オレが言うのもなんですがネット(ブログ)時代は終わった。一周して雑誌・本がよく思える今日このごろ。
最初に言っておきますが、このポストは釣り関係ブログを指してるものではありません。一般的な話です。
ググってもカス
昔流行った言葉「ggrks(ググレカス)」。他人にいちいち訊かないでグーグルで検索してその問題・疑問を解決しろよカス。っていう意味でした。10年くらい前は確かに言い得ていた気がします。
でも、今はどうでしょう?
ググって見ても上位に来るのはカスみたいなブログばっかりじゃないですか?
そんな時代なのでググレカスが転じて今は「ググってもカス」と言われています。
今どきのブログにありがちなパターン
最近のwebというかブログは見た目・構成がほぼ同じです。
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ページ先頭にでっかい画像 (主に外人のフリー素材)
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広告
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無駄なリード部分
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目次
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小見出し
フリー素材画像
本文本文本文本文本文本文本文本文
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広告・amazon・楽天へのリンク
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上記を数回ループ
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そして最後に決め文句
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いかがでしたか? ~
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四角いバナー2個
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Googleの関連広告
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他記事へのリンク
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なぜこんな事になったのかというと、いくつか理由があって、一つはワードプレスっていうブログ管理システムのシェアが異様に高いこと、そして見た目を決めたり、機能追加の仕組みも同じようなものを使っているからです。「目次」なんてその最たる例。ちなみにあの目次機能はSEO的に有利とされるから使っているんだと思われます。
なお「見た目がほぼ同じ」っていうのは全然悪い事じゃないです。むしろメリットのほうが多い。見る側からしたらどのブログみてもメニューとかの構成が同じなのは解りやすいから。15年くらい前のいわゆる「ブログ」が世の中に広がる前の「個人ホームページ」時代を知ってるなら、それがよくわかると思います。個人ホームページは作り(機能デザイン)がテンデバラバラでしたからね。
ググってもカスの問題は無駄に長文な事・内容が薄い事
ググるっていうのは「問題解決」なことが多いです。困りごとを解決したい、知らないことを知りたい。
単純に1+1は?
ってググっているのに、検索上位にくるのは前出のような「無駄なリード・謎のフリー素材画像・広告・アフィリ・無駄と思える長文」ばっかりになっています現状は。1+1=「2」を知りたいのに・・・
なぜそんな事になっているかというと、Google検索があんまり賢くないからです。
「そのテーマに沿ったキーワードが多く含まれてる長い文章が高品質→ユーザーが求めてる→検索上位にしてあげよう」
「そのドメインに同じテーマの記事がめっちゃたくさんある→このサイトは有能なので検索上位にしてあげよう」
みたいな仕組みだからです。厳密に検索上位になるにはもっと複雑で日々変わるけど、とにかく現状はまだまだ甘いです。Googleも日々改良(改悪と思われるときも)してるけど・・・
ちょっと話逸れますが最近のGoogleは「Google内で完結させようとする傾向」にあります。先に上げた1+1でググると計算結果がGoogle画面に出るのは大昔からそうですが、今は例えば人名・地名などでググってもGoogleがかなり盛大に自己ページ内にいろんな情報を提供してくれます。他のサイトにいかなくてもGoogle内で完結しちゃう訳です。
話もどして。例えば今オレがドローンをほしいと思ってググってみます。「ドローン おすすめ」でググります。あえて結果は載せないけど、予想通りワードプレスで作られたブログが上位に並びます。
そしてその記事を軽く流し見するとコピペ写真・メーカー提供の製品商品コピペやら実ユーザーのツィート埋め込みが羅列されたランキングが出てきますw
それ書いたライターさんは絶対に自分で使ったことないだろう?的な内容の薄いページばっかりでてきます。
あれはあれで全然しらないジャンルならある程度参考になるけど、どこの馬の骨が書いたかわからない情報をどこまで信用していいものか。もちろんグーグルも「書いた人の専門性・権威」を考慮してるとかってきいたことあるけど果たして現実は・・
そもそもウェブ(ブログ)が終わってる
15年くらい前の個人ホームページ時代は、そこそこ内容が濃かったように思います。なぜなら当時は情報発信するにはある程度のPCスキルが必要だったから。個人ホームページ開設用のプロバイダと契約しホームページ・ビルダーとかのソフト買ってPCにインストールし、HTML書いてCSSで整形し、掲示板とかアクセスカウンターつけるにはCGIプログラムをネットから拾ってきてftpで設置などなどする必要があった。いわゆる「オタク系」の人にしか無理だった訳です。オタク系の人は濃いい情報・知識を持ってるから中身も濃かった。
その後今度は無料ブログ時代が来ます。so-netやらNiftyなどの大手接続プロバイダがブログ開設サービスを始めて、誰でも一気に気軽に情報発信できるようになって、その流れはアメブロでピークを迎え「ブログ全盛」時代の到来。でも、ブログやっても8割の人は「写真一枚・文章2行」程度だったので、それツイッターでいいじゃん・・に変わって、その8割の人達は今に至ります。
そんな中、Google広告とかamazonアフィリエイトの制限が徐々に厳しくなってきました。昔はまーまー緩かったけど、今現在Google広告をブログに載せるには独自ドメインが必要です。プロバイダ提供のブログサービスにはGoogle広告を載せられないんです。
そこで一気に脚光を浴びたのがワードプレス。MT(ムーバブルタイプ)っていうライバルもあったけど今はワードプレス一択の時代。昔はMTやワードプレスのインストールも専門知識が必要でした。Linuxサーバーにtelnetで繋いでインストールしてDBも入れて設定して云々。素人には100%無理。
でも、今はレンタルサーバーと契約してクリックするだけでインストール可能です。すごくいい時代になったもんです。ワードプレスでシステム組んで独自ドメインを所得しブログを開設。最近は審査が厳しいようですが、そこそこの内容・記事数があればGoogle広告を載せることが可能です。amazon・楽天のアフィエイトはもっと気軽に始められます。
っていう状況なので、結局今のブログは「お金儲け」「小遣い稼ぎ」の手段になっている訳です。もちろんお金儲け自体は否定しませんよ!。このブログにも広告・アフィリはたくさんありますし(*´ω`*)
で、個人ホームページ時代は「オレの知識・ウンチクを聞いてくれ~」っていう自己満足とか自己顕示欲パワーが、それを運営する源だったから、そこそこ内容が濃かった気がします。
でも今は「アクセスが多い=お金儲けになる」から「Googleの顔色を伺いながらいかに検索上位になるか」っていう長文な割に内容の薄いページが検索上位に来ています。昔みたいに「見た目はダサいけど内容が濃い」のもわずかに残っているけども、時代に追いついてなくて検索結果の遥か下にあったりします。※Googleは昔の作りのホームページ(モバイル対応してない)の検索ランクは下げるんです。
長文な割に内容の薄いページ←これ連呼してるけど、この記事もだいぶそうですよねw なお、この記事は自分のことは棚にあげて書いています(*´ω`*)
そんなこんなでもはや「ググっても目につきやすいブログ→内容薄めの広告多めの長文記事ばっかり検索上位に来る→問題解決に時間がかかる」っていう時代になってしまいました。まさにググってもカスです。
更に追い打ちをかけるように、今はモバイル全盛なのでそもそもwebを見る機会自体が激減しています。みなさんもそうだと思うけど、スマホで使うアプリでSNSとかゲームとかがメインですよね。SNSのリンクからweb(ブログ)を見ることはあっても最初からサファリやChromeを起動しメインで使ってる人は少ないはず。特に若い人はググることはせずtwitterやYouTube内で探すことが多く、近い将来「ググる」自体死語になるかもしれません。
そして今は文章より断然動画ですね。調べごとでググってもYouTubeが上に来ることも多いから動きを伴うノウハウものだったら圧倒的に動画が解りやすい。
ってことで、これをブログで書くのもなんですが、ブログはかなり「終わってる」と言わざるを得ません。
やっと本題、だからこそ本・雑誌が一周してよく思える今日このごろ
無駄に長い前振りを終え、やっとここでこのポストの本題に入りますw
※このブログにはGoogleの自動広告が設定されているので文章の途中に広告が入っていると思われます。すいませんw
そんな今日この頃、もともとオレは雑誌が好きなのでDマガジンを契約しています。
主に読むのは自動車専門誌だけど、モノマガジン的なのもたまにみています。
自動車専門誌に関してはネットに比べて優れているは
- 内容が濃い
- 海外試乗記
- 写真がきれい
です。新型情報なんかはwebのニュースでもみれるけど、ほとんどがプレス発表の内容とメーカー提供写真コピーしただけみたいなやつ。でも、雑誌のほうのはちゃんと取材した記事が掲載されています。
輸入車の場合は日本に入ってくるかなり前から海外試乗会ってのが開催され、その時のレポートが載っています。ま、内容そのものは褒めちぎるだけがほとんどですが。これらもwebでみれるはみれるけど、サイトや更新タイミングがバラバラだったりて、案外探すの面倒なんですよね。雑誌なら集中して読める。
そんで車雑誌の場合、自動車メーカーの広告はほぼないから少しのジャーナリズムはあると思います。
あと全部の雑誌がそうではないけど、クルマ雑誌の場合、まだまだプロのカメラマンの写真が多いように思います。美しい写真を見る楽しみもあります。
webの場合、暇つぶしの「チラ読み」は適してるけど、じっくり集中して読むときはやっぱり雑誌だなーって思います。内容も専門家が書いてることが多いので質は高いです。
※ただ高齢になると雑誌の凝ったレイアウトは読むのがツライっていう面も。もはや高齢者しか読まないんだからもっとシンプルで解りやすいレイアウト・文字サイズをモトム!
モノマガジン的なのもだいぶ面白いです。具体的には「家電評価」「MONOQLO」「GetNav」「DIME」など。これらの雑誌って同じ内容がネットにも死ぬほど載ってるじゃないですか。だから、ネットが流行って一番先に無くなるタグイの雑誌だと思ってたけど、むしろ昔より種類増えてますよね。面白いもんです。
中身見てみると例えば「amazonの評価は低いけど本当は良い商品」とか興味深い企画が多いんです。
ちゃんと買って使って評価してるのも多いし専門家のコメントも多め。それが誰が書いてるかわからないブログとの大きな違いですね。
一言でいうとネットより雑誌のほうが信頼性はずっと上。
いや、もちろんタイアップ・記事広告も多いし、そこらの見極めは必要ですけどね。
最強のキュレーションは紙媒体だ
数年前にネットで「キュレーション」って言葉が流行りました。情報過多で信頼性も謎のネットの情報を「キュレーター」と呼ばれるその分野の専門家が質の高い情報をピックアップする的なことをキュレーションって言ってた。でも結局それも低品質まとめサイトが増えすぎて最近ではすっかり下火。
そんな時代だから、雑誌・書籍が一周回って脚光を浴びる大復活のチャンスだと思うんです。
釣りの話でいうと、今って人気YouTuberのおかげて「魚釣り」に興味を持ってくれた人がたくさんいると聞きます。でも、釣り知識ゼロの人がいざ釣り始めようってなって、近くの釣具屋さんに行っても、正直どーにもならんですよね。なにを買っていいか分からないし、そもそもどこで何が釣れるかも知らない。そんなお客さんにゼロから教えられる店員さんもほぼ居ないでしょう(丸一日拘束されちゃう)。だからといって、その人がネットで「釣り入門」でググっても、果たして釣りに行けるか甚だ疑問です。そんなときにも「入門書」が一冊あればなんとかなりそうな気がします。釣りに限らず、どんなことも該当すると思います。
最強のキュレーションは紙媒体じゃね?!ってことで長文を終わりたいと思います。
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