映画のエキストラを初体験してきた
写真はイメージです。釣りビジョンさんのカメラ機材であり本ポストとは関係ありません。
そんな訳で一昨日、某県某所で行われた某映画の某撮影にエキストラとして参加してきました!
過去にCSの釣り番組に出演したことあったり、某ダイワさんのCMにも出たことあるオレですけど、エキストラなんてもちろん初体験です。
REDPEPPERS読者さんでエキストラで映画に出てみたい!なんて思う人はまず居ないと思いますが、一応どんな感じかを書いてみます。
映画・ドラマにエキストラ参加する方法
今はネット時代なので「映画 エキストラ」で探せば募集ページが見つかります。だいたいはTV局・制作会社・人材派遣会社もしくは行政関係のホームページが窓口になっているようです。最近は行政がロケ地提供に前向きなところが多いようです。身近では「陸王」で隣の行田市がかなり盛り上がったとか。
今回オレが参加した理由は「嫁に同伴」なので自分で申し込みした訳ではありません。嫁が大ファンな某俳優関係のSNSで募集を知り、ネット経由で申し込みしたようです。
一応、審査っぽいのはあるようで、氏名・年齢・半年以内に撮影した上半身の写真を送ったみたい。で、合格すると返信が来て集合の仕方や注意事項詳細がメールされてきました。
今回は老若男女問わずだったけど、もちろん年齢・性別の制限があるケースもあるようです。
エキストラは情報を一切出せない
撮影内容についてはSNS/ブログ等に一切書けません。もちろん写真を撮ることも録音することも不可能。今回は撮影が始まったらケイタイをカバンから出すこともダメと書かれてました。
他にも注意点として
・キャラクター製品や大きいブランドロゴが入った服装・カバンはダメ
・途中で帰れない
・出演者に声かけたり、サイン、記念撮影はダメ。熱い視線を送ってもダメw
などなど。当たり前っちゃ当たり前ですが、けっこう厳しいルールがあります。
エキストラはボランティアである
他の事例は知らないけど今回は完全ボランティアでした。ただ、朝飯(おにぎり2個と缶のお茶)・昼飯(弁当とお茶)は支給され、映画のロゴ入りトートバッグがお土産につきました。他にも募集サイトの会員になると一回参加で100円相当のポイントがつくようですが、基本的にはボランティアです。映画・ドラマが大好きだったり、役者志望だったりする人には良い暇つぶしというか体験です。
今回オレが参加したエキストラの一日の流れ
今回の撮影場所は北関東の某所にある道の駅でした。エキストラは総勢100名くらい。基本的に大型バス2台チャーターされて東京の新宿から80名くらいが現場入り。途中で撮影場所の最寄り駅にも経由して電車で来た人をピックアップしたもよう。もちろん自力でクルマで現場まで行くことも可能で、オレはクルマで行きました。
その集合時間はなんと朝の7時半~8時!釣りかよ!っていうくらい早いw まだ暗い6時に家を出ました(*´ω`*)
集合場所の道の駅に行くとそれっぽい人が数十人集まってます。若い女性は数名、若い男性数名、JK2名、親子づれ数組、若めのカップル2~3組み、50~60代っぽい単独のおじさん数名、残り7割は40~50代の女性っていう感じでした。
今回のエキストラの役割は「高速道路のパーキングエリアに居る旅行者」の設定。事前にそれは伝えられてて「1月の普段着の格好」「旅行者っぽい大きめのバッグを持参」ってことですが・・・・
恐らく今回の全エキストラ100名近くのうち、オレが一番パーキングエリア使ってますが・・・
パーキングエリアで大きめのバッグもって歩く人いねーよ
って突っ込みたいです。
あと、高速道路乗ってる時は真冬でも比較的薄着。パーキングエリア行くのにわざわざ防寒アウター着ないよなー。
って突っ込みたいけど、気温一桁なのでもちろん防寒ウエアで臨みました。
そんな話はおいといて。
受付会場にノートPCをもった受付嬢がいて、その人にこっちの名前を告げて受付完了。その後みんなに朝飯の弁当・お茶が配られた。次に全員バスに乗って朝飯タイム。
朝飯食べながら、説明をきく。この時点で「大きめの旅行バッグは不要です」と告げられる。でしょーw
8時半くらいにバスを降りる。で、適当に6人くらいづつのグループ分けされて、このグループはこの辺に居てくださいと立ち位置を指示されます。
オレは嫁と二人で一箇所に立って誰かを待っている風な役。いきなり「板付きで」って専門用語言われました。なにそれw
撮影スタッフも100名くらいいます。凄いですね映画って。
で、いよいよ撮影が始まるわけですが、なんせ撮影場所は普通の道の駅。貸し切り閉鎖してるわけでなく、普通に営業しています。だから、次々と一般のクルマがやってきて、次々と駐車場からお土産屋に歩いて行く。その度にクルマを通したり止めたりで、なかなか撮影が進まない。
簡単なリハーサル的なのを1~2回やって、その後本番。同じシーンを3回くらい撮影。その間に何度も一般客のクルマ待ちとかして凄い時間が掛かります。そのシーンだけで1時間くらいかかったかな。
次のシーンはオレが居るエリアのエキストラの出番は無しなので、カメラが向いてない場所から見学。この頃から風が出てきて、もう寒いのなんの・・・。そのシーンにも1時間くらい掛かったかなー。とかなんとかしてたら11時30分。昼飯の時間。
再びエキストラ全員が大型バス2台に乗ってお弁当タイム。冷え切った身体に冷え切ったお茶と弁当!寒い!w
そしてここからが暇死タイムの始まりです。スタッフ曰く「○○の撮影チームが午後からの撮影内容を決めてない」とかなんとかで、結果から言うと11時半から15時過ぎまでエキストラの出番無し!2~3名ピンスポットで連れ出された人が居たけど全員何もすること無し!ひたすらバスで待つだけ。
基本知らない人同士だけど、やっぱり社交的なご婦人らはその場で打ち解けて会話が始まる訳です。あと、謎の単独おじさんはエキストラ常連のようで、顔見知りの人が多い模様。静かなバス車内なので、各方面から会話が聞こえてくるんですが、まとめると、ここに来てる人たちは概ね
「映画・ドラマ大好き!好きすぎて撮影にも参加したい」っていう人が多いようです。うちの嫁はその映画の主演俳優の大ファンなんだけど、その手の人は皆無だった感じです。
いやぁ暇で暇で大変でしたわ~。ケイタイも禁止だから周りの人達の会話を盗み聴きすることくらいしかやることがないw
途中でエキストラを扱う会社のスタッフがバスに乗ってきて「契約書」を書かされた。っても全4ページあるらしき契約書の最後の4ページ目だけ渡されて本名とID番号(運転免許証番号か保険証番号)を記入されされました。前の3ページ読んでないので、なんの契約だから知りませんw
ぶっちゃけもう途中で帰りたい・・と何度思ったことか。
そんなこんなで15時。あ、エキストラの時間は「朝8時~日暮れ」ってなっています。今日ほど日暮れが待ち遠しい日は無かったw
15時過ぎにようやく出番がやってきた!
全員バスから降りてバスの前で待つ。待つ。待つ。待つ。寒い!糞寒い!
「すいません、ちょっと予定が変わりました。もう一回バスの中で待っててください」
ズッコケ!
30分ほどしてまたまた出番がやってきた!
全員バスから降りてバスの前で待つ。待つ。待つ。待つ。寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!寒い!
極寒の中、待つこと20分。ようやく出番。
やることは朝と一緒!
朝と同じ場所まで移動して同じ事をやる。朝とは日差しの向きも日差しの強さも光の色も全然違うけど大丈夫なんでしょうか?
そして夕方なので一層一般の買い物客が多くて、またまたクルマ待ちが長い!
同じシーンを2回ほど撮って終了。
結局、朝の8時から15時まで掛けてエキストラは同じシーンしかやってないw
でも、最後の最後に全然違うシーンの撮影に。もう日差しがオレンジ色。体感気温マイナス5度くらい。場所移動して、違う演技を。それも2~3回繰り返し。もう寒さで動物としての身体の機能が7割ほど終了してますw
そんなこんなで長い長い一日が日暮れとともに終了。
最後にエキストラ全員集められて帰りのバスの運行について説明。自車で来た人はそのまま解散ってことなので、俺らはここで退散。
たぶんですが、この日エキストラが参加して撮影したシーンって実際の映画では30秒くらいだと思います。いや、下手したらもっと短いかも。その数十秒のために、撮影スタッフ・エキストラで200名近くの人が9時間掛けてます。凄い世界です。
我々エキストラが関わってないシーンの撮影も同時に行われてはいました。それでも、こんな短いシーンにここまでの時間と人を使うなんて映画って凄いです。
なお、撮影終了後にトイレに行ったら、トイレの中でも撮影が続いてて、俳優らしき人が3名ほど居ました。その中に、嫁がどーしても生でひと目見たかった主演俳優が居たような気がするんですよね~。オレは1mmも興味ないけどあとからその人の写真見たけど9割がたそのおっさんでしたw。男子トイレの中だから結局嫁はお目当ての俳優を見ること無く解散w
人生で一番寒い日だった
エキストラの話とは直接関係ないけど・・・
オレ、吹雪の国で生まれ育ちました。雪山登山したことあります。雪洞で寝たこともあります。真冬の河口湖で釣りしたことももちろんあります。そんなオレですが、人生で一番寒い思いしたのがこの日でしたw
上は光電子の極厚下着+パーカー+ダイワの防寒ウエア+腰にカイロ1個と良かったけど、下はジーンズ一枚のみ。せめて下にも光電子の股引履くべきでした。気温6度くらいで冷たい北西風に晒されまくって体感気温は氷点下。まじで死ぬほど寒かった。
真冬の釣りの時はもっと完全防寒してるし、なによりもどんなに寒くても「自主的に温かいところへ逃げれる」じゃないですか普通は。でも、このエキストラ参加っていうのは自分の意思で動けなくて指示どおりに動くのみ。だから、どんなに寒くても外で立って待っているしかないんです。いくら軽い運動してても無駄なくらい身体の芯から消えきった!こんな寒い思いしたのは人生初でした。
待ち時間が長いだろうな、っていうのは予測してたけど、まさかこんな寒い思いするとは!
もちろん、もう二度とエキストラなんて参加しませんよ!(*´ω`*)
ちなみに公開時期は謎です。そもそも外国の映画なので日本で公開されるのかも謎ですw
カテゴリ:日記・携帯更新