スターな男 #9 ふたご座流星群2022の撮影にチャレンジ
毎年ほぼ安定して、多くの流星が流れる3つの流星群「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、「三大流星群」と呼ばれます。
以上国立天文台HPより引用。そしてこれらのうちしぶんぎ座流星群が1月、ふたご座流星群が12月。子供のころ冬は毎日鉛の空だったから見れなかったんですよ。そんなトラウマのある「ふたご座流星群」に30数年の時を経て関東でトライです。
つっても2022年のふたご座流星群は月明かりと干渉するので条件的にはバッチリではありません。もし好条件なら山梨とか長野に遠征もあり?って感じだけどそうではないので極大日前日の火曜日(定休日)と極大日水曜日の夜にベランダで撮影にトライしました。
2022年12月13日にテスト的に撮影してみた
マンションのベランダは「北~西」「西~東」方面が狙えます(角部屋)。撮影開始の20時ごろはふたご座とオリオン座がまだちょっと低い角度でした。街明かりの影響も大きい方角なので、とりあえず20時からは北側にレンズ向けて撮影スタート。
機材はいつものCANON EOS R5+シグマ 14mm F1.8 DG HSM Art キヤノンEF用です。
北側を19時~21時まで撮影➡️収穫なし

f1.8・ISO800でSS5秒。このセッティグでEOS R5のインターバル撮影機能でひたすら撮り続けました。
19時53分スタートでそのまま放置し外食に行って帰宅後見てみたら撮影が勝手に止まってた(電源落ちてた)。あれ?って思ったらSDカードの容量フルでした🤣 20時43分まで撮れてて300枚くらい。ちなみにPCでの扱いが色々面倒なのでRAWでは記録せずJPEGのみです。

一枚一枚流星が写ってないか確認していきます。まーまー大変な作業です。人工衛星だか飛行機はいっぱい写ってたけど流星はダメでした。せっかく連続で撮ったのでシリウスコンプアプリでグルグル作品にしておきました。

南側を21時40分~23時13分まで撮影➡️2つの流星が写った

セッティングは同じくf1.8・ISO800でSS5秒

画面にふたご座はぎりぎり入らず左上にオリオン座、右中央に明るい木製が映る構図でスタート。で、その後780枚撮影したのに最初の一枚目に流星が写っていた奇跡👌
でもさすがに14mm広角で普通の流れ星だと写りもショボいですね。下の赤で囲んだところのです。スマホじゃまったくわからないレベル。

PCで拡大してこんな感じ

2つ目はオリオン座がたいぶ立ってきて画面上にM45プレアデス星団が入りこんできた22時27分に映ってた。

でもこれもスマホじゃわからないレベルですね。
超拡大してこれ↓

ってなると11月に山中湖で偶然写ったあの流星はかなり大きくて明るかったんだなーと。あれを超えるのはなかな撮れないかも🤔
せっかくなのでこの780枚もシリウスコンプでグルグルに合計。流星よりも人工衛星だか飛行機のが遥かにたくさん写っています。

23時15分~0時まで天頂付近を撮ってみた

レンズを真上に向けてISOを一気に3200まで上げて3つめの構図でトライ。
そしてこのとき窓ギリギリに寝転んで掛け布団被って首だけ外に出して撮影しつつ観測もしました。

何個かは流れ星見れた。
写真にも小さいの写ってたけど月が登ってきたりもして全体的に露出オーバー気味で失敗。

とりあえず今日はテストなので明日が本番👌
2022年12月14日ふたご座流星群極大日
本番日。21時から0時までが観測に適した時間帯とのことなので会社を1時間早退(定時21時まで)。
今日はカメラのバッテリ切れを防ぐためにモバイルバッテリー給電しつつ夜露対策でレンズヒーターもセット。SDカードも256GB挿してLEEのソフトフィルターも挿して準備万端だぜ👌

そしてサブのEOS Rでも別の方角を撮ってみようと用意したけどEOS Rはインターバル撮影が本体だけで出来ないようです。

ってことでR5 1台でまずは天頂付近を狙います。昨晩と同じく布団にくるまって顔だけ外に出して一緒に観察もします。


f1.8 SS10秒 ISO800のセッティングでひたすら連続撮影。
極大日ってもそうバンバンと流れるわけじゃないです。街中の明かりもあるし。それでもときより小さいのがシュっと流れます。天頂付近のはめっちゃ速い! そして北側にちょっと長いやつが流れる。あー今の角度はカメラに収まってないよな~、などと流れるたびにワクワクしたりがっかりしたり。
まるでボイル撃ちのように思い通りにいかない🤣
で、そんなこんなをしてたら特大が流れたんですよ。火球と呼んでいいのでは?っていうレベルの長さと明るさ。最後のほうではパパンって爆発してた。思わず「お~~」って声出ちゃた。
中高生のころにペルセウス流星群でとんでもない火球みたんですよ。自分の視界の9割くらいの長さの超特大。流星痕もはっきり見えた。
30数年前に見たそれには及ばすだったけど、今回のもなかなかすごかった。で、あとで写真みて超がっかり!長くて収まってなかった🤣

これ全部写ってたら最高だったのになぁ。
1時間ほどこの角度を撮影するも地上が写ってなので、ちょっとショボい。オリオンもいい感じに上がってきたので21時50分ごろからは構図を変えて地上~オリオン座~シリウスあたりを狙う。火星・ふたご座も入ってる。このときからサブのEOS Rでは動画を撮りました。一応流れることろ写ってたけど公開するほどのものではなかったです😂

f1.8 SS4秒 ISO800
このセッティングで24時ごろまで1300枚ほど撮影。

シリウスコンプでグルグルにしたやつ+流星

ってことで14日に撮れた14枚を並べます。トリミングなしなのでだいぶショボい図です。加工はフォトショの自動レベル調整だけ掛けてます。スマホだと見えないかもですが、俺の思い出としてほぼ原版で載せます。














これらのうち8枚目のやつがちょうどシリウス(恒星で一番明るい星)に向かってやや長いやつが流れてるベストワンな感じなので、それの前後数枚をSequatorで合成し縦構図にトリミングしたのがこの一枚です。

やっぱり前出の山中湖での一枚にはぜんぜん及びません😂
星空撮影第一人者的なプロのかたの作品がこちら。すばらしいですね👍

カテゴリ:星景写真