高にいいんですが、もっと軽いワームや小型プラグを投げるとなると0.3~0.6の柔らかめのPEは抜群に相性がいいんです。

そして、なによりのメリット・・・それは、糸ヨレが無いこと。

いや、ヨレが無いわけじゃないけど、フロロのようなヨレヨレ感は感じられません(もともとよれてたり)。それが功を奏してテンションの低い釣りでも「バックラッシュが極めて少ない」事です。
巻き取りテンションが低い系は緩めに巻かれたりして、けっこうバックラッシュしますよね。フロロで一日やり続けたら2~3回見舞われることもあります。けどPEはそれがめったに起こらないし、ヨレたラインがティップに巻きつくストレスもゼロ。

ただし、フロロほど感じ無くても実際はヨレが溜まってるようで、ある日突然大爆発することもあります。半年に一回くらいあります。突然、ビックリするくらいのバックラッシュが!そこまでいかなくとも、途中でプチバックラが起こって輪っか状態になることもあり。
ベイルのローラーをスーパークルクルチューンにすると軽減されるそうです。


(3)なんやかんやで経済的

 PEは初期投資が高いんですが、0.4~0.6くらいだとたぶん1~2シーズンはもつと思います(もちろん釣行回数・使用頻度に依る)。0.3以下だと1シーズンが限界かな?
高いけどフロロラインに比べたら圧倒的に長期間使えます。ライン自体の痛み云々よりも、前出のヨレ~バックラッシュ~やむを得ずカットが少ないからです。

(4)地球・タックル・自分に優しい

太いPE,たとえば6号とか8号でリーダー無しでルアーを直結。そんな状態で回避できない根がかりが起こったらどうなるか?想像してください。
6号超えたらまず引っ張っても切れません。無理をしたらリール・ロッド・自分を壊しますw 俺はこれでフロッグ用ロッドを折ったことあります。ボート釣りなら落水の危険も。
1号ちょいでも引っ張りは強く手を怪我したりリールに不具合が起こったりするリスクも。
だけども細いPEは割と簡単に切れます。もちろんリーダーを付けるんでそのつなぎ目から切れる・・・のが理想ですが、0.3とかだと道糸から切れることも(引っ張るときの勢い・加減次第)ありで微妙ですが、ゴミはなるべく減らしましょう!

そんな感じでメリット・デメリットはありますが、どっちかっていうとメリットのほうが多い細PE,ぜひ使ってみてください!


あ、せっかくここまで書いたんで俺が体験した表層の釣り以外のことも少々。

シャッドの早巻き

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例の高滝湖80匹祭りの時はスーキラを0.4号で。ソウルシャッドを手に入れてからは0.4~0.6で早巻きで使っています。ラインテンションが掛かりっぱなしの巻く釣りにはメリットも多いです。深度稼ぎ・ブルブル感増大など。トィッチを多用すると前に書いたトラブルが起こりがちなのでいまいち。あと、人によってはPEは糸鳴りするからダメって意見も。俺は気にしない派。

デメリットはタックルバランスがシビアなこと。トレブルフックものは掛かってからバラさないことが重要ですが、ラインの伸びがまったく無いんで、なんとなくバレやすい気がします。それを補うためにロッドのパワー・曲がりとかドラグ調整を気にしないとダメな気が。これは今年もうちょっと練習したいです。

キャロライナリグ

晩秋にちょっとやっただけだけど、10mラインでラインを30mくら出した状態でシャッドのキャロライナリグを引いても、滅茶苦茶好感度でビックリです。軽く巻いただけでルアーのブルブルが分かるし、シンカーがスイベルに当たる感じまで判るくらい!感度良すぎがベストではないけど、ルアーの状態を常に把握できるってのは凄いアドバンテージだと思った次第。
ま、1匹も釣ってませんがw

ポッパー

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SK-POP祭りの時使用。果てしなく飛んでいくんでけっこうよかったです。超遠くでもルアーがしっかり動くしフッキングパワーもよく伝わった。首振りとかし過ぎるとリーダーを拾っちゃうけど、引っ張るだけのポッパーなら全然ありでした。

他にも、俺はやらないけどカットテールのフォーリングの釣りにもいいような気がします。沈んでいくラインの変化がよくわかるんで。と、まだまだいろんな釣りに使える可能性は大です。みなさんもぜひ!レッツPE!

俺のおすすめアイテム

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PEラインはバリバスの「プレミアムPE採用」っていう4本よりのやつです。
0.3と0.4がVARIVAS ライトゲーム メバル[PE]で0.6がVARIVAS アバニ エギング PE ミルキー。
VARIVAS スーパートラウトエリア マスターリミテッド[プレミアムPE]ってのに0.2号もあるけど、まだこれは使ってません。さすがにバスに02は不要な気もするけどダイワの0.15号も気になる!

リーダーはシーガーグランドMAXで0.8をメインにたまに1.2だけど、オープンで使うならそのへんに転がっているリールとかボビンからフロロの3.5~4lbsを抜いて結ぶことも。
ピクピク・虫メイン(止めがちな釣り)ならナイロンの5lbsを結ぶことも。

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リーダーとの結束は家でやるときはクィックノッターを用いて同社のYouTube動画をiPhoneで見ながらやってますw
現場ではフィッシャーマンノット。糸自体が細いんで、フィッシャーマンでも結び目の大きさはあんまり気にならないです。逆にFGノットだと締めるときの力加減が難しい。

 

カテゴリ:釣り

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