20周年を迎えたtroutshop.jpというサイト

うちの会社のtroutshop.jpという通販サイトが20周年を迎えました。このブログの読者はバスのひとなのでピンと来ないとは思いますがエリアトラウト界ではまーまー有名なサイトです👍
あっという間の20年!本当は真面目にトラウトショップ.jpのサイトに色々書くのもオツですが、言葉選んだり・堅苦しい感じの文章書くのがツライのでオレの思い出記録とおっさんの自分語りも兼ねてUNITOROに書きます公私混同イエイ👌
前提として。オレは1999年から2007年まで自営業者としてプロショップオオツカのwebシステムの構築を行ってました。その後、2008年に自営業を辞め(有)プロショップオオツカの社員になって、その仕事を引き継いでいます。
2000年にbass.co.jpを立ち上げる
プロショップオオツカの前に同じ埼玉県の別のプロショップWさんのネット通販システムを1999年にオレが作りました。厳密にはオレはまだその頃webプログラムは書けなかったのでネットで公開されていたPerlベースのカートシステムをベースとして、知り合いの大学生にPerl部分を協力してもらって作ったのです。まだデータベースは使ってなくて商品データはテキストファイルに持っていた時代。
恐らく日本で3本の指に入る早さでオープンした釣具通販サイトでした。ちなみに当時は2&4さんが圧倒的に先を行ってました。なお「楽天市場」のオープンは2001年です。
そして同じく埼玉県でプロショップをオープンした大塚茂さんがオレが住む浦和のマンションまで奥さんと一緒に「プロショップWの社長から紹介された」とやってきました。要件は「インターネット通販を始めたい」でした。そしてプロショップWの社長の許諾も得られたので、Wさんとほぼ同じシステムを流用してbass.co.jpを立ち上げたのが2000年の春。今では信じられないけど本当の立ち上げ当時は商品写真がなかったんですよ。

と、同時にオレはLinuxというOS、PHPというスクリプト、PostgreSQLというDBRMSを必死に勉強しました。今でも自宅PC机の下に当時の参考書が残ってます。

・Linuxによるインターネットサーバー構築入門 1998年発行
・PHP徹底攻略 Webとデータベースの連携プログラミング
・Linux/FreeBSD SQLデータベース構築入門
当時はインターネット黎明期だったのでなにから何まで全部自分一人でやらないと駄目でしたからね。パソコン知識・物理的なネットワーク知識・TCP/IPとはなにかの勉強。今やレンタルサーバー屋が全部やってくれるLinuxサーバーの立ち上げ・Apacheの導入・PHPインストール・PostgreSQLインストールなんかも全部自分でやった。そしてECシステム作るためにPostgreSQLとPHPの猛勉強。PCソフトでいうとFireworksとかDreamweaberも知らないと駄目。デジカメの操作方法、写真撮影知識、デザイン知識も必要。もーなにからなにまで全部独学!オレすげーな🤣 って、あの頃の1から100まで全部独学でやった経験があって今のオレがあるんで、まーいい経験でしたね👍
で、話戻して。写真すら掲載されてなかったWさんとオオツカのネットショップ、このままでは駄目だ、ってことで新システム構築の提案を2社にしました。そしてオオツカさんがGoサインくれました。そっからは寝る間も惜しんでシステム構築です。0から作ったです。当時は。0から作るしかなかった。浦和時代ですわ。オレが30歳ちょっとの頃。同じ時期に始めたJB/NBCサイトの管理運営をベースとしつつ、bass.co.jp新システムの構築で超頑張った。セッカ・・・いや、タイムイズマネーな社長から「まだできないの?」と何度電話で催促されたことか😂
2001年にオレ作のバーション2システムが公開
で、2001年にオレが0から構築したPostgreSQL+PHPの通販システムがオープン。

もちろん商品写真がUPできます。この頃、プロショップオオツカはまだ熊谷店だけだったかな?なので、多少の在庫のズレはあったけど概ねいい感じに運営できていました。
2001年11月にtrouthsopのドメイン取得
そんな感じでオレ作のバージョン2が順調に稼働してたころ大塚社長との打ち合わせで「バスだけでなくトラウトもやろうかと思ってるけど、どう思う?」って言われた。ちょっと時系列があやふやだけど、この頃、熊谷店が移転して現在の店舗になった。そして移転と伴にトラウト担当者を雇って店の半分がトラウトコーナーになったはず。
その流れで会社としてもっとトラウトに力を入れよう、ってなってて当時店長も社長もよくエリアトラウトに行ってた。オレも何回か同行した。
ただ、とはいえ、その頃、バス釣りの熱量に比べたらエリアトラウトはぜんぜんマイナーだったので、全国が相手のネット通販をしても成功はしないだろうと思ったんですよオレは。昔から社長には忖度なしに何でもバンバン正直に云ってきたオレなので、社長から「トラウト通販やろうと思うけど、どう思う?」ってきかれたけどオレははっきり「失敗すると思う」ってゆったの今でもハッキリ覚えてます😱😱
そんなこんなもありつつ、とりあえずドメインを取得。バスではbass.co.jpという良いの取れた。trout.co.jpはその時は別の会社が持ってて駄目。やむを得ずtroutshop.jpというドメイン名を2001年11月末に取得。

程なくして、この年の12月末にオレは埼玉県浦和市から山梨県河口湖へ引っ越しします。
2002年troutshopオープン~2007年まで
2002年1月troutshop.jpをオープンしました。

ヘッダの画像、笑っちゃう。当時ブラックバスの写真素材はあってもトラウトはまー持ってない。そんな中、オレが河口湖でバス釣りのGEDOで釣れちゃったニジマスの写真が唯一あったのでそれを使いました🤣🤣

2002年頃はイマージのエリアピクシー、スミスのカミオン、フォレストのマーシャル、アルフレッドのアルフスプーン、ラッキークラフトのベビークランクとかが有名だったかな。今ほどたくさんのメーカーはなかった。恐らくこの頃はバスよりも注文数は少なく細々とやっていた感じだと思われます。この頃は社員じゃないから売上データまでは知らない。
2003年に支店第一号の大宮店がオープン!

2003年にはイマージュ社のオリカラをだしてました。今となってはプレ値がつくらしいtroutshopのオリカラも20年近くの歴史があるのねぇ👏

2003年くらいに一気に「BLOGブーム」が来るので、2004年にブログを始めたようです。

HTML的な話だと2003年はまだフレイムレイアウト使ってます。
あと各所に「タブ」のリンクボタンが採用されてます。時代ですね👍

そして2004年には2つ目の支店「高崎店」がオープン。この頃、支店の在庫はまだネットに載せてないはず。たぶん。
2005年にリニューアルしてました。クレジットカードが使えうようになったようです。

HTML的視点だと画像装飾がかなり減ってきてます。
あと入荷情報RSSやらメールニュースを採用してました。
リニューアルに伴い「画面表示設定」を変える便利機能があったようです。さすがオレ🤣

とはいえ、ここらはV2システムのフェイスリフトに過ぎません。
2006年のトップページ

2007年に一般釣具も扱う「つり具おおつか」一号店「伊勢崎店」がオープンします。
そして、2007年の6月オレが正社員として入社します👍
2009年遂に三代目システム稼働!
2007~2008年に伊勢崎店・宇都宮店という大型店がオープンし全部で5店舗に。全店舗の在庫をインターネットに掲載し、実店舗のPOSレジシステムとネットの在庫をリアルタイムに連動させる、、、っていうシステムを立ち上げることに。さすがにここまで大掛かりだとオレ一人では当然無理で、外部業者にシステム制作を依頼。
そしていよいよ完成したwebサイト!
トップページ開くの3分オーバー!!!
その他、ツッコミどころしか無いwebサイト😱😱😱😱
というわけで、お客様が見る側のシステムはオレがイチから作り直し。
ショッピングカート機能は外部業者のママ。だから、すごいチグハグな感じに😂とはいえ、全店舗のPOSと連動するのは当時としては超画期的でした。恐らく2009年当時、複数の店頭在庫とネット在庫がリアルタイム連動してた釣具店はウチだけ、もしくはあと1店舗だけだったはず。そらくらい画期的だったんです(自画自賛)
↓3代目システムオープン当初のトップページ(バス)

HTML的にはまだフラットデザイン前ですね。フリーのicon素材を多様しています。jQueryのカルーセルもこれみよがしに採用🤣
FRAMEはなくなって3カラムレイアウト。CSSはBootstrap前で自力でゴリゴリ手書きしてた時代です。
逆リンクサイトとか時代を感じます

3代目システム構築に伴いバス・トラウト・ソルト・一般つり具の4サイトに分散しました(カートは共通)。
多くの釣具通販サイトが全魚種をひとつのサイト(ドメイン)で運営する中、うちの店は昔からずっと魚種別のドメインで運営(でもカートは一緒)してるのが特徴です。
2009年ガラケーサイトを渋々立ち上げる
2009年は重い腰を上げて「携帯サイト」を作りました。ガラケーサイトは最悪でしたわ~

3つのキャリアでHTMLが違う、っていう最悪な状況。ほんとク○だったわ~特に・・・あ、悪口は辞めとこう。ともかくガラケーのwebは作り手からすると最低最悪でした。常々とっとと廃れろー、って念じてました。そして案外速く「ガラケー」とか呼ばれ世の中から消えました。それみたことか、と。なお、2009年はTwitterも始めたようです。

こういうバナーも当時は全部オレがグラフィックアプリで作ってました。


グラデーションが時代を感じます。
もうこの頃は2001年に社長に「(トラウトの通なんて)失敗すると思う」って言ったことが全くの的外れだったことに気づいて超恥ずかしいです😆
あ、書き忘れたけどオレが入社してすぐに始めたのが海外向け通販でした。2008年のリーマンショックでちょっと落ちたけど、その後徐々に盛り返し。2010年頃は英語とロシア語の簡単な目次ページだけ作ってます。
2010年海外販路広がる


この頃うちの店で買っていた外人さんはかなり優秀なひとだったと思います。まだカートを使って買える人は居なくて(全部日本語だから)、欲しいのもをエクセルのワークシートにリスト化してメールしてきたりが多かった。オレ以外に海外担当のスタッフがいたのでその人がやりとりしてた。
その後も時代に合わせて見た目の細かいバーションUPは続けていきました。
2011年は特にネタなし。
2012年Bootstrap導入・スマホサイトオープン
製作者目線だとBootstrapというCSSフレームワーク導入がかなりの目玉。でも見てる人には全然関係無いです😂

そして2012年はスマートフォン用サイトをオープン。これまた自画自賛ですいませんが、釣り業界ではたぶん一番早い導入。日本人が勝手に決めたルール・仕様だったガラケーサイト作りは大嫌いだったけど、スマホのサイト作りは国際的なルールにちゃんと基づいた規格だったので最高に作りやすい!これ以降、スマホ対応・改良は積極的に行いました👍
2013年レスポンシブデザイン採用

2013年は時代の流れだったのか、オレの気の迷いか、画面が横幅いっぱいいっぱいに広がるフルードデザイン時代です。
スマホ専用のサイトもつくりつつもPCサイトはレスポンシブ対応に。レスポンシブも釣り業界では初導入👍 オレすげー(誰も褒めてくれないので自分で言います🤣)。
とはいえ、この頃は
・レスポンシブなPCサイト用ソース
・スマホ専用サイトのソース
・ガラケー用のソース
とソースコードが3種類もあって管理もなかなか大変でした。特にガラケーなんて理不尽なことが多すぎて一刻も早く辞めたかった・・・
ちなみにiPhone発売が2007年。2013年はiPhone5の頃でドコモもiPhoneを売り始めた頃。完全にスマホ時代。
2014年フラットデザイン化が進む

2013年とはそんなに変わってないけど徐々にフラットデザイン化しています。

ボタン類からグラデーションや影がなくなってのっぺりしてきてる。これも時代の流れ。
2015年ついにガラケーサイト廃止!!!商品写真は白背景に
この当時、webサイトの背景は白が主流でした。そしてamazonの影響もありECサイトの商品画像の背景は白に統一される流れに。なのでうちのサイトも商品写真をとるときは白背景に変えました。

ちなみにスプーンなんかだと白背景での撮影はMAXに難しいんですよ。その前までは濃いめのグレーの背景で撮影してました。

こんな背景だとデジカメでキレイに撮れる。けど白は本当に難しい。「真っ白」に撮るルールを敷いてるので大変です。
あ、うちの店は各店舗スタッフが頑張って写真とってるんですよ。全店舗にそれ用のデジイチカメラがあります。メーカーさんのホームページに白背景の写真があれば使わせてもらっています。でもトラウトのメーカーは小規模・個人店が多いのでメーカーホームページが無いところもいっぱいあります。そんなときはうちのスタッフが撮影してます。スプーンは毎回袋から2枚づつ出して裏表を撮って・・・って凄い手間かかってます。

しかもオレのこだわりで背景白ルールがあるから余計大変!
そして2015年悲願のガラケーサイト全廃!やったぜ👍
2016~2017年は大きな変化なし。どこかでスマホ専用サイトも廃止しレスポンシブ1本にしました。
2018年カートに入れる方法を改良
2018年にカートに入れる部分を大幅改良しました。
それまでは、数量をプルダウンで選んでカートに入れる▶カートの画面▶商品ページに戻る▶数量をプルダウンで選んでカートに入れる▶カートの画面▶商品ページに戻るっていうループでした。たまに海外のお客さんでスプーンを何百種類とか買ってくれるケースがあるけど、その場合、何百回も画面を行ったり来たりするわけです。それではいかんと、一つの画面で複数選択し一気にカートに入れられるように改良しました。オレ的にはタックルウエアハウスのイメージです。

それと同時に海外のお客さんがGoogle翻訳を使ってるとカートに入れられないトラブルがあったけど、それを解消したり、会員情報データベースを国内外で分けたり、と海外のお客さんの苦労を減らす改良を実施。
あ、そういえばこのあたりに海外担当者が退社し海外はオレがやることに。振り出しに戻った👍
2019年メール便の運用開始
2019年はメール便を開始。スプーンがよく売れるのでメール便は好評です。
2020年支払い方法を増やす
完全なるスマホ時代、そしてキャッシュレス時代なのでPayPay、キャリヤ払いに対応。だけど、まだ過渡期な感じで色々不便・面倒なことが多いです。
そんなこんなで2021年で20周年!
2021年はダークモードに対応しました。これも恐らく釣り業界初👌

そんなこんなで自分の思いでめぐりもしつつWaybackでtroutshopの20年をざっくり振り返ってみました。まさかこんなモンスターサイト・ブランドに成長するとは・・・嬉しい限りです。が、これからも時代に合わせてちょいちょいシステムやら運用方法などを改善改良していきたいです👍
トラウトだけでなくバスもソルトも一般つり具もどうぞよろしくおねがいします🙇🏻♂️
ってことで社長を説得し総額100万円っていう20周年記念キャンペーンを今月いっぱいやってるのでみなさんよろしくおねがいします!

カテゴリ:日記・携帯更新