2016年のダイワベイトリールを投げてみた
という訳でダイワさん主催の「2016年新型タックルお試し会」的なイベントに参加させてもらいました。
正式名称は「DAIWA WORKS FES IN 霞ヶ浦」
釣具店の店員が実際にタックルを使ってみて、ダイワさんに意見を言ったり接客の参考にするイベントです。オレは接客はしないのですが、本来行くはずだった店員が病欠。「できれば予定どおり2名で来てください」とのことでピンチヒッターでの参加です。
ご存知の方も多いと思われますがオレはダイワLOVEです(*´ω`*) 昔はロッドもALLダイワ。今でもリールはALLダイワです。「リールはダイワ」が口癖です(*´ω`*)
っても現実として周りはシマノユーザーが圧倒的に多くて(特にスピニング)、ことあるごとにシマノがいかに素晴らしいかを耳タコレベルで伺っております。更に今年になってシマノさんがモニター?スタッフ?枠を一気に拡大し、SNS界隈ではシマノの新製品書き込みで溢れかえっております。
が、そんなに良いならどーか皆さんで使ってください!オレはダイワ使うけど~(*´ω`*)みたいな天邪鬼w
そんなオレなのでかれこれダイワリールは30台くらい買ってきました。ってダイワの皆さんにも当日伝えたけど、ソルトとか雷魚も入れてちゃんと数えたら30どころか50台近く買ってるダイワLOVERでした(*´ω`*)
とはいえ、最も最近買ったベイトリールはリョウガとT-3の代。すでに数年経過してますもんね。その後のSV系、蓋が開かないTWS系は未経験でした。SSSVはちょっと借りて使ったけど「なんか伸びが足りないなぁ。マグフォース系から持ち替えると違和感あり」って感じで、触手は動かずでした。八郎潟ではワンキャスト毎にロッドを持ち替えることも多々あり(釣れない時)、そのたびにブレーキフィールが変わるのは困っちゃうんですよね。なので「SV系はイラネ」っていうのがつい一昨日までの俺の考えでした。
てことで本題です。
あ、その前に、同じイベントに参加した同僚のインプレを先に読んでください。こっちのほうがイロイロと解りやすいし詳しいです。
ダイワ新製品試投会に参加してきました。 by 伊勢崎店 樫村 プロショップオオツカ バスブログ
ここからはマグフォースVやZで時代が止まっているオレみたいなおじさん向けの感想になります(*´ω`*)
2016 ダイワ ジリオンSV TWS
これは既に発売済みなので今更語るものなんですが、ハッキリ言って・・・
めちゃ衝撃的に良かったです((((;゚Д゚)))) 下の写真みてください。
ルアーに注目。これはなんとダイワのプチピーナッツ。カタログ表記で4gです。ヨングラムwww
あげくロッドはブラックレーベルプラス6101MHFB-Gっていうやつでハシタクさんはルドラやクランクベイトで使っているそうです。そう、ルドラクラスを投げるMHのグラスロッドなので、プチピーナッツを投げるにはかなりの無理があるやつ。バット部分しか写ってなくて恐縮ですが「え?このブットイのでプチピーナッツ投げれるんです?」って疑問が浮かんだのは当然です。しかもこの日はスーパー暴風。さらにラインに注目。けっして6lbsとか8lbsじゃないです。確か14lbsのフロロ。
MHのロッド+14lbsライン+4gのクランクベイト+あげく強風
これ常識で考えたら無理ですよね。けど、投げられるんです。ごくごく普通に。これホント。いや、もちろん振りかぶってもロッドがいい塩梅に曲がらないから、ロッドの反発で投げるのではなく、スイングスピードで投げる感じになりますよ。でも、ちゃんとキレイに飛ぶんです。あげく、キャストスピード上げれば上げるほどバックラッシュリスクは高まるけどもバックラッシュ皆無。それどころかノーサミングでOK。
驚異的じゃないですか?
普段、八郎でクランク巻く感じで、サイドキャストでピュっと投げて巻いて回収して、サイドキャストでピュっと投げて巻いて回収して、サイドキャストでピュっと投げて巻いて回収して、ってのを繰り返してみると、普段八郎でやっているMクラスのグラスロッド+アルファス+12か14lbsフロロライン+10g前後のクランクベイトのセットと俺の体の動きはなんら変わらず(ちょっとスイングスピードは速めだけど)。何度も何度も行うと、本当にいつも通りな感じ。
けど、動作をやめて、リールに目をやると・・・そこにあるのはアルファスではなくジリオン!
そして、ルアーに目をやると10gチョイのクランクベイトではなく、その半分以下の重さのプチピーナッツ!
いやまじで衝撃的です。
オレはジリオンの初期モデル持っています。今でも現役バリバリですが、14か16lbsフロロ巻いて20gくらいの重めのルアーを遠投するのに使っています。けどあのジリオンで10g以下を投げる気にはならない。なのにーなーぜー。現代のジリオンは4gまで普通にキャストできちゃう((((;゚Д゚))))しかも14lbsフロロで((((;゚Д゚)))
なんでだろう?SVスプールとTWSの相乗効果?ま、技術的なことはわかりませんが、ともかく凄いんですよ。
って、軽めのルアーが投げれたことばっかりフィーチャーしてますが、そもそもジリオンなので、もちろん中~重量級のルアーもお手の物。むしろそっちの方が本領発揮するんでしょう。
軽めのクランクベイト用にアルファスSVとかAIRが欲しかったけど、あの手のコンパクト機じゃなくて普通にジリオンで4gを投げれる衝撃(*´ω`*) しかも12・14lbsラインでOKっていう。
今回はロッドがMHで強すぎだったので、M~MLくらいならもっと楽に気持ちよく飛ばせることでしょう。しかも4gのクランクなんて使わないから、更に快適なんでしょうね。
なお、SV+TWSの特徴のひとつとして「軽く投げてもキャストスピードはそんなに落ちない」ってのがあるそうです。思いっきり振り切ったのと軽く振ったのでデータを採ってみた結果、以前のに比べ、スピード低下率が低かった。つまり軽く振ってもよく飛ぶ、らしいです。
プチピーナッツはカタログ表記が4gで、フックとかリング込みかは謎ですが、5gとしても凄いことです。余談ですがデスアダー4インチも4gちょいです。なので、もうちょいライン細くてL~MLくらいのロッドならデスアダー4インチNSをジリオンでキャスト!っていう夢の様なことも現実かもしれません。ま、あの釣りをベイトタックルでやる意味があるかどうかは謎ですが(*´ω`*)
そんなワケで、このジリオンSV TWSって現代のダイワベイトリールのど真ん中リールですね。ど真ん中だけど重いやつから4gまで使えるって衝撃的です。そして16lbsを80m巻けるスプール。これってオレにどんぴしゃ過ぎる(*´ω`*)
あげくギア比ラインナップも
- 5.5
- 6.3
- 7.3
- 9.1
と4タイプも!ジリオンの伝統でノブのBBは1個みたいですが(*´ω`*) 定価38800円。実売3万チョイ。うーーーん。高くもなく安くもなく。値段もど真ん中ですね(*´ω`*)
アルファスAIR
これも既に発売済みなので、今更感はありますが・・・
これも凄かったなー。投げたのは写真にあるやつ。0.9グラムスモラバにストレートワームの尻尾をつけたやつ。ロッドはクロノス661MB。ラインは忘れたw けど、極端な細糸ではありません。
この組み合わせで、普通にキャスト可能なんです。しかも思いっきり振りぬいてノーサミングでもバックラッシュなし。今の俺の道具だったらまーまー難儀する重さ、というか、今のタックルじゃ無理!けど、このアルファスAIRはなんなく仕事こなしてました。
実のところ、今年の春までにアルファスAIRのローギアを買おうと思ってたんですよ。小さいクランクベイト用に。けど、8lbsを50mっていう糸巻き量スペック見てチューチョしてました。さすがにクランクベイトで8lbsは有り得ないんで、せめて12,できれば14lbsを巻きたい。ってなるとワンキャスト分しか巻けない?((((;゚Д゚)))) そりゃ無いぜ~、けど、欲しいなぁ。これがあればDチェリーもラッキーの0.5クラスも楽々キャストできるのかなー。
って思ってたんですが、前出のジリオンでも十分キャストできそう!やっぱりジリオン凄い!
ってことで、このアルファスAIRを買うとしたら、ハイギアモデル買ってアベラバとかジグヘッドワッキー、デス5ノーシンカーとかで使ってみたいです。PEの1.2号くらいを巻いて普通に使えるのであればもっと可能性は広がるなー。
スティーズSV TW
はい。今回のFESの目玉はこれです。10年ぶりにフルモデルチェンジをしたダイワのフラッグシップ機スティーズ。先代の派生モデルとしてSVスプール付きは発売済みですが、こればTWSがついた完全なる新モデルです。
一言でいうと「カッコイイ」です。万人受けするデザインってすごく難しいと思います。でも、やっぱりカッコイイのはカッコイイ。クルマでいうアウディ・マツダは世界的にカッコイイとされます。6はちょっと微妙だけど、5までのiPhoneもやっぱりカッコイイ。それは世界中で認められてる揺るぎない事実。そして、このスティーズもどうみてもカッコイイ。いくら性能が良くても自分が使う道具だからダサい・カッコ悪いのはできれば避けたいですよね。同じ性能ならカッコイイのがいいに決まってるし。
塗装も凝ってて光が当たるとメタリックな感じなるようです。塗装といえば以前のダイワの塗装は酷かった!初代TD-Xは2ヶ月くらいで表面の塗装が剥げてきた!二代目マグフォースVになってからはかなりマシになったけど。それでもわりと最近のPX68 なんてパーミングカップ側の塗装が2日くらいで無くなってた! けど、それ以降のは比較的丈夫なようですね。
ハンドルノブは薄型に変わってました。最初はちょっと違和感あり。メカニカルブレーキも「ブレーキ」っていう名前がなくなり「ゼロアジャスター」に。最初に一発設定をしたら、その後はほぼ固定されるとのこと。無駄に締めすぎなユーザーが多いんでしょうかね?「ブレーキ」って名前がそうさせているのでは?ってことで、アジャスターにリネイムしたそうです。基本的にマグブレーキだけで調整するようになるらしい。
基本的な機構はジリオンSV TWSと同じ。ではなぜに値段が倍違う(STEEZは58800円)のか?っていうと
- 部品一個一個の「精度」がめちゃ高い
- メイドインジャパン(工場の設備もGOOD) ※ジリオンはタイ製
- フルモデルチェンジなので部品をイチから開発
などなどイロイロあるんだそう。そこらはド素人なので多くは語れませんが、ともかく「今の日本の工業製品として最高で最良のモノを!」っていう意気込みで作ってる感じですかね。
ザ・フラッグシップ(-ω☆)
で、実際に使ってみた感想ですが・・・・・
うおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーー
すげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さすが6万円のリールは違うーーーーーーーーーーーーー
シルキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Oh~~~Silky smile-------- 抱きしめて~~~あなーたーのー♪
シルキーシックス!
っていうジリオンとの明確な違いは感じられなかったです。すいません・・・・・
オレは鈍感なのか?((((;゚Д゚))))
ただ、言い訳をさせてもらうと・・・
最初に巻いたのチャターベイトでしたw しかも横風20mくらいの暴風の元で。シルキーもなにも、ハンドルにチャターのブルブルが凄すぎてw あげく暴風でガイドとガイドの間のラインがバタバタ震える状態。これでシルキーな巻き心地云々なんてわからないはず・・・・。ってことでプロップベイトを巻いてみたけど、そのプロップベイトを巻くこと自体初体験なので、比べようがありません(´・ω・`)
たとえば、いつものロッド・いつものライン・いつものルアー、たとえば、スタッガーオリジナルのスコーンだと、テールのプルプル感が解るタックルとそうでないタックルがあるんですオレの中で。そういういつものセッティングでリールだけ変えてみる、とかならその性能を十分理解できたと思うんですが、ロッドもリールもルアーも初体験なので、ぶっちゃけよくワカリマセンでした(´・ω・`)
もしくは高負荷が掛かるディープクランク巻いてみるとか、アラバマリグをフルキャストして巻いてみるとか、普段オレがリョウガでやっているのをスティーズでやってみたら、その凄さが解るかもしれません。こんなコンパクトなリールでここまでタワミ感なくフルキャストできてこんなにも気持ちよくパワフルに巻けるのか!フレームがしっかりしてるからだね!とか(*´ω`*) シャシーがしっかりしてる欧州車のようだ!とか(笑)
なんでもクルマに例えるオヤジ病発症中。
そう、同船した2名のプロがたまたまドイツ車乗りだったので、そんな感じの話題で盛り上がりました。Hさんいわく「スティーズはベンツ。まだポルシェではない」と例えた。わかったようなわからんようなw オレ的にはスティーズはベンツのSクラスではなくAUDI A8か?更に不明・・・そういう意味ではジリオンはVWゴルフ、アルファスAIRはAUDI S1て感じ?
あ、話し戻しますね。
その後も軽いのから重いのまでイロイロ投げさせてもらったけど、文句無しに素晴らしいです。お金持ちなら間違いなくこれを20個買いますわ。
でも、やっぱり暴風だったり、3人乗りの真ん中だったので、サイドキャストとかバックハンドキャストができなくて、なかなかこのリールの本当の素晴らしさはわからずじまいだった感じです。1台貸してくれないかなー。詳細なリベンジインプレしたいです(*´ω`*)
ってもつまるところ、ある意味ジリオンSV TWSが値段の割に素晴らし過ぎるってのが大きいんだと思います(-ω☆) そして今オレがメインで使っているのが10数年前のリールだったり、USダイワの8000円のだったりするので、ジリオンだってそれらに比べたらもう雲泥の差で素晴らしい訳です。
オレ的にはやっぱりジリオンかなー
そんな訳で3台の2016年型ダイワリールを投げた感想でした。オレが買うとしたらやっぱりジリオンSV TWSですね。陸っぱりでタックル数が少ないのであればスティーズもあるけど、現実的には3万円台のジリオン!
だけども新型ジリオン1台混じってたら他のとの差がありすぎで、ジリオンばっかり使っちゃいそうで怖いです(*´ω`*)
いやしかし、本当に良い時代になりまたね。
で、最後にひとつ。
このFESに参加させてもらってダイワワークスチームのみなさんの「良いものを作ろう」っていう熱い思いがヒシヒシと伝わってきました。本当に真剣に真面目に熱いモノづくりをしておられます。プロスタッフの人も「本当にすんごいテスト数だ」っておっしゃってました。なんちゅーか、SVスプール・ブレーキのセッティングひとつでも、ものすごいアナログな作業だと思うんですよね。だって金属と磁力と回転とかだけで軽いものから重いものまで気持よく投げれる「仕組みを」作ってるんですもん。これがほら、俺の仕事であるコンピュータの世界だったら、入力~制御はプログラム・計算式で完全デジタルの世界で可能。けど、これは「物理的なモノ」っていうリアルな世界での開発ですからね。ものすごい回数の試行錯誤の繰り返しなんでしょう。ブレーキだけではなく、ノブやら形状やら材質やら塗装やら、ものすごく頑張って良いものを作っている感じです。ここ数年で劇的に良くなっている感じです。ま、その「ここ数年」のリールを買ってないオレが言うものアレですが、店頭でハンドルまわりをイジっただけでも、以前のよりガッチリしてる感じはすぐに解ります。
家電を筆頭に日本の工業製品が近隣各国に負けちゃっている今日このごろですが、リールだけはダイワ・シマノが常に世界のトップを争うような感じで居て欲しいですね(-ω☆)
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一年前の試投会で使ったときからその凄さはしってたダイワジリオンSVTWS。
カテゴリ:ダイワ