クラシック前日に佐々プロに同船したら初日トップだった
そんなわけでクラシックの前日に佐々くんのプラに同船させてもらいました。
同船の目的は魚を釣りたいわけではなく(そもそも道具もってってない)、湖の状況を知るためです。
最初に結論、今回は放流戦だ
今回のクラシックはズバり「放流戦」。って、毎年そうだけど。
4日前に以下の4箇所でブラックバスの放流が行われた。
・ロイヤルワンド
・産屋ヶ崎
・さかなや
・長浜
10数年前みたく放流量が多い時代は大船団のイレグイ大会だったけど近年はそんな事は無いんです。絞り出すような釣りになる。
だけども、今年はちょっと違って、一言でいうと「だいぶ釣れない・絞り出すことすら困難」。釣れない理由はいくつかあって
- 放流されたバスの絶対数が昔に比べて少ない
- 4日前の放流なので、バスが広範囲に散ってる
- 大増水によって、そこら中が冠水カバーになってるんでバスの隠れ家が無数にある
の3つ。
ただし今年異例なのはバスのサイズ、、というかウエイト。今回の放流はサイズがまちまちだったようで、長さでいうとノンキー~25cm前後の小型から40クラスまで。で、大きいやつはウエイトがキロアップなんです。異様に太ってて重い。1200gとかあるやつも。
そうなると、通称「ネイティブ」と呼ばれる河口湖生まれのバスを狙うよりも、だんぜん放流魚を狙ったほうが有利なわけです。ネイティブは釣るのが難しいから。
放流魚で5本揃えれば6キロ近く行く。二日間で12キロ!
っていうのが放流魚のマックスウエイト。でも、どこの放流地点にいっても、ほとんど釣れてない。目で探しても、稀にポロっといるけど、大会当日に一人あたり5本釣れる数には程遠いっていう印象でした。
↑って感じで先にまとめを書いたけど、以下から当日の詳細。
佐々くんの前日プラクティス
7時にマリーナを出て、まずはさかなやワンドの溶岩帯をチェックする佐々くん。
こんときは2匹ほど見たっけな? で、増水しすぎであんまり岸際に寄れないんです。溶岩が危険。そして草木が冠水しまくりで、バスはどこにでも隠れられる感じ。
続いて産屋ヶ崎へ。うちの社長も浮いてた。
岸釣りの人がすんごく小さいのを釣ってた。
ロイヤルワンドは大会当日入れないので、ロイヤル放流が行き着く西川溶岩へ。ここでは他の選手が釣ってるのを2回見た。そしてサイズが良い!でも、見える魚も居ないし簡単ではない感じ。
つづいて長浜の放流地点をチェック。こちらもカバー天国?地獄?で撃っても撃っても音沙汰なし。
このエリアはトップ50メンバー多しでしばらくおしゃべりタイム。
その後、いいスポットを発見する佐々くん!そのスポット、この時期はまーまー敬遠しがちな、某カレントが効くっスポットでグッドサイズの放流を発見!更に、周囲のカバーで複数回のバイトを確認(-ω☆)
後半は、ネイティブのチェックに。佐々くんは前週のバスプロ選手権で唯一ネイティブ狙ってお立ち台に立った選手。なのでオレ的には「釣れない放流より、ネイティブ狙ったほうがいいんでね?」って思うけど「やっぱりネイティブは難しいし、放流で揃えれば6キロいくから」ってことで基本的には放流狙いだと言ってました。
ネイティブのチェックではやっぱりガーミン魚探が大活躍です。特に横向きライブスコープが常設されてるのが有利。
しっかしガーミン魚探システムは半端ない
— Hiro⭐Toga (@redpeppers) November 1, 2019
これなら俺もワーム沈める釣りできるな← pic.twitter.com/qaZUcxw36a
↑これ、トランサムに横向きのライブスコープ振動子が常設されてて、エンジンでスロー走行中にボートから左側をライブスコープでチェックできる仕組み。右の画面がそれで、上半分にサイドビュー、下半分にライブスコープ映像が表示されてます。トップ50だと江口くんのボートもこれがついてる。
そんな魚探を駆使しディープのメタルジグをやってたとあるスポットで沖ボイルが多発!!ま、ゆってもバスでなくオイカワ?ハス?トラウト系?正体不明ながら、水面のゴミに沖ボイルしまくり!この日オレのテンションがMAXに上ったw
そんなわけで一日ボートに乗せてもらった感触は冒頭に書いたとおり。
三原くんが勝つっていう直感
で、今回誰が勝つんだろう?って思ったとき、あたまに浮かんだのは「アルミでシャローカバーをやれる人」でした。あまりにも、冠水ブッシュが多いので、気持ち折れずにカバー撃ちできる人。そしてアルミで浅いところに入っていけるひと。OSPのコバヤシ選手とかが釣ってくるんでね?なんてボケーっと思ってたら、ハワイエリアから出てきた一台のアルミボート!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
そうだった!今回は三原くんも参戦だ。
殆どのトップ50選手は見かけたけど三原くんだけは一度も見てなかった。 そんな三原くんが、まさかのハワイエリアから出てきた。「まさか」っていうのは晩秋にハワイエリアってあんまり聞かないから。
で、その時のボートから出てるオーラがハンパなかったんですよ。あの三原くんが乗っているイマカツ号ってトップ50最多賞金獲得してるんでは?っていうくらい強いボートなんです(馬渕くんの時代から乗り継がれてる)。かなり傷とかはいってるけど、勝つための「プロの道具」って感じでとてもすごいオーラがある。ぶっちゃけボートをいたわってちゃ釣れないことも多々ありますからね。
その時の直感で「あ、今回は三原くんが勝つかも」ってなんとなく思ったんです。
そして大会初日はまさかの佐々くんが6キロで初日トップ!
大会初日の朝、三原くんに状況を尋ねてみたら「でっかいのウヨウヨみえました」と驚愕の言葉がw
これはきっと優勝する! ってことでイマカツ社担当のカメラマン兼ライターYさんに「今回、三原くん勝つかもよ、取材に来たほうがいいよ」ってラインしておいたw
なぜならYさん、4年前に三原くんが池原で優勝したときも、現場に来てなくて、大会終了後に大慌てて兵庫から池原に飛んできたっていう逸話がある人。しかも時すでに遅しでバスはリリースしちゃって魚の写真撮れなかったっていうw
そんなことがあってので、Yさんに連絡してみたんです。
で、検量が終わってみれば・・・・
まさかの佐々くんが6キロでトップウエイト(驚)
大会が終わるまでは釣り方の詳細とか聞かない主義なので、佐々くんがどんな釣りをしたのかこの時点では謎でした。
そして三原くんは4位。朝、ネイティブのデカイのいっぱいいるって言ったわりに釣ってきたのは放流だったけど・・・
そして大会2日め。三原くんが優勝!
2日目の朝も三原くんとちょっと話をした。「オレ、今回は三原くんいくと思うんだよね~」ってスタート直前のナーバスなタイミングでズバリ言うオレw
いわく「ロクマルも残してます」と(驚)
昨日の感じからして、もう放流魚は釣られ切ってる。2日めにネイティブ系を狙えるんであれば優勝は間違いない。
ただし、暫定トップの佐々くんはネイティブ狙えるし、2位はノムシュン、3位は藤田キョーヤ君。相手に不足は無いどころか、河口湖最強クラスのライバル達!
2日めスタートして、しばらく西川溶岩を見てたら、ノムシュンもキョーヤ君も放流を狙ってた。そして、周りの誰一人釣る気配が皆無・・・・
そんな感じで帰着。
みんな一様にシブイ顔してるけど、一人だけ笑顔の選手がいた。それが三原くん。
検量が始まると上位3名は1キロくらいで失速。そして三原くんが流しに魚を入れた・・・・
検量を待つまでもなく、これは三原くんの圧勝!
どうやら、プラで見つけたネイティブバス達は増水したインレットの中で見た模様。で、大会初日は減水して川から魚が抜けてアシの中に入っちゃった。だから、大会初日は放流しか釣れなかった。そして2日めは更に減水したおかげで、アシの魚が外に出てきた。
普段、東条湖をベースとし、七色の天才バス達をサイトで仕留める技を持っている三原くんにしてみれば、河口湖のバスは「チョレー」とは言わないけど、そんな難しくは無いはず。
みんなが放流狙っている間、ちゃんとネイティブを狙い優勝。美しいです。
大会終了後、佐々くんに初日のことを訪ねたら、やっぱりプラで見つけてた某スポットでグッドサイズを2本キャッチし、西川溶岩でも2本、最後にネイティブでいいサイズを1本っていう流れだったそう。まったくもってプラ通りの展開ですべてが上手くいったって感じのパーフェクトゲームですね。さすがに2日めは放流魚が枯渇しちゃったようだけど・・・
そんなわけで、あの仕事を20年やってますが、優勝者を予言?できたのは初めてでしたw まじで、プラのとき見たあのボートからはオーラがでてた。
↑このボートのことです。今江さん、馬渕くん、三原くんと乗り継がれてる(はず)。馬渕くん時代にオレも後ろに乗ったことあるボート。このボートで一体いくら稼いだんだろう?
カテゴリ:釣り