バス釣りの人におくる『カワハギ釣り入門』

2014-11-26   

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はじめに

最近オレの周りで(バス釣り愛好者)カワハギ釣りを始める(始めた)人が多いです。それまでバス釣りしか経験がなく 船釣り自体未経験だと、色々と準備しないといけません。そのために釣行前にメール等で連絡してるんですが、このさいなのでブログにまとめてみようって魂胆です。アフィリ付きでw 

なお、あくまでもバス釣りの人向けに書いてます。そして関東圏のカワハギ釣りについてなのでよろしくお願いします(・ω<)

1.バス釣りにはないけどカワハギ釣りで必要なもの

長靴

船釣りではたとえ快晴でも必須です。普通は釣った魚を一時的に足元のバケツにキープします。

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バケツは通常、バスのライブウエルでいうところの外部循環方式でデッキに水がジャージャー流れてます。なので長靴、もしくは完全防水のブーツが必須です。オレはクロックスっぽい軽量長靴使ってます。

タオル2~3枚

使用目的は2つ。一つは手ぬぐい。カワハギ自体は一切ヌルヌルしないのですがエサとなるアサリがヌルヌルです。指がヌルヌルだとエサがつけにくかったりするんで、ちょろっと手を拭く感じの小さいタオルは必要です。

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もう一つはアサリの水抜き。アサリの鮮度というか乾燥状態(硬さ)はこの釣りでかなり重要なウエイトを占めます(←これは語ると長いのでとりあえずパス)。多くの船宿では海水に浸かった状態、もしくは冷凍のアサリを販売してるので、袋から出して一旦ザルで軽く水を切ってから、タオルの上にアサリを乗せておく感じです。キッチンペーパーでも代用可能ですが、かなりの枚数使うんで、オレはタオルを2~3枚用意していきます。

クーラーボックス

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魚を持って帰るために必要です。カワハギ釣りだと10~20リットルくらいですかね? クラーボックスはなにげに値段がピンきりなので、お試しでチャレンジするくらいなら発泡スチロールのでもいいも。この先ずっと船釣りをやるつもりなら、出来る限り高価なやつを買ったほうがいいです。何故なら高い奴は保温効果が高いゆえに長い目で見ると「氷代金」が浮くからです。っても、冬の釣りが多いカワハギはそんな気にすることないかな?ノーブランド物の2000円くらいのでもいいかも。年中船釣りするなら絶対に高価なやつ(2万円くらい)をおすすめします。ダイワでいうと6面真空パネルみたいなやつ。10年以上は余裕で使えるんでじゅうぶん元は取れます。真夏のバス釣りでも飲食物の保冷に使えますしね。

PEライン

道糸、つまりメインのラインです。一般的に入門書では1~2号とか記載されるかもですが、バス釣りやっている人なら0.8号が良いと思います。ルアー用の単色のやつではなく船釣り・ジギング用の10mごとに色がついてるやつがお勧めです。ちなみに0.6号でも魚に負けることはありませんし水(潮流)の抵抗がすくないので個人的にはおすすめしたいところですが、他のひととオマツリ(糸・仕掛けが絡む)したときに、けっこう厄介です。いろいろ使ってみて0.8号がベスト、1号でも可って感じです。深いところで40mくらいなので100mは必要です。初期投資はちょっと高いけど何年も使えるんで問題なしです。なんならバス釣りにもつぶしが利きますからね0.8号は。

なお、PEの先にリーダーはつけたほうがいいです。たいだいフロロの3号くらい。専用リーダー・ハリスではなく、普通にベイトリールに巻かれているフロロ12~14ポンドをちょっと切ってつなげばOKです。16~20lbsくらいあってもいいんですが(太いほど伸び感が少ない)、道糸との接続が難しい(段差が出来るとガイドの通りが悪い)ので、12~14ポンドくらいがお勧めです。なお、リーダーをつける最大の理由は餌をつけるとき、ガイドにPEが絡まないようにすることです(オレの場合)。ま、そんな頻繁に絡む訳ではないんですが、繊細なティップにPEが絡んだらけっこう怖いです。なので、仕掛けが手元にある状態でティップ付近にリーダーがある状態にしてると安心です。

※リーダー結べない、面倒そう、って人は直結でもOKです。

ちなみにオレはゴーセン(GOSEN) ライトタックルG# 150M を愛用してます。

カワハギ専用の仕掛け

カワハギ釣りは3本(まれに4本)バリのダウンショットです。最初は市販品の仕掛けを買います。根がかりロストしやすい釣り場かどうかは初めて行く人にはわからないでしょうから、最低4セットくらかな? 4じゃ不安・・・? 5~6セットあれば大丈夫です。もちろんネガカリロスト皆無の時も多々ありますが、隣人と派手なオマツリ(絡まる)したときなど、やむを得ず仕掛けを切ることもあるので、5~6セットあったほうが良いです。ダイワので2セット入り500円前後なので3パックあれば安心です。なお、フックは簡単に交換できるので、仕掛けは何通りも種類があるけど、そんな気にすることはないです。極論、幹糸が3号くらいなら最初はどれ買ってもOK。

スペアの針

仕掛けよりも大事なのはこっちです。ハリス付きの針。どんな釣りでもそうですが、魚釣りで一番大事なのは針です。ここをケチってはいけません。ダイワやがまかつから「糸付き針」という形式で売られています。釣具店店頭にはもの凄いたくさん並んでると思います。スピナーベイト・ラバージグみたいに、ぱっと見同じだけど、こんなバリエーションあるのか?って面食らうと思います。ダイワを例にすると以下の感じで分類できます。

1.針の形状

2.針の本数

3.ハリスの長さ

1の形状はダイワだとスピード(丸セイゴ系、バスでいうといわゆるマスバリみたいなの)・フック(いわゆる伝統的なカワハギ針)があります。ちょっと前はマルチっていう形もありましたが、今年モデルから無くなってるので、今はスピードとフックの2形状。それプラス、それぞれのヘビーワイヤ版に該当するパワースピード・パワーフック、更にフックのちょっとワイドゲイプ版のワイドフックってのがあります。

2.針の本数は25本と50本版があります。

3.ハリスの長さは7~8cmがスタンダード。ダイワだと7cmのノーマル、6cmのショート、10cmのロングっていう3パターンあり。長さはバスでいうキャロライナリグのリーダーと似たようなイメージでOKです。高活性・アクション重視=短い、低活性・・自然・食わせ=ロング。

ってことで、形状5パターン✕入り数2パターン✕ハリスの長さ3パターンで30種類くらいあるわけです(厳密には違うけど)。

で、肝心のナニを買えばいいのか?ですが2014年11月現在、オレがおすすめすることは出来ませんw ちょっと今、フック悩み期というか、新たな扉が開けた期なんです。とりあえず小型(ワッペンと呼ばれる小型)が多い釣り場ならスピード7号の7センチハリスを50本、大型(20数センチクラス)が混じるならフックの5号を50本、普通の釣り場?ならスピード7.5~8とフックの4号とかですかね? ちょっとここは自信が無いんで船宿・釣具屋・同行者に聞いてください(-ω☆)

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ただひとつ言えるのは、フックはバンバン交換すべきです。口が硬い魚なのと割とロックボトムを釣るケースが多いのでフックポイントはバス釣り以上にダメージを受けます。飲まれた時は無理に外さないで、針ごと交換したほうが良いです。またフグにハリスを切られることもあるので、一日20本、イレグイの時は50本使うこともあります。なので、スペアの針は最低でも一種類25本、合計50~100本くらいあったほうが精神衛生上好ましいです。

メインのシンカー25号 30号

関東だとメインは25号です。たまに30号も使います。25号で約94グラム3.3oz、30号で113g 約4ozです。ジョイクロ178が2ozなので約2個分の重さです。ま、基本真下に落とすだけなので気にすることはないです。船宿によって指定重さが違ったりするのでご注意を。また、周りと違う重さを使うとオマツリの原因になりかねないので周りに合わせましょう。基本25号と30号は7:3くらいの割合で買うと良いと思います。

シンカーにはいくつかの形状があります。大きく分けて丸型とナス型。釣法、ボトムマテリアルや潮流によって使い分けるそうですが、オレはあんまり気にしてません。
カラーは夜光・キラキラ系・ブルーピンク・赤とか様々あります。曇天の40mボトムとかだと夜光が目立つかなーって気はします。が、これはルアーのカラーみたいなもんで、人それぞれお好みでいいと思います。昔「紫だけが異様に釣れる」っていう仲間もいました。

ネガカリロストを考慮し各カラー4~5個あれば大丈夫だと思います。万が一に備え、激安な鉛無垢のナス型シンカーをバッカンに忍ばせておくと安心です。無垢鉛でもダイソーでキラキラテープとか買って貼ればOKです。釣具屋的にこんな事言いたくないんですが、ダイソーはかなり使えるものが売ってます(-ω☆)

2.あったほうが良いもの

上記は「必須」なものたち、これらが無いと釣りになりません。
以下はできればあったほうがよいものです。

血抜きする道具

カワハギをキープして家で頂く場合、血を抜きます。そのさいエラブタからナイフ的なのを刺してエラを切る感じにします。ナイフと書いたけど、実際はハサミでもマイナスドライバー的なのでもOKです。手頃なのはハサミですかね?100均で売ってるのでOKです。帰宅後即水洗いすれば大丈夫。

ザル

カワハギを得意とする船には積んでありますがそうでないこともあります。前出のとおりアサリの水抜き第一段階で使います。百均で売っている料理用の一番小さいヤツでOKです。ま、無くてもなんとかなりますが、あればベター。

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塩&化学調味料

塩はアサリの水抜きで使います。ザルで水を切ってタオルにアサリを並べ、その上から塩をまぶすとか、新しいビニル袋にアサリを入れて塩まみれにするとかして水気を取り除くのに使います。ま、無くてもいいんですが、あると便利。それに味の素的な科学調味料を加えると集魚効果プラス、アサリに粘り気がでてエサ付けがしやすくなります。

大きめのジップロック的な袋

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釣った獲物をクーラーボックスに入れるさいにダイレクトに入れないで厚手・大きめのジップロックに入れるといいです。魚体を氷に直接触れさすのは良くないそうです。なので、ジップロックに小分けして持ち帰ると良いです。クーラーボックスの魚臭さも激減し洗うのが楽になります。なお、カワハギのオデコに剣があります。袋を破っちゃうので入れる前にペンチで切り落とすと良いです。

なお、ペットボトルに水を入れて釣行前に凍らせてクーラーボックスに入れていくのもグッドです。船宿によって氷の提供方法は様々です。無料だったり有料だっり。氷の大きさ・形状もまちまちで小さいクーラーボックスだと入らなかったり。最悪氷自体無いところもあって慌てて帰りにコンビニの板氷を買ったことも何度か。事前に船宿に確認するかご自分のクーラーボックスサイズに合わせたペットボトル氷を持参しましょう。

竿掛け

オレ的には必要性をあんまり感じないんですが、カワハギ釣りの人は9割がた使っている竿掛け。エサつけや仕掛け交換の時にロッドを掛けておくやつです。

エサトレイ

これも多くの人が使っています。アサリ置き場の他に、エサ付けのときにオモリを置いておける枠があったり(それが無いとオモリが転がる)、スペアフック用のマグネットがついていたりとてもシステマチックです。そんな高いものではないのでこれも買ったほうがいいと思います。

エサトレイがない場合の洗濯バサミとマグネット

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上記トレイがない場合、船べりにタオルをセットします。またすぐにフック交換できるようにマグネットを置き、そこに替え針をくっつけておきます。
この時、タオルを風に飛ばされないように洗濯バサミで手前側を固定します。奥側(海側)は挟めないことが多いのでオモリを乗せたります。この洗濯バサミは通常のよりちょっと大きいやつ、布団バサミの小型版?ま、これも100均で買えるんですが、サイズやらなんやら悩ましいので、やっぱり上記専用エサトレイを買ったほうがいいと思われます。

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小さい工具箱

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予備の仕掛け・替え針・シンカーなどを入れるための小さい箱です。船の板状のイスのところにモノを置くのはマナー違反な空気があります。なので、船べりの内側のレーンにそれらを収納するための小箱です。残念ながらバス用ケースで代用できるのはありません(奥行きが長くてレーンに収まらない)。ダイソーの工具箱系がいい感じです。替え針だけ前出のエサトレイのマグネットにつけておいて、他はバッカンに入れておくという人も多いですが、オレは基本仕掛け類は全部小箱に入れてすぐに取り出せるようにしています。
なお船が小さい時はレーンが狭い、もしくは無い時もあります。できるだけ小さい(奥行きが短い)箱を買いましょう。

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外道外し的な道具

バスオンリーの人ってバス以外を触れない人も多いようです。また海の魚は毒を持つものもいますので注意が必要。カワハギ釣りの外道で有名な毒魚はオニカサゴです。ゴンズイも一回みたことあったかな? フグもよく釣れますが触るぶんには問題無いです。で、毒の有無はともかく、魚を触るのが苦手な人は針外し道具を持っていると良いです。ピストル形式で引き金を引くだけでパッチンと外れるすぐれものです。

集寄と中オモリ・集魚シリコン等

カワハギ釣り入門書的なのに必ず登場するアレです。好奇心旺盛なカワハギを寄せるために仕掛けの上に光る板などを取り付けます。また、仕掛けの上に小さい中オモリを噛ますことによって、シェイクした時のアクションが大きくなる、道糸のテンションを緩め中オモリの重さでフォールさせるなどの効果があります。
ただし、派手派手な集器をつけると潮流の影響を受け流されやすくなるデメリットも。ちなみにオレは全く使いません。
水中映像を見る限り、カワハギは仕掛け上部の集寄よりもシンカーに興味を示すようです(仕掛けを完全にボトムで寝かせる場合は別)。なので近年ではシンカー付近にスモラバの毛みたいなシリコンをつけるのがブームです。シマノからはティンセル製の毛も発売されました。

PU素材の防寒着もしくはアウター

バス釣り人の防寒着といえば、やっぱりルアー用のですよね。そして本格的な人ほどゴアテックスなどの高級なのを着ています。が、船釣りでは「塩」、カワハギ釣りでは「あさり汁(Not味噌汁)」に悩まされます。現役のバス用防寒着はもったいないです。塩はともかくアサリ汁はまーまー厄介ものです。毎回洗濯するもの大変。

なので現役引退した防寒着がいいです。もし予算に余裕がある、もしくは今後も長く続けたいというのであればPU素材の防寒着購入をおすすめします。通常の防寒より動きづらい・重いってデメリットはありますが、高価なバス用をダメにするくらいなら・・・って感じでオレも2年前に導入しました。釣行後、そのまま水道水をぶっかけるだけでOKなのでとても良いです。

酔い止め薬アネロン

過去に船酔いした経験があるひとや酔うかも知れないひとは酔い止め薬を買ったほうがいいです。アネロンという薬がドラッグストアで買えます。副作用で眠くなるとか喉が渇くとかあるようですが効果はありそうです。オレはめったに酔わないけど、基本的に「腹のベルトを緩める」「やばいと感じたら遠くを見る」「常にガムを噛む」を実行しています。
座ってうつむく動作がけっこう来るんですよね。エサ付け時間が長い釣りなのでそこは気をつけてください。

バッカン

最近ではバス釣りにもバッカン文化が浸透したので持っている人も多いと思います。防水のEVA素材のフタ付きバッグ。予備の仕掛け、タオル、食べ物、財布・携帯などなどなんでもかんでもぶち込めるのでとても便利です。量販店にいけばノーブランドモノで2000円くらいで買えるのもたくさんでています。とりあえず1個あると便利です。大きさは30cmクラスで大丈夫です。近年各社からめちゃくちゃいっぱいバッカンがリリースされてますが、オレ的なキングオブバッカンはどー考えてもダイワの船バッグです。ちょっと高いっすけどね!バス釣りでもずっと愛用してます。

3.バス釣りと共通の持っていくもの

ライフジャケット

船宿にレンタルもあるけど昔ながらのアレなので、釣りしづらいです。膨張式があるならそれを持っていきましょう。

ペンチ・ハサミ類

どんな釣りでもこれらは共通ですからね。なにかと便利。

偏光グラス

ずっと水面を背景にしたティップを凝視する釣りなので偏光グラスは必須です。金属フレームはサビが心配なので、セルフレームがいいと思います。バス釣りよりは下方向を見る釣りなので、軽量かつフィットしてるのがいいです。

準備するものは以上です。たぶん・・。


ってオイ、肝心の竿とリールの話が出てこないぞ、って感じなのでとりあえず書きます。

ロッドは最初はバス用ベイトロッドでもいいと思います。オモリ100グラムあるけど落とすだけなので問題はありません。MLでもMHでもHでもカーボンでもグラスでもとりあえずトライしてみるといいです。ただ、グリップエンドは可能な限り長いほうが良いです。脇に挟める長さなら最高!だけど、いまどきのバスロッドでは無いっすよね(´・ω・`) ディープクランク用グラスロッドとか? 挟めなくてもいいんですが手首にかなり負担が来ます。バスロッドは感度がいいので普通に釣れるのでご安心を。もちろん専用ロッドを買うか・借りるかがベストではありますが、とりあえずバスロッドでもじゅうぶん釣れます(-ω☆) レンタルしてる船宿もありますが、20年前のタックルとかの可能性もあるので事前確認が必要です。

スピニングは微妙です。ちょっとマニアックです。MLくらいのソリッドティップとかで完全砂地ボトムのディープとかならアリかもですが、とりあえず最初はベイトタックルをオススメします!

リールは淡水専用とうたっているもの以外ならたぶん大丈夫です。帰港後、水道水があればすぐに軽く水をかけ、帰宅後、ささっと水洗い、乾燥、注油すれば大丈夫です(たぶん)。って、ここはちょっと自信が無いというか責任取れないんで釣具店にお尋ねください。ちなみにクラッチ周りがまーまーヤラレます。
けっしてスティーズとかの高級品を使ってはいけません! 中古の海釣りOKなリールを買うと良いです。
なおギヤ比は高いほうが良いです。投入~回収の回数がめちゃ多い釣りなのでハイギアは手返し向上に直結します。
回収スピードだけ考えたら7もしくは8クラスのギア比が望ましいです(オモリが重く感じてちょっとしんどいけど)。ただし、ヒットした後の巻き上げ時は普通ギアのほうが安定します。極端なハイギアは巻きスピードにバラつきが出るので注意が必要です。
ちなみにオレは20mまではダイワの初代紫アルファス 80mmハンドルを使っています。ギア比が低いのが玉に瑕ですが、軽さとコンパクト具合がいい感じです。30~40mレンジではT-3のスーパーハイギア+100mハンドルを使っています。シマノだとメタニウムが人気ですね。

文章を的確にまとめるのが苦手なのでかなりの長文になっちゃいましたが、一覧にすると以下のとおりです。

必須

  • 竿&リール
  • 長靴
  • タオル(2~3枚)
  • 0.8号PEライン100m
  • 仕掛け(6セット)&替え針(50~100本)
  • メインのシンカー4~5個
  • クーラーボックス(オールリリースなら不要)
  • ライフジャケット
  • ペンチ・ハサミ類
  • 偏光グラス

最低限の仕掛けとシンカーをひと通り揃えても5000円くらいだと思います。

あると便利なもの

  • 血抜きする道具
  • ザル(船に常設してることもあり)
  • 塩&化学調味料
  • ジップロック
  • 竿掛け
  • エサトレイもしくはタオル&洗濯バサミ
  • 小さい工具箱
  • 外道外し的な道具
  • 集器と中オモリ・集魚シリコン等
  • PU素材の防寒着もしくはアウター
  • 酔い止め薬
  • バッカン

具体的な釣り方

釣り方についてはオレが語るよりも、ネットにたくさんの情報が溢れてますし、動画で見ることもできます。なのでここではバス釣り師視点で書いてみます。

カワハギ釣りは言うほど難しくない(-ω☆)キラリ

バスは基本的に大口あけて周りの水ごと吸い込む感じのバイトをしますよね。カワハギの場合、ちっちゃくて硬いクチバシでチュパチュパします。YouTubeで水中映像を探してみてください。あの食べ方が「エサ盗り名人」と言われるユエンです。多くの教材では、めちゃくちゃ難しい釣りだ、的な事が書かれてます。

が、ぶっちゃけバス釣りやっている人ならそんなに難しくないです。言い切れます。っても、巻物しかヤランとかビッグベイトしか投げんっていう人は別です。普通にライトリグの釣りをやるバス釣り師なら「思ったより簡単」に釣れるはずです。何故なら沖釣りは「飲ませる」「向こう合わせ的」釣りが多いからです。エサ釣りですからね。沖釣りしかやらない人たちにとって「微妙なバイトを目と手で感じてフッキングする」っていう行為自体、めったに無いわけです。だからカワハギは難しいと言われる。けど、我々はライトリグでそれを普通に行っているので、言うほど難しくはありません。これは断言できます。オレ的には野尻湖スモールをダウンショットで釣るほうが100倍難しいです。

カワハギは上下に猛スピードで泳げる珍しい魚

これも水中映像をみてもらうと一目瞭然。カワハギは上下に猛スピードで泳げます。レンジ変化自由自在。ぱっと見、にぶそうな見た目してますが、本気だすとかなりのスピードで泳ぎます。バケツに入った最後の1匹をなかなか捕まえられなかったりします。
猛スピードで上下に泳ぎつつもエサをついばみます。また、ヘリコプターのようにサスペンドしながらチョイチョイとついばむのも得意です。仲間のフグもわりかし上下運動しつつ捕食しますが、そのスピードはカワハギほどのクィックさはないイメージです。

ゆえに、バイトを一切感じないのにエサが完璧に無いことがよくある

そんな感じのバイトをするので、仕掛けが落ちてきたら猛スピードで浮上し、仕掛けが落ちるのと同じスピードで下降しながらチュパチュパしてる事も多い感じです。釣り人はそれに気づかず着底して、暫らくアタリを待つ、待つ、待つ、、、あまりにもあたらないので仕掛けを上げてみたら、エサが完全に無い((((;゚Д゚))))
ってことは高活性時は少なく無いです。
初めての人がその状況に出くわすと「エサの付け方が上手じゃないので、フォール中にエサが落ちてるのでは?」って思うかもですが、それは無いです。ま、1個くらいあるかもですが3個キレイになくなるのはあり得ません。奴らが食べてるんです。

釣り方1 ジャーク&ポーズ

上記を踏まつつの釣り方です。まずはジャーク&ポーズ。カワハギ的には「叩き」と言われるもの。オモリがボトムについたらリールを支点にし縦に激しくジャークします。バスのシェイクよりも振り幅・スピードともに激しいので、シェイクではなくジャークっていう言葉を使いました。

このジャークは好奇心旺盛なカワハギを寄せる意味がひとつ。もう一つは「食べたいけどエサがめっちゃ動くから食べれない」とイライラさせることです。中途半端にシェイクするとエサの暴れがすくないので知らぬうちに食われちゃいます。なので「絶対に食わせね~」くらいの気持ちで5回~10回くらい、多い時は30回位ジャークします。イライラMAXに達したかなーってところでピタっとロッドを止めてラインを貼らず緩めずで待っていると直後に「チクッ」っとバイトが来るはずです。あくまでもハズですかね!
活性が高い時はこのパターンでよく釣れます。

釣り方2 トィッチ&フォール

釣り方1で釣れれば簡単ですが、活性が低かったりプレッシャーが高いとき(キープの釣りとはいえ連日同じポイントをたくさんの船が叩くのでまーまースレている印象)はジャークっていうよりもうちょい大人しく優しく仕掛けを踊らせます。トゥィッチくらい。回数も控えめの2~3回。あんまり長く踊らせてるとエサを盗られます。で、ラインを張らず緩めずで10秒ほど待っていると「チク」っとバイトが来るかもしれません。そのパターンがダメなら、ポースではなく仕掛けぶん、ゆっくりフォールさせます。ノーシンカーのフォールのイメージで。

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カワハギは基本的にはボトムの砂に水を吹きかけてエサを食う魚なので、頭を下に向けさせるのが良いらしいです。ノーシンカー状態で自然に落ちていくのを食べるときは比較的、わかりやすいバイトが出ます。「チクっ」とか「トゥッ」とか。稀に向こう合わせで勝手にかかるときもありますがレアケースです。

釣り方3・・・

あ、釣り方は他にもたくさんありますがオレが語るまでもありません。ググってください(-ω☆)

バイトはたいがい一回、そして短く

先ほどからバイトの事を「チク」とか「トゥッ」って書いてます。たいがい本命カワハギのバイトはそんな感じです。ってもあくまでもオレの場合です。釣り方と針の形状でも違ってくるハズですが、オレには一回だけ短く「ツ」って来ます。竿先がほんの数ミリ下に下る感じです。そして振動としてはパーミングしてる手のひらに伝わってきます。
まれに居食いとか食い上げバイトもあります。主に宙層の釣りをしてるときに「ん?」って一瞬仕掛けの重さが軽くなったり、フワっとしたり。バスで言うフットボールでの釣りに近いバイトが出ます。これを狙ってとれるような状況だと最高に楽しいです(-ω☆)

外道のバイト

カワハギ釣りといえば外道との戦いでもあります。釣り場にもよりますが、メジャーなのはトラギスとベラ。相模湾側はキタマクラも多いです。他にも季節・場所でいろんな魚が釣れますが、トラギスとベラ(主にササノハベラ)はどこでもよく釣れます。

トラギスのバイトは容易に判別可能です。高速「プルプル」です。バス釣りでいうとギルバイトに近いかな? ま、バイトというよりエサを飲み込んで身体をクネラせてる信号ですね。トラギスはほぼボトムベッタリなので、底についた瞬間「プルルルルッ」ってなっちゃいます。フッキングしなければ針がかりしないことも多いので、放置プレイでもいいんですが、まーとにかくウザいです。岩礁帯に多い赤い系と砂地系だと白っぽいのがいます。キスって名前ですがハゼみたいな感じです。

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わりかし厄介なのがササノハベラです。口が小さくてギザギザの歯があります。カワハギほどではないけどまーまー体高あり。口の小ささからしてたぶんカワハギと同じような感じのエサの食べ方をしてるハズ。でも、手元に伝わる感じはカワハギよりガツガツと食ってくるイメージ。本命が「ツ」なのに対しベラは「ガガガっ」「ガガっ」って感じですかね? 小さいけどハッキり来るバイトはベラの可能性大です。ただ大きめのベラだと引きがカワハギっぽいこともあって、オレは未だに騙されることもよくあります(*´ω`*)

フグ系も厄介です。前述のように彼らも上下によく動いてカワハギと同じようにエサを食べます。そしてクチバシ状の歯も似てる。ゆえに宙層とかでも違和感を感じるだけのバイトは多いです。あれ?なんか違和感??って言う時にはすでに掛かっているかハリスを切られています。ハリス切れが続出するときはフグの猛攻に遭っている時です。船長に移動を促しましょうw

フッキング方法

フッキングについてはうまい人の動画をみてもらうのがべストソリューションです。バス釣り師にありがちな過ちは電撃フッキングです。素早く激しくロッドだけで掛けようとするやつ。いや、アレがイイ時もあるんでしょうけど・・・・。基本はスィープな巻き合わせです。ロッドを立てるというより、ロッド全体を上に(竿の角度は変えず)上げつつの巻き合わせがベストかなーてオレは思います。

また、フッキングのタイミングは釣り方・針の形状によって多少変わりますが、早くも遅くもない感じの早い方ですかね?魚の活性でも変わるんで一概には言えません。てか、オレはそこまで語れません。うまい人の意見をきくなり動画を見るなりしてください。

カワハギの引き

カワハギの引きは一言でいえば「ズガガガガガ」です。ロッドの真ん中あたりを手でダダダダっと叩かれているような感じ。見ため以上によく引きます。大きいやつだと「ズガガガ」から「ズドドドド」になります。

とはいえ、小さい針・細いハリスを使っていない限り、ラインブレイク(メインライン・幹糸)はありません。魚に対してタックルが別格に強いです。なので、ロッドをバタつかせず慌てず淡々同じテンションを掛け続けて巻けばOKです。が、水深が深い時は途中で「あれ?バレた?」って感じで突然重みが無くなることがよくあります。水圧変化で浮袋がアレになっちゃう感じです。バレたかな?って軽くなってもとりあえずは巻き続けるとイイです。途中からまた引くようになります。

大きめのサイズは水面ちかくまで上げると横走りすることが多いです。横に走ったら「グッドサイズ(-ω☆)キラリ」と思って慎重かつ大胆にランディングしてください。基本は抜き上げです。ロッドを立て過ぎないよう注意しましょう。特大クラスが来たら「アミ~」って叫んでください。

なお、バイトの項でかいたように「プルプルプル」って引くのはほとんどがトラギス。わりかしいい感じで引くけど途中で諦めるのがベラ。いい感じのバイトだけど妙に重いのはフグもしくはカワハギのスレって感じですかね基本的には。ま、未だに大きいササノハを本命と間違えることも多いオレですけどね! ガンガンとロッドが叩かれるのがカワハギ(稀にマダイ・イシダイ)だと思えばオッケーかと思います。

高活性時は手返しUPが釣果UPに直結します

そんなわけでオレなりにカワハギについて語ってみました。ま、ダウンショットですからね。何度も書きますがバス釣りの人は普通に釣れます。心配いりません。で、普通に釣れるけども、より多く釣りたいって人は「エサが無の時間を無くす」事に意識を向けると良いと思います。「オレも釣り」で度々書いてますが、オレは周りの人の1.5~2倍のアサリを使います。何故なら回収~エサ付け~投入の回数が周りのおっちゃんの1.5~2倍あるからです。。

船長は基本カワハギが居る(で、あろう)ポイントで船を流します。バス釣りとの決定的な違いはコレ。自分で探すのではなく「はい、どうぞ」ってアナウンスされた時、我々の真下にはエサの投入を待ってるカワハギがたくさんいるわけです(たぶん)。
そんなときは、船中の誰かしらが本命を釣り上げます。そして釣れない人もエサは全部盗られてたりします。それくらい状況が良い時は、自分のアサリも気づかぬうちに全部無くなってると疑うべきです。高活性時は着底3秒で全部無いことも。それどころか前述のとおりフォール中に食われているかも。「今の投入で、まーーーったくアタリ感じなかったけど」って思いつつも着底3秒後に仕掛けを回収してみるとものの見事にパーフェクトにエサが無いわけです。

「気づかぬうちに3秒でアサリが3個無い」そんな状況になったら、もうバンバンと回収~エサ付け~投入を繰り返します。もちろんそんな状況ではけっこうなペースで釣れるんで、とにかくアサリの消費が激しい訳です。

そんな中、釣れない人は、回収をせずエサが無いことに気づかず、ずっと待っているんです。ここでアサリ消費量に差がつきます。

船中の誰よりも頻繁にエサのチェックをする=手返しUP。たったこれだけで釣果UPします。何故なら餌なしの針では釣れませんからね。

もちろんそんないい状況がずっと続くことは稀ですよ!ひと流しで終わることもあるし。けど、周りの誰かが釣ってる、エサが取られまくっているときは明らかにチャンスです。その時は面倒がらずにどんどん手返しUPするといいと思います。

ちなみにオレは自分が釣れてても釣れてなくても周囲の人が回収したときのエサの残り方は常に横目で盗み見してます(-ω☆)

なお、うまい人は周りが釣れてなくても終始淡々と釣り続けるんですよね~。どんな釣りでもそうですが、ポイント・天候・流れで魚の状況は刻一刻と変わりますが、それに対応できるのが本当にうまい人。ま、それはカワハギ釣りに限らずですけどね!って、ちょっと話が逸れましたが、そんな超人レベルにはなかなか達せないので、我々にも簡単にできることはまずは手返しUP。これに尽きます。ヘビースモーカーのオレですが本気でカワハギ釣りしてる時はバス釣りの1000倍集中しタバコもほとんど吸いません、てか忙しくて吸うヒマがない。それくらいどんどん回収~エサ付け~投入を繰り返しています。水中の残りのエサの個数が手元で解るようになればいいんですけどね!あいにくそんなセンスは皆無なんで(´・ω・`)

というわけで活性が高い時は手返しUPがなにより大事です。あとイレグイの時はマメな針先チェック&交換も忘れずに。

で、低活性時、もしくは誰も釣らず「魚いないんでね?」っていうくらいナニも起こらない時も多々あります。本命を誰も釣らない、全員のアサリが全部無事で帰ってくる。まーまーありますそんな状況。そんなときの対処方法は・・・・

誰かオレにこっそり教えて下さい(-ω☆)

唯一できるのは船長が寝てないかチェックすることくらいですかなー今のオレには。居るんですたまに携帯いじりに夢中な船長とかw

その他の注意点

ネガカったときのNG

岩礁帯を狙うことも多いカワハギ釣りではネガカリリスクもあります。で、バスマンがついついやっちゃうのがロッドを煽って外そうとする行為。あればダメです。ロッドが折れちゃいそう。そもそもPEラインで効果あるのかな?
ネガカリは大別すると2つあってひとつはフックが岩とかウィード(カジメ)、珊瑚に引っかかるケース。ちょっと引っ張った時「遊び感」があるのはフックが刺さってるだけです。けしてロッドを曲げず煽らず、ロッドとラインを一直線にしてゆっくりじんわり引っ張ればたいがい外れるかハリス切れで回収できます。強く速く引っ張るとPEから切れるかもなので、あくまでもじんわり強く引っ張ってください。

仕掛けに遊び感が無く、完全にロックしてる感じの時はメインシンカーが岩の隙間に挟まってる感じです。バス釣りなら自分でボートを動かせますが、そうはいかないし、なにより船が動いているんで、どーにもできません。もたもたしてるとラインがどんどん斜めになって行くことも。半ば諦め気味でじっくり真っ直ぐ引っ張ってください。リールのスプールには気を使いつつ。イチかバチかの勝負です。

いずれのケースでもロッドで煽ってはダメです。
なお、ネガカリがひどすぎるときはシンカーをボトムにつけず宙層を狙うのもアリです。

糸送りは慎む

ボトムをとったあと、船が流されて思い通りのラインテンション・角度を保てないとき、ついついクラッチ切ってラインをより多く出したくなるときがありますが、ホドホドにしないと周りの人と絡んでしまいますのでご注意を。

オニカサゴに注意

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外道でまーまー釣れます。オレンジ色で顔がバスみたいな魚が釣れたら要注意です。エラと背びれに毒があるので手で触れないようにリリースしましょう。

エンジョイカワハギ釣り(・ω・)ノ

というわけで超長文失礼ました。何度でも書きますが、普通にバスやっている人は普通に釣れますからご心配なく(・ω・)ノ
特に最初の頃はよく釣れると思います。真っさらで素直な時は。2~3年シーズンで壁に当たることもあるかもです。けど、バス釣りほど多種多様なメソッドを使う釣りはそーそーありません。ボートで真剣にバスやっている人はたいがいの釣りが上手いです。思う存分初ハギ釣りを楽しんでください(・ω・)ノ

amazonアフィリいっぱい貼りましたが、一応オレも釣具店のひとなので自分の店のも乗せておきますね(-ω☆)

つり具おおつかカワハギ特集

カテゴリ:釣り

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