スピード違反で一発30日免停になってからの色々な手順

免停くらってからの一連の流れを実体験ともとにかいてみる
過去3年間違反をしてない状態で下道で30キロ以上、高速で40キロ以上のスピード違反で捕まると6ポイント獲得し30日間の一発免停になります。点数制度、実際はもっと複雑なのでググってみてください。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/gyosei20.html
俺は2013年に東北自動車道の郡山IC付近でオービスを光らせ30日免停。
そして2021年4月1日に福岡県の下道でネズミ捕りに引っかかり31キロオーバーで免停を喰らいました。ってことで埼玉県在住のひとが30日間の一発免停を食らったら、どんなことをするのかを書いてみたいと思います。埼玉県以外でもやることは概ね同じだと思われます。
コロナ禍における免停を食らってからの全体の流れ
- 4月1日 スピード違反をした。
- 4月8日 福岡県の検察から電話が来た
- 5月17日 地元の検察から呼び出しの封書が届く
- 5月19日 検察庁に出頭した
- 5月31日 簡易裁判所から裁判の結果が届く。罰金額が確定
- 6月12日 検察から罰金の納付書が届く
- 6月14日 罰金6万円を払った
- 7月17日 埼玉県警本部から「停止処分者講習」の呼び出し封書が届く
- 7月29日 9時~16時まで停止処分者講習を受ける。合格し免停期間が30日間からこの日1日だけに短縮
- この先、一年間は無事故無違反を徹底する。
2021年の4月頭に捕まって、最終的に1日免停を食らったのが7月末。半年弱かかった。見出しにコロナって入れたのは理由があって2013年のときはもっと早いペースでことが進んだから。過去のブログをもとに挙げてみると
- 8月3日に東北道白河でオービス光らせる
- 8月8日に福島県警察高速道路交通警察隊郡山別駐隊さんから「ちょっとお尋ねしたいことがあるんで来てね」って封書が来た
- 出頭の日付は指定されてなく警察と相談・調整し8月27日に郡山の高速インター横にある警察分室へ出頭
- 9月22日に埼玉県警本部から「停止処分者講習」の呼び出し封書が届く
- 9月30日に停止処分者講習
- 10月30日に簡易裁判所から裁判の結果が届く
8月頭に捕まって9月末には停止処分受けてました。その後に検察・裁判。
おそらく「停止処分者講習」は密になるのでコロナ禍では色々大変なんだと思われます。それか移動式オービスによって免停者が激増してるのか?
ともかく今回は捕まってから、色々な手続きが終わるまで5ヶ月も掛かって長かった!っていう印象でした。
30日免停で失ったお金と時間

失ったお金
スピード違反の罰金が60,000円。停止処分者講習費用が11,700円。この2つで71,700円俺の場合、検察庁が近いのでお金はコインパーキング代のみ。でも停止処分者講習は遠いし朝早いので前入り。クルマでは行けないのでバス代・電車代・ホテル代がかかった。ざっくり9万円は失った。
失った時間
今回はネズミ捕りで捕まったので、そこで20分くらい。
検察庁は家から10分以内で行ける距離なので移動時間は大した事なし。ただし日頃の生活時間リズムがほかより大幅に後ろにオフセットされてるんで、朝9時とか10時に行くのは、一般の人たちの朝3時とか4時に相当するので早起きがキツイです。検察での正味の滞在時間は20分くらい、これは大したことありません。けど、普通に9時5時で働いてるひとだと半休取ることになると思います。
一番時間を使うのが「停止処分者講習」で平日の8時から16時まできっちり拘束されます。普通の勤め人だと有給とることに。更に、停止処分者講習の日はクルマの運転ができないので、クルマで送迎してもらえる人や自転車・徒歩圏内のひと以外は公共交通機関を使うことになります。ここでも時間とお金を使いますね。
免停くらってからの一連の流れ詳細
(1)4月1日 スピード違反をした。
埼玉から12時間かけて1000キロ以上クルマで走って下道へ。港湾エリアにある見通し抜群の片側2車線道路。しかも若干の下り坂。中央分離帯は柵があってとても良くできたストレート。下道に降りる直前の都市高速は片側一車線でカーブが多い道。そして、降りたらいきなり高速道路よい遥かに良い二車線直線下り坂! それまで12時間も高速道路運転してたんで、まースピード感覚はちょと狂うわけですよね。ぜんぜんスピードだしてるつもりなくて、アクセルに右足乗せてただけだったんですけど・・・・はい御用。まー言い訳はいいっす。違反は違反。

次から次へとイレグイ状態で捕まってました。最高の狩場ですね。
このあと会った人に「一発免停食らった」って言ったり、SNSに書いたりしたら、驚くべき反応があったんです。それは
「え?運転して大丈夫なの?」っていう反応。
免停食らったといっても、その場で警察に免許証を没収されるわけではありません。それを知らない人が案外多かった。「だって、免停なったことなんて無いもん!」って言われた。はい、すいません・・・・
(2)4月8日 福岡県の検察から電話が来た
寝てたらiPhoneがなって相手の番号が九州っぽい。何かを察して電話にでた。そしたら福岡県の検察から。さすがに九州へ出頭はできないので埼玉で処理してもらうことに。電話口で検察の方が「では埼玉へ書類送検します」って言ってた。パワーワード!「ショルイソウケン」。TV,映画でしかしかない言葉・・・なお、赤キップをもらうイコール犯罪者扱いです。青切符とは意味が違います。刑事罰を受け、いわゆる「前科もの」になってしまいます。
(3)5月17日 地元の検察から呼び出しの封書が届く
福岡の検察から電話来てから一ヶ月以上音沙汰なしでした。進展があったのは一ヶ月以上経過した5月17日。
書類の発行日は5月10日でしたが、郵便ポストを毎日見てるわけでないので、受け取ったのが5月17日。

「お尋ねしたいことがありますから、下記の日時に当庁においてください。」
日時:令和3年5月19日 午前10時(所要時間20分)
要件:4月1日の速度違反の件(刑事処分手続きのため)
俺が書類手にしてからわずか2日後でした。
(4)5月19日 検察庁に出頭した
俺なりにだいぶ早起きして行ってきました検察庁。

2013年に来たときの担当者はものすごい横柄な嫌な感じの人だったんで今回も「あーうぜーーな」って思ってたけど今回の担当者はすごいいい人でした。
検察でやることは、勤務地聞かれたり赤キップに書かれてる「いつどこでどんな違反をしたか」の確認です。事情聴取とか取り調べってやつですかね?
検察に「しましたか?」って聞かれ「はいしました」と自供しました。当日の状況もちゃんと説明しました。12時間高速を走った後でスピード感覚がおかしかったこと、広大な二車線道路で前後ガラガラの下り坂だったことなど🤣 もちろん反省の色はアピールします。
なお、言いたくないことは言わない権利があります。ドラマや映画でみる「あなたには黙秘権がある」って言われるシーンを実体験できます!
で、裁判についての説明がある。特に俺に異議がないのであれば略式裁判。俺が「いや、俺はスピード違反なんてしてない」とか「計測機器が信用ならん」とかで不服であればちゃんとした裁判で戦うことは可能です。
罰金払いたくないのであれば刑務所で働くという選択肢もあります。一日5000円計算らしいので12日間刑務所で働くコース。時間があるのならブログのネタ・人生経験として人生で一回くらい・・・って思わなくもないです。
もちろん、異議は無いし正式裁判なんて面倒なので罰金を払えばOKの略式裁判コースを選びます。
赤キップの「通常の規定による審判を受けられることもよくわかりましたが、略式手続によって審理されることに異議がありません」って箇所に日付と名前を書いて実印を押します。

上記にサインすれば裁判所に呼ばれることもなく勝手に処分されます。
事情聴取とか裁判とかのワードで、自分は犯罪者っていうのを実感します。
待合室には「熊谷区検察庁・本庄区検察庁・秩父区検察庁」て書かれてた。
ググってみると埼玉北部の検察の建物は熊谷だけっぽい。なので、秩父の人とか本庄のひととかもここまで来ないといけない。

小一時間はかかると思うんで時間をとられますね。
(5)5月31日 簡易裁判所から裁判の結果が届く。罰金額が確定

この封書は「特別送達」ていう郵便で、管理人・大家は受け取りできないそうです。本人か家族が受け取る必要があるんで、一人暮らしのサラリーマンとかだと面倒かもしれません。
中身は赤キップがメイン。赤キップに裁判結果が書かれてます。
主文:被告人を罰金60000円に処する。

ってことでここで罰金額が確定、通知されます。なお、この段階ではまだ支払いはできません。あくまでも罰金額の確定通知です。
(6)6月12日 検察から罰金の納付書が届く
裁判所からの手紙の12日後に今度は検察から普通郵便で封筒が届きます。

裁判所から略式命令謄本送達のありました罰金につき、納付通知書送付します。期限内に最寄りの銀行、信用金庫、または郵便局窓口で納付してください。


12日に受け取って納付期限は14日!かなりのタイトスケジュールです。
マンションの郵便ポストがけっこう遠いのもあって、毎日チェックしてるわけでないです。けど、この数ヶ月はいつも以上にチェックしてました(妻が)。うちみたいなポストが遠い集合住宅だと、常にポストをチェックする・郵便局の特別な封筒がいつ来るかわからない、っていうストレスは確実にあります。
(7)6月14日 罰金6万円を払った

幸い郵便局が隣なのはラッキー。郵便局窓口のひとが不慣れでまーまー時間掛かったけど期限内に支払い完了。
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という感じで4月1日に捕まって検察~裁判が5月中旬~終わり、罰金支払いが6月半ば、っていうペースでした。
が、その後がまーまー長いブランクでした。
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(8)7月17日 埼玉県警本部から「停止処分者講習」の呼び出し封書が届く
罰金支払ってから一ヶ月以上経過し、やっと届いた「停止処分者講習」の呼び出し通知。講習って名だけど呼び出し元が警察なので「出頭」です。

丸一日拘束される一番面倒なやつ!
書類の名は「行政処分呼出通知書」
あなたの運転免許は道路交通法第103条第1項第5号の規定により停止30日に該当しましたので出頭してください。

刑事処分は検察出頭~裁判~罰金支払い終わってるけど今度は行政処分を受けるんです。7月17日に通知が来て呼び出しは7月29日。
出頭日は変更可能です。
ってことで免許停止処分のメインイベントがコレ。
30日の免停なんだけど、停止処分者講習に一日参加すると、29日間免停日数が短縮され、実質その日だけ運転できないやつ。
(9)7月29日 9時~16時まで停止処分者講習を受ける。
自宅から会場がとても遠い&朝早いので前日に大宮駅近くで宿泊し8時に土呂駅へ。ここのブログがUNITORO、ユニトロって名前なんですが、昔、個人事業主のころ屋号が「OfficeTORO」だったんすよ。なのでトロには親しみが・・・笑。でももう二度と来たくない~。ま、2013年につづき2回めですけどね。2回めなので駅から会場までの徒歩も慣れたもんですわ。
ってことで土呂駅から10分ほど歩いて「埼玉県警察本部運転管理課大宮分室」へ到着。

ここから先は完全に「撮影禁止」って張り紙があったので会場内の写真はありません。
で、話がとても長くなるので続きは以下で
30日免停になって「停止処分者講習」を受けてきた@埼玉県 REDPEPPERS
カテゴリ:クルマ関係