超絶変態釣りウマ職人 福島健に学ぶ「もう一つの表層の釣り」
「ルアーが良いからボートは近くてもOK」
この前のトップ50野尻湖戦終わった後に福島くんから聞いた衝撃の事実。
そんな訳で、結論からいうとそういうことです。
オレも人並み、いや人の数倍表層の釣りをしていますが、主にラージマウスを狙っているので、スモールマウス、特に野尻湖のスモールマウスは難しいです。
野尻湖が他と一番違うのはプレッシャーが高いこと。狭い湖だけどレンタルボートが超充実してるので、たくさんの人が訪れます。また、許可制ながらマイボートもOKなので、とにかく釣り人が多いわけです。湖の広さに対して。
そして、いわゆるセミパターン、虫パターンのタグイは完全に定番化しており、夏になればみんなセミセミセミです。優秀な市販品も数多い昨今では、バスたちの警戒心もかなりなもの。そう簡単には釣れません。特に良いサイズは。
前日プラで地元の大ちゃんと一緒に釣りをした時に教わったのは
1.ボートを極力離す
2.魚探は電源切る
3.エレキは踏まない
特に1を重視してました。周りがソフトルアー系を使っているから、逆に飛距離が出るハードプラグを使っているようです。ま、他にも色々なキモは教えてもらいましたが、彼もまたトーナメンターなので、これ以上バラすのはやめておきますが、とにかく「飛距離」が大事だと。有限実行で、かなり遠くで、でっかいスモールをバンバン釣ってたのでそれは間違いありません。
オレも常日頃から、表層系は飛距離が命だと思っています。食わせどころがピンスポットであれ、ボートが遠ければ遠いほど食うからロングキャストは大事。それゆえの極細PEライン。ピンスポットでなくても、広く探ったり、バスがチェイスしてきてからの間合いを取るために飛距離が大事。
※泳がせるI字系と一点集中の虫系ではちょっと飛距離の意味合いが変わりますけど、どっちにしても飛距離は大事だと思ってます。
そんな感じに思っていたので、大会当日取材艇で見た、福島くんのボートポジションの近さにびっくりしたわけです。
かなり近い。ちなみに優勝したコバもオレからしたかかなり近かった。
この距離でも野尻湖の賢いデカイサイズがバンバン食うことに驚いた訳です。
そして試合後のダベリタイムに本人に聞いてみた結果・・・
つまりは冒頭に書いた通り。ルアーの魅力がボートのプレッシャーを上回っているから簡単に口を使うという衝撃的事実((((;゚Д゚))) 足元で食うこともあるんだそう。
虫系はオーバーハングを狙うことも多いわけです。セミパターンならオーバーハングやや沖に落とすけど、虫とか蛾とかサイトでオーバーハング下へ入れるケースもあって、そういう時は近いほどキャストアキュラシーが求められます。それもあっての近距離戦。
ちょっと目から鱗でしたね~
スンデで見切られるケースが圧倒的に多いこの釣りですが、ルアーが美味しそうならたとえボートが近くてもパクっと食べてくれるっていう。
で、その肝心の福島くんの虫系ルアーですが、案の定、「内緒」とのことw
彼はなんでも自作する職人です。そしてプロモーションよりも、成績に重点を置く正真正銘の「賞金稼ぎの競技者」。それはよく解っているんで、まー見せてもらえないだろうな~って思ったけど案の定そうでした。ま、プロの飯の種ですからね。仕方なし。
ちなみに市販品をベースにした改造品ではなく、ゼロからの自作品とのこと。
キモは「バスが好きな要素てんこ盛り」なんだそう。
全く想像もつきませんけどw
そんなわけで、飛距離(ボートが遠い)が大事なのは大事だけど、それ以上に魚のツボを押さえれば簡単に釣れる、しかも野尻湖で、ってことが実際にあることに驚きと感動を覚えたっていう話でした。
超絶変態釣りウマ職人恐るべし(-ω☆)キラリ
あと、もう一個。試合終了後、別媒体のライターさんが唯一ディープの釣りで入賞した前山さんにインタビューしてたのを横で聞いてて、それもまた目から鱗が落ちまくりでオレにもう鱗ねーよ、ってくらいでした。オレがディープで釣れない原因が全て解明!みたいな。やっぱりトッププロはすげーーすっわ~。こーゆー話をもっとメディア側も伝えてくれたらいいのになー、ってマニアック過ぎて陸っぱり全盛の今はウケないと思うけど(・ω・)ノ
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