エモいぜ!アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェ 1750試乗
突如乗ることになったアルファロメオ ジュリエッタ
マカンを一年め点検に出しに行きました。一泊預けなので代車があるらしい。さすがに底辺マカンの代車に992とかな訳ないので718だったら嬉しいなぁなどと思いつつもボスのカイエンターボの代車が前期マカンSだったから、もしかして軽自動車だったりして?なんて震えていました・・・
で、代車はまさかのアルファロメオ・ジュリエッタ !!!
でーーーん。アルファロメオと聞いても80年代のバンドブーム時にちょっと好きだったザ・プライベーツの「気まぐれロメオ」を思い出すほどアルファロメオ車のことはなんも知りません。イタリアのメーカー、最近たまに見るジュリアがカッコいいなぁくらいの知識。仕事の関係で「イタリア車だけは乗らない!」っていうのをネタにしてるくらいのオレですし(実際イタリア車は高くて買えない)。
それはともかく前橋のバイパスにあるディーラーでジュリエッタを受け取ります。オートマだしウインカーは左だし、ライト・ワイパーはオートなので特に操作で困るようなことはない感じ。でも注意事項として「よく鍵が抜けなくて困るお客様が多いんですが、だいたいハンドルロックが原因なので抜けないときはハンドルを左右に振ってください」ってスタッフに言われディーラーをあとにします。
初めてのクルマはちょっと緊張するけど3車線道路なので安心。すぐに高速のインターがあるんで、手前のセブンで一回駐車。
写真とりつつクルマ降りて一周。
カタチが独特でなかなかいい感じ!イタリアの色気? 前後のキャリパーが赤くてちょっと速そう!
あ、ディーラーさんに「これ速そうだけど速いんですか?」って聞いたら「そうでもないです」ってゆってたけど、そりゃポルシェに比べたら・・ですよね。
で、セブンイレブンで買い物しようと鍵を抜こうとしたら・・・・抜けない! さっき注意されたばっかりの現象が5分後に発生!まじで抜けない。ハンドル動かしても抜けない。ググってみた
「アルファロメオ かぎ」まで入力したら「鍵が抜けない」「鍵が回らない」がサジェストされてカフェオレ吹いた。
高速道路で普通に走ってみた。まーまー速い感じ?
スペックとか一切知らないまま高速道路へ。一般道から高速へ合流するときにグルグル周るじゃないですか。あのときに日本車とヨーロッパ社の大きな違いを一番強く感じます。日本車だとカーブの外に振られて怖い。けどヨーロッパ車はグイグイ曲がれてめっちゃ気持ち良いです。このジュリエッタもまさにそれ。クルマがもっともっと全然曲がれるぞ~もっとアクセル踏め~って悪魔の囁きをしてきます。あーやっぱりヨーロッパ車なんだなーって実感。
で合流地点。基本的に公道でベタ踏みできないクルマでも、ここだけは思いっきり踏める至高のとき!でも前にクルマ居たので全力で踏めず残念。
高速に乗ってそこそこ踏んでみます。なかなか良い音するんですよこれ。もしかしたらスピーカーからの合成音かもだけど、割と下品な(褒め言葉)音が後方から聴こえてきます。
踏んだ感じ2リッターは無いけど1.5リッターよりはありそう。
繋がりがスムーズなんでツインクラッチではなくトルコンのATだろうなこれ。
加速感がスムーズなのでNAエンジンだろうなー。
脚はわりと硬めな印象。オレは好きですこの感じ。
ってことで、パーキングへ入ってグロープボックスから車検証を取り出し。
↑グローブボックスはルノーみたく奥が深くて好印象。
型式はABA-94018Pでした。品番でググってみたら
https://www.gooworld.jp/car/ALFA_ROMEO/GIULIETTA/ABA-94018P.html
現行モデルでアルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェ 1750っていう名前っぽい。で、エンジンは予想通り1742ccでした!当たった!
ただし、この時点では前に乗ってたゴルフGTIほどのパワー・速さは感じなかったんですよね。
シートはいい感じ!内装は普通。室内はちょっと狭い
赤の革シートでイタリアのちゃらい感じが素敵です。電動パワーシートで垂直に高さ変更できるのがオレには新鮮でした。メモリとシートヒーターもついてるようです。
左右の張り出しが大きくて包まれ感もグッド。硬さも程よくて良いシートでした。
インパネはカーボン柄を模したプラスチック。カーナビが外付けのやつで、今の時代からするとちょっと古くさい感じ(デザインが不一致)。
でも全体的なデザインは素敵です。
ペダルもアルミのやつ。この辺はマカンよりぜんぜん良い。
メーターはシンプル。スピードメーターが260キロスケールで9時の位置で時速80キロなのがちょっと見づらい感じ。
液晶部に時速が数字で出るやつに慣れたのもあって、下道でついつい80キロくらいでてても気づきにくい感じ。慣れの問題ですけどね。
夜になるとスイッチ類が赤く光ります。エモいですね。
全体的に小さくてBセグくらいと勘違いした
会社戻ってデミオの隣に。長さはあるけど、全体的にコンパクトなのでBセグか?って思ったくらい。
室内もタイトなこともあってゴルフよりもポロに近いのかな?って思ってました・・・
タイヤは前後とも225/40の18。
ダイナミックモードにしたら印象が激変!これめっちゃ楽しいクルマ!
シフトレバーの前にあるモード切替スイッチ。前に倒すとダイナミック、手前がオールウエザー、中央が普通モード。
ずっとノーマルモードだったので、会社帰りはダイナミックモードにトライ。そしたら印象が激変しました!
ノーマルモードだと時速60キロで6速に入るけど、ダイナミックモードだと3~4速をキープ。そして音が良い!!!クルマの音ってやっぱり大切ですね。周りはうるさいかもですが、運転者の気分が上がります。
いやこれなかなか楽しいぞ。音も良い。 pic.twitter.com/nsli28jYco
— Hiro⭐Toga (@redpeppers) July 9, 2020
けしてめちゃ速いわけでなく程よく速いくて音が気持ちを盛り上げてくれる。エモーショナルですコレ。ビートエモーション。
おそらく前のタイヤがちょっと轍を拾っちゃう感じで、直進安定性はそんなよく無い気もしました。GTIのときみたいな安心して踏める感はちょっと少なくて、なんかちょっとハンドル取られて怖い感があります。それはそれで緊張感につながって更にエモい。これもしかして後輪駆動なの?っていう感じの不思議がちょっと怖い感。でもそれがまた楽しい。
↑このクルマの特徴的なテールランプ。変なオジサンのホッペについてるマークを思い出す。
帰宅後、嫁を乗せてちょっと遠いコンビニまでドライブ。やっぱり脚まわりは硬いようで、嫁がそれをすぐに指摘してました。
仕様を調べて驚いた!
帰宅後、パソコンでメーカー公式サイトを覗いて詳しくみてみてびっくり。
一番驚いたのは240馬力だったこと!ゴルフGTIより上でした(驚)。トルクは同じくらい。あげくターボエンジンでした(恥)。更にトランスミッションはトルコンATではなく乾式ツインクラッチでした(照)。オレが感じた印象が全部違ってたw
最近のツインクラッチはとても優秀になって、シフトチェンジ感が薄いんですよね。VWの初期DSGはめっちゃダイレクト感あったけど、7のGTIではだいぶ良くなってた。その後981のPDKに乗ったら、そこそこの感触はありました。今のマカンは低速域の1~2速でちょっとシフトショックあります。けど、このジュリエッタのは悪い意味のDCT感がぜんぜんなかったです。ただし、シフトアップするプログラムはVW系みたく電光石火の速さでトップギアに入れる感じはなくて、割とゆっくり目な印象です。なので余計普通のATかと思っちゃいました。
更に驚いたのは車幅が180cmあったこと。車内が狭いせいかまさかそんな横幅あったとは!ってことはスペック的にもサイズ的にも性格的にも値段的にもゴルフGTIのライバル関係にあると思うんですが、いままでそんな感じの扱いを見たことが無い気もします。なんでだろ?
高速道路再び。あ、やっぱりこれ速いわ
一夜明けて返却のときがやってきました。再び関越道に。帰路はダイナミックモードだけで。そしてそこそこ踏んでみました。そしたらやっぱりこのクルマ速かったです。劇的な加速は無いけど、ホゲホゲkm/hからホゲホゲkm/hまで滞りなくじわじわと加速していきました。最後までターボの感じは分からなかったw
クルーズコントロールもレーンキープも、なんならアイドリングストップすらついてないけど、あんな余計なモン一切無い!っていう潔さも素敵です。
ジュリエッタのここがちょっと気になる
デザインが特徴的で常識的な範囲で速くて、なにより運転しててとっても楽しいジュリエッタでした。久々にどっかにドライブに行きたくなるクルマだなーって思いましたわ~
でも気になる点もちょっとありました。
まずは右ハンドル輸入車にありがちな左足狭い問題。ジュリエッタは↓こんな感じ。
けして狭くは無いです。が、左足はまっすぐです。ガニ股気味に更に左には動けない。モモとかスネが太い人だとちょっと窮屈かも?
作りが雑?ツメが甘い? 運転中、右側のドアパネルが頻繁にギシギシ鳴ってました。割と耳の近くなのでめっちゃ気になる。
更に超低速でウネったアスファルトを走るとドア付近が歪むような感じ・音が・・・。ドア閉めた状態でドアパネル押したり引いたりするとちょっと動いた・・・。ルノーでさえもここらはガッチリしてるけど、まさか動くとは!あとエアコンつけると常に500Hzくらいのピーーーーーっていう音がでてました。
いずれも個体差だとは思うけど、さすがイタリア!って感じ。
とはいえイタリア車買う人はそんな細かいことは気にしないでしょうね。
そんな細かいことはともかく、クルマとしてはとってもエモーショナルで楽しい車でしたよ!
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