あ、オレ、アップデートとかアップデータって連呼してるけど公式では「アップグレード」っていう表記ですね。失礼しました。一般的にコンピュータ界ではアップデート・アップデータって言うのでつい癖で。

そんな訳で昨日の

Lowrance Elite Ti バージョン2.5にしてみた REDPEPPERS

の続きです。複数の細かいネタがあって、いつものように長文で読みづらいと思いますがご了承ください(-ω☆)

アップデータはSDカード直下に入れましょう

昨日書いた「アップデータ適用に失敗した」という人はあの後無事に成功したそうです。原因はアップデータのZIPをフォルダに解凍して、そのフォルダをSDカードにコピーしたから。フォルダに入れずSDカードのルート直下にコピーしたら成功したとのこと。

状況を詳しく教えてもらったら

（1）フォルダ配下にあるアップデートプログラム（EliteTi-2.5-56.1.142-Standard-1.upd）をSDカードにコピーしエリート7Tiに挿入し起動

（2）エリート7Tiはアプデートプログラムを認識するけど、実際の更新作業は行われず普通に起動しする（エラーメッセージは出ない）

ということでした。謎ですね(*´ω｀*)

おそらくですが・・・・

WindowsでいうBIOSレベルでブートドライブのプライオリティが決まってて、1番SDカード、2番内蔵メモリっていう順番になってる→ハードウエアがコールドスタートするととりあえずSDカードスロットを読みに行って、そこに何らかのシステムファイルがあるかどうかをSDカード直下とディレクトリ配下までチェックする→アップデーターがあるのでまずはそれを実行→でもアップデータ自体がルートにあること前提で書かれてて内部で書かれてるパスに辿り着けず失敗→本体その旨のエラーを出すべきだけどスルー→普通にいつも通り内蔵メモリから普通に起動。

っていう流れ。100％オレの妄想ですよ(*´ω｀*)

ゆってもアップデータの冒頭覗くと

### Immediate executionUPDDIR="$(dirname "${UPDFILE}")"THISCODENAME="$(grep CODENAME /etc/updater/updater.conf | cut -d= -f2)"FAMILY_NAME="$(cut -f 2 /proc/navico_platform/family_id)"if grep -q "i.MX 6" /proc/cpuinfo; then

みたいに絶対パスで切ってるので違うかもだけどコレ以上はハッカーじゃないので解りません・・UPDDIR="$(dirname "${UPDFILE}")"あたりが怪しいけど。

ともかくアップデータはSDカード直下に入れて実行しましょう。

2.0のアップデータは今のところ公開されてない

別の人からも相談のメールが来ました。そのケースは詳しくはわからないけど2.5にしようと思ったら失敗して起動しなくなったので2.0のファイルがどこにあるか知りませんか？という内容。

オレ、ローランスのサポートセンターじゃないけど、職業柄こういうお願いは黙ってられず仕事中に探してみました(*´ω｀*)

が・・・

一般的にソフトウエア配布するときって過去のバージョンもダウンロードできるようになってるけど残念ながらローランスの場合はそうでないようです。

http://www.lowrance.com/en-US/Software-Updates/

公式ページをくまなく探しても今回のエリートTi5・7向けの2.5アップデータはあるけど、それより一つ前の2.0のファイルがありません((((；ﾟДﾟ))))

Googleのキャッシュを拾ってみたところ・・・

Elite5Ti-2.0-55.1.74-Standard-1.zipっていうファイルが過去に公開されてたけど今現在はリンクが切れてます。一つ前のバージョンをネットから落とせない！！怖い！

なので2.5にアップデートされるかたはくれぐれも自己責任でお願いしますね。てか2.5に限らずローランスGPS魚探のソフトウエアアップデートは全て自己責任で(-ω☆)

こんなネタをブログに書いてるオレもどうかと思いますが・・

software.lowrance.comにftp接続してみる

ローランスのアップデートプログラムsoftware.lowrance.comというftpサーバー上でファイルが公開されてます。いわゆる「ホームページ」「WEB」のhttpサーバーではなくftpサーバーです。多くの人は「なんのこっちゃ？」だと思いますが、そういう仕組です。

http://www.lowrance.com/en-US/Software-Updates/からリンクされてるのも結局はftp://software.lowrance.comのファイルです。なのでローランスホームページに載って無くても（リンク貼られて無くても）FTPサーバーにはファイルが残っているのでは？と期待してftp接続もしてみました。

てことでせっかくの機会なのでsoftware.lowrance.comにftp接続する手順を書いてみます。

なおブログ時代以前に「手作りホームページ」やっていた人は「あ！FTPってなんか聞いたことある！」って思うかも。そう、あのFTPです。

FTP専用アプリをパソコンにインストールすれば超簡単にアクセスできます。けどWindowsユーザーならインストール不要で誰でも出来るDOSプロンプトでのftp接続について書いてみます。よくしらんけどMacOSでもターミナル的な画面でできると思います。

1.DOSプロンプトの起動

Windows画面の右下にある検索窓にcommandと入れるとコマンドプロンプトってのがでてくるのでそれを起動。以下の黒い画面がでてきます。C:Userstoroadmin←の部分は人それぞれなのでスルーしてくださいね。

>の後に以下の赤字を入れていきます。

2.ローランスのサーバーに接続する

C:Userstoroadmin>ftp
ftp> open software.lowrance.com
software.lowrance.com に接続しました。
220 Microsoft FTP Service
200 OPTS UTF8 command successful - UTF8 encoding now ON.
ユーザー (software.lowrance.com:(none)): anonymous
331 Anonymous access allowed, send identity (e-mail name) as password.
パスワード:hoge@hoge.com
230 User logged in.

1. ftp
2. ftp>ってなるので、その後にopen software.lowrance.com
3. ユーザー名を聞かれるのでanonymous
4. パスワードを聞かれるけど、ここは適当なメールアドレスでOKです。業界的にはhoge@hoge.comと入れるのがお約束（？）。なにを入れてもOKです。※実際パスワードは表示されません。

一字一句ミスをしなければ無事に繋がるはずです。

なおここでユーザーIDとして入れたanonumosはアノニマスといって「匿名」っていう意味です。ハッカー集団の名前もアノニマスなので、なんだか悪いことしてるように思われるかもですが、あのハッカー集団誕生よりもずーっと前からanonumosはFTPサーバーへの匿名ログインユーザーIDとして世界的に使われているので気にしないでくださいね(*´ω｀*)　もっと言えばFTPサーバーがanonumosを受け入れる設定になっている＝誰でもログイン可能、ってことです。なんだか妙にツウっぽいマニアックな画面にびっくりするかもですがご心配なく(*´ω｀*)

話もどして。

3.ファイル一覧をみてみる

無事にログインできたらdirと入力します。するとルートディレクトリ配下のファイルがダーーっと表示されます。

ftp> dir
200 PORT command successful.
125 Data connection already open; Transfer starting.
09-27-12  08:39AM              4154406 3G_3.0.25.zip
04-27-15  04:01PM      
          AirMap
11-04-15  05:42AM              1315778 Analogue-Gauges.zip
04-27-15  04:03PM      
          Archive
04-27-15  04:03PM      
          aspnet_client
08-27-15  09:00AM      
          B&G
以下省略・・・・

ファイルがめっちゃあるので、絞込みしてみましょう。今回はエリートTi用のファイルを探すので

dir elite*

って入力します。ファイル名の頭がeliteで始まるのを表示せよ、っていう命令です。以下が実行例。

ftp> dir elite*
200 PORT command successful.
125 Data connection already open; Transfer starting.
08-07-12  12:13PM              3786165 Elite-4_1.8_Color.zip
08-07-12  12:13PM              3763593 Elite-4_1.8_Mono.zip
08-07-12  12:14PM              3815106 Elite-5_3.6.zip
10-26-16  10:14AM             18669838 Elite4-6.0-7.0.10-Standard-1.zip
10-26-16  10:14AM             18621979 Elite5-6.0-7.0.10-Standard-1.zip
10-26-16  10:14AM             18956832 Elite7-6.0-7.0.10-Standard-1.zip
10-26-16  10:14AM             18965350 Elite9-6.0-7.0.10-Standard-1.zip
02-08-17  02:50PM             92233084 EliteTi-2.5-56.1.142-Standard-1.zip
226 Transfer complete.
ftp: 550 バイトが受信されました 0.01秒 39.29KB/秒。

Elite関連のファイルが8個あるけど残念ながらFTPサーバー上にもバージョン2.0はありませんでした。

なお、ローランスのFTPサーバーはマイクロソフトWindowsサーバーでした（冒頭で220 Microsoft FTP Serviceってレスポンスが帰ってる）。マイクロソフト系はファイル名の大文字・小文字の区別をしません。なのでdir elite＊でもEliteのファイルが見つかったけどunix系のサーバーだと大文字・小文字区別されるんでdir Elite*で探す必要があります←豆知識。

4.ファイルのダウンロード

今回は残念ながら目的のファイルが見つからなかったけど、もし存在するならば以下のコマンドでダウンロード可能です。

ftp> get Elite-5_3.6.zip

て入力すればElite-5_3.6.zipを自分のパソコンにダウンロードできます。

そんな面倒なことしてられっか！っていう人はFTPソフトをダウンロードすればOKです。ftpクライアントでググるといっぱい出てきます。有名所はFFFTPですがオレのオススメはFileZillaです。そんなFTPソフトでもユーザーID設定のところにanonumosっていう項目があるので、それを使えば接続できます。

LOWRANCEエリート5Ti/7Tiは本家のアップデータを適用しても日本語は使えます

↑これ。情報が錯綜してるやつ。日本の正規版ローランスを買ってローランス本家が配布してるアップデートプログラム適用すると「日本語が表示できなくなる」っていう話。

これは古い機種ではそうみたいですがエリートTiでは問題ありません（代理店に確認済みだし、実際にオレのエリート7Tiは日本語使えてます）。

古い機種は不揮発メモリ領域に日本語フォントが入ってたらしいです。けどエリートTiはROMに日本語フォントてかアジア言語パックが入ってます。ROMってCD-ROMのROMであってリードオンリーメモリー（読むだけのメモリ）です。だからアップデートプログラムが動いても書き換えられない。

エリートTiの他にHDSの新しいやつもROMになってるらしいけど詳しい名前忘れたので、そこには触れませんw　けどエリートTiは確実に問題なしです。

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ここまで書いておいてなんですが システムアップデートは自己責任で(-ω☆)