スターな男 #11 ペルセウス座流星群2023にチャレンジした3日間。台風接近で概ね駄目だった。
松田聖子 流星ナイト『Ohスターリースターリーナーイ夢うつつに気持ちだけが流星にかわるの~』ていう歌が1981年年にリリース。オレ中学生でばりばりの天体少年だったころ🤣 夏休みの自由研究はいつも「ペルセウス座流星群の観察」でした。はい、あれから42年経過。松田聖子のあの歌は未だに心に流れますお盆のペルセウス座流星群の時期になると。そんな思い入れがあるペルセウス座流星群、去年はたしか満月期でNGだった気がした。今年は新月期がらみで割りと好条件なので春くらいからまーまー楽しみにしてんたんです。
が・・・・
お盆休みに2つの台風が日本に直撃というバッドニュース。
8月8日の天気予報では↓こんな。
2023年ペルセウス座流星群の極大(ピーク)は8月13日の17時。でも17時は明るくて見えないので13日の夜明け前が一番期待がもてるとされてました。でも、この頃の予報だと台風7号がドンピシャで関東直撃。
ってことでピークの2日前にあたる8月10日木曜日の22時からチャレンジすることに。
8月10日(木)ペルセウス座流星群チャレンジ初日
21時に会社を終え22時ごろから南方向が見えるベランダにカメラをセット。
EOS R5は本体だけでインターバル撮影ができるので便利です。上の写真の水色のケーブルはレリーズじゃなくて給電用のUSB Cケーブルです。
いつもの14mmレンズ、絞り開放1.8、露出6秒、ISO-800。
初日はRAWとJPEGで撮影。そしてJPEG画像サイズを一番小さいSで撮影。そうするとJPEGのサイズが2400x1600ピクセルになって後のハンドリングがめっちゃ楽ちんですね👍
22時ごろは天気が良かった。
が、しかし・・・10分後
やめてー雲~
カメラをベランダに放置して、自分は室内でTVを見てる。そこで便利なのがCanonカメラコネクトアプリ。
リアルタイムで撮影した画像をスマホでチェックできる!すばらしいぞ令和時代!って喜んだものの、なんかカメラ側のインターバル撮影がOFFになってた🤣🤣 なので一旦ベランダに出てインターバル撮影のセットし直し。ちなみにEOS R5でインターバル撮影の枚数を無限にセットすると電源をOFFにするまで無限に撮影しちゃう。で、OFFでインターバル撮影やめて電源をONにすると、その設定がリセットされるから、もう一回メニューからインターバル撮影ONにしなくちゃならないのがちょっと面倒っすねぇ。
そんなこんなで初日は23時には全面曇っちゃったので23時過ぎに断念。
400枚ほど雲の写真撮っただけで終わる。
念のため雲の切れ間に流星が写ってないか確認したけど全然駄目でした。
8月11日(金)ペルセウス座流星群チャレンジ2日め
台風の動きを読めないようで天気予報がころころ変わる。11日夜は絶望的だった予報だったのに、晴れる感じの予報にコロっと変わっていた。tenki.jpの星空指数を見ると埼玉県は100!よく見えるらしい。ってことで11日土曜日も会社から戻って飯食ったあとの22時30分くらいからベランダで撮影開始。今日もまずは南側へ。
角部屋なので南側と西側にベランダがある。南側に設置するとリビングで自分が寝っ転がっている定位置からEOSの背面モニタを見ることができる。なので、一応ちょいちょい窓越しにモニタをみつつのインターバル撮影です。
で、この日も開始直後はそこそこ晴れていたけど
30分もしないうちに雲に覆われた😩
EOSのモニタが真っ白(白い雲が写ってる)なのが窓越しに見える🤣
25時にちょっと晴れ間が広がった。この頃には明るい木星が登っていた。写真左端。
でも、やっぱり雲多めで全然駄目。
3時30分まで同じ位置で1500枚撮影。後に雲の切れ間に写ってないか探したけど見つけられず🤣
無駄死にしたくないので、SiriusCompでタイムラプス作りました。ただの雲の映像🤣
もう諦めようとカメラを回収しにベランダへ行ってみたら西側は雲が少なめだった。4時すぎには日の出で明るくなるだろうから、最後の30分だけ西側のベランダへカメラを移動。
そしたらですね奇跡が起こったのです。このときは放置せずベランダでオレもずーっと星空眺めていたけど、その奇跡には全く気づかなかった🤣🤣
でっかい火球クラスが見事に写っていたんですよ最後の30分で👍 以下が無修正画像。
なかなか豪快な火球です。後にツイッター(X)見てたら同じタイミングの火球がいくつかポストされてた。オレのカメラの時刻設定ちょっと早いようで3時48分になってるけど他のひとのみると(たぶんGPSで正確な時刻)3時47分だったようです。
時刻が同じなのでオレが撮ったのと同じ火球だと思われます。
その後に「ペルセウス座流星群 火球」で検索してもこれ以外ほぼ出てこないので、オレ、めっちゃラッキーだった!ってことにしておきます。
8月12日(土)ペルセウス座流星群チャレンジ3日め!今日が本番か!!!
極大が13日の夕方なので12日の深夜=13日の明け方がピークにもっとも近いタイミング。だから、今日の夜が本番!!
各地の天気予報をチェックする。思いのほか台風7号が遅くて天気が崩れない。長野県の天気予報をチェックすると気象庁のtenki.jpだと長野県は満点の空が見えるという。
群馬に近いあたりは駄目だけどそれ以外は星空指数100!マジかよ。だったらビーナスラインあたりまで遠征しちゃう?めっちゃワクワク。
が、一方で他の星空予報みると正反対の予報!!!!まじかよ!
SCWの予報を見るとやっぱり全国的に安定しない感じ。
仕事中もソワソワです。Xで長野を検索するとビーナスラインにツーリング行ってるひとが青空の写真をツイートしてる。少なくとも日中は天気が良いみたい。白樺湖のライブカメラを発見ししばらく見てた。けっこう晴れてる!
悩ましい・・・・
昼ぐらいまでは長野に行く気満々だった。けど夜になってSCWを詳しくチェックするとやっぱり長野は曇っぽい。そして埼玉県が一番晴れる感じの予報。そして一番の懸念はお盆休みなこと。長野まで行って明け方戻ってこようとして高速事故渋滞とかのリスクもあるわけです(翌日普通に出勤)。そしてビーナスラインに行ってもめっちゃ混雑してる可能性もあり。
ってことで21時に会社が終わったころには「長野いは行かないで自宅でトライ」って結論に。お盆も正月も無いしがないサラリーマンだから仕方ないっす。無理はしない。
ってことで3日連続ベランダでトライ。
今日はいちおう本番なのでJPEGサイズをMAXに。この街明かりの中でたいしてきれいには撮れないからRAWはパス。
21時30分ごろは比較的雲が少なくていい感じ。
ちょっと雲がでる場面がありつつも・・・
25時台はほぼ快晴!!いいぞーいいぞー
この日は本番ということでカメラ放置でなく自分もベランダでけっこう長い時間観察してたんですよ。でも、まじで流れないぜペルセウス。極大外してるからといってこんなに少ないもんだっけ?なんか流星群関係なしにふつうに星野写真撮ってるとき2~3時間で数回の流れ星は見るし写真にも映る気がする🤣流星群の日なのにぜんぜん流れない!! ま、マンションの建物の関係で視界の半分は遮られているとはいえ、にしても少ないしょぼい。
心が折れると部屋に戻ってYouTubeでペルセウス座流星群ライブ中継を見る。
WNIが日本各地で中継してた。長野県は曇っていたので心のモヤモヤはちょっとだけ解消した。で、北海道のライブ中継がすごかった!
なにがすごいって画面に常時人工衛星が10個以上映ってた💦💦びっくりです。光害少ない場所で高感度カメラで撮るとあんなにいっぱい人工衛星映るんですね。調べたら4000個くらい飛んでるらしい。そのうち何割がイーロン・マスクのやつなんだろうか。それはともかく。
人工衛星の数も凄かったけど、流星の数も凄かった。北海道のカメラは北側を映してた。割りと放射点に近いあたり。そして短めの流星が次々と映っててびっくり。1~2分に1個くらい流れてる。
なるほど~ペルセウス座流星群は本気だすとこんなにたくさん流れるのね~
ってことで勇気づけられてベランダに行って肉眼で観察する。しかし・・・・
街明かり多すぎで北側なんてほぼ見えない。北極星も怪しいレベル。時間が経ってカシオペアはわかるけど、地平線に近い北斗七星はまったく見れない。まー街中の限界ですね。
そして26時には全面的に曇っちゃった・・・
これは流石に無理。カメラを移動し極力雲が薄いところを狙う。
カシオペアの下あたりにペルセウス座があるはず。なので、放射点方面に向け、小さい・短い流星を狙う。けど、ぜんぜん駄目🤣
南東方面の低いところがちょっと晴れ気味に。
よくよく見たらオリオン座が登ってきてるところだった。上の明るいのが木星。
って感じで26時~27時は雲った。そして27時30分、3時30分ですね。その頃から雲が抜けてきた。そうラスト30分に晴れるという奇跡!
沈み行く夏の大三角形。なんか切ない
この頃になってやっと3つ4つ流星を見ることができた。そのうちの一つはペルセウスとは全然違う向きだった🤣 そして案の定、カメラが向いてない方に流れる🤣
3時56分。白み始めで青くなった。ペルセウス座あたりに向けて小当たりを狙う、が、全然駄目🤣
やばい~夜が明けちゃう~
4時。東方向で特大を狙う!駄目~
アイフォンでも撮ってみた
西も!駄目~
終了~チーン。
成果物
けっきょくかなり頑張ったけど自分の目でみた流星は4つくらい。めっちゃしょぼい。
去年12月の「双子座流星群」のときは何十個も見れて写真も10数枚撮れたのに~
ペルセウスは塩対応🤣
で、この日も結局2500枚くらい撮影しそれらを血なまこで探した結果、2つだけ流星映ってた。
ペルセウス座流星群の流れ星その1
はい、ぜんぜんわかりませんね。右下に小さく映ってます。超拡大してこれ。
もっと拡大
ペルセウス座流星群の流れ星その2
これもPCで見てギリわかるかどうか。スマホだと絶対にわからない。
拡大図。
もっと~
ペルセウス座流星群のは緑色で映るらしいけど、たしかに緑色でした。
結局13日撮影ぶんで確認できたのこの2つのみでした。ちゃんちゃん!
それだけでは悔しいので流星は映ってないけどSequatorなんかで合成・加工した写真を自分の思い出として載せておきます。
No1:南側の1500枚をSiriusCompで繋げた図
No2:天頂付近 木星~おうし座あたり
No3:沈みゆく夏の大三角形 うっすら天の川
No4:グルグルと人工衛星とオレ
明け方近くは人工衛星がめっちゃ飛んでる。ワンちゃんiPhoneで流れ星撮れないかな?ってカメラの横でiPhone撮影してたオレが映ってた🤣
No5:木星~おうし座~オリオン座
下の街あかりの処理が雑だけども、こんな明るい街中でも数枚合成すればここまで写るんですね。なかなかすごいと思った。ちなみに肉眼だと一等星がかろうじて見えるレベルです💦
ってことで2023年のペルセウス座流星群はぜんぜん駄目でした。11日の火球に救われた感じ。
2023年の双子座流星群に期待!
流星電波観測国際プロジェクトというサイトに年間主要流星群リスト(眼視観測)ってページがありました。それによると2023年は双子座流星群の条件が最高に良いみたいです。
2023年12月15日(金)04時(月齢2)が双子座流星群の極大。関東なら冬型・冬晴れで安定してる頃なのでちょっと期待しておこう👍
「Oh~スターリースターリーナーイ」👋
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カテゴリ:星景写真