"北の国から'98夏 前編"
1998年07月14日(火)八郎潟
47匹 天気:晴れ 気温30度水温24度 手段:ボート
日刊トロにも書いてきたけど、7月の第2週末ってのは俺がバスを始めた記念日なので、毎年この時期は八郎潟へ行くことに決めた。そんで、上達度の確認と日頃の辛い釣りの憂さ晴らしと、常吉以外での豪快な釣りを楽しもうって魂胆。去年は、スピナベとラバジで36cm平均を38本釣れて最高の釣りだった。
今年も同じ様な釣りをしてみて50本取れないかと企んでいたのだが....
■とりあえず岸釣り
月曜日の夕方家を出て実家に行き車を借りて八郎へ向かう。実家へ着くなり「なんで一人なのだ?奈穂子さんはどーした?」と家族中から非難を浴びまくる。「おめーも鬼だの」とは兄の言葉。トホホ。こちらにも色々事情はあるのさ...
そんなこんなで、家にはとっても居づらいので、22時頃さっさと秋田へ向かい西部承水路に到着&仮眠し4時にサミー100を持って岸釣りへ向かう。
水面は結構賑やかだが、コイか?フナか?全く反応は無い。30分後岸際でのロングポーズ中にようやくバイト!35cmくらいのなかなかサイズをものにしホッと安心。
■初ヒットは...
イーストワンの開店に合わせて店へ行ってみる。相変わらず口の悪いボート屋オヤジ。ここでも、一人で来たことに非難を浴びる。トホホ。
さて、ボートはナニにしようか...色々作戦を練る。何しろ金欠なのだから毎日フルリグって訳にもいかない。初日はエンジン船で広く探って、2日目以降はエレキで攻めるってのも手か?ってことで、今日は8馬力付きのパントを借りた。横揺れが激しいこの船も一人なら大丈夫だろう。
今回はベイト4本にスピニング1本持ってきてて、ベイトにはそれぞれラバジ、スピナベ、サミー、ヘビ常、スピニングにはノーシンカーをリグって6時過ぎに湖上にでた。
天気は快晴無風....これはダメか?去年は曇り時々雨だったのにな。とりあえずエレキで流しながらアシ際にスピナベを撃ちまくる。と、初っぱなからヒット!しかも良い引きだ!。。。けど,,,なんか違うぞ...もしや、、、や、ら?ら?ラですかひょっとして?
ハイそうです。一匹目は「ラ」さんでした。こんにちは。また逢いましたね。でも貴方、よ~く見ると結構可愛い顔してますね。松井さんが言うのも解る気がしますハイ。でも、貴方を触ることはできません私ごめんなさいネ。だから、しかたなく、ペンチで外してやったら最後にブァシャ~っと大暴れしないでくださいよ。スピナベがブッ壊れちゃったじゃないですか。
■乗らない
五明光橋をくぐり南下しつつ、日陰側の東側のアシを探る。快晴無風で、水もなんかどんよりしてて釣れる気がしない。ラバジに換えてアシの際を撃つ。このタックルはこの前の取材ん時に借りたマグフォースVなんだけど、これがまた滅茶苦茶良い。いつもなら、アシ際を狙いつつもちょっと恐いので「弱気のサミング」をしちゃって、際から20cm手前にポチャリなんだけど、マグフォースVだと同じ弱気サミングしても丁度良い伸びがあって際ギリギリにキャストが決まる。しかも、弾道がキレイ。なんか自分がうまくなった様な錯覚を覚える。
んで、アタリは無いので、ちょっと水深がある対岸へ渡る。ここでようやくバイト!でも、乗せられない....くぅ~~悔しい。スピナベとラバジを交互に撃ちまくると、アタるけど乗らない、乗ってもバレる。くう~~。
ラバジなんで「これでもか!」ってくらいの強めのフッキングをしてもバレる。どうやら、1/2ozブラシガード付きのラバジに借り物のロッドのパワーが足りない様な...って、自分の腕を棚に上げて道具のせいにしてみる。
あまりにもバラシが多いので憂さ晴らしにヘビ常で何本か釣ってみた。やっぱり常は偉いな。
■キモは?
一見同じ様なアシ際でも明らかに釣れるところとそうでないところの差が付く。その原因を究明できれば調子良く釣れるのだが、果たして何だろう?
バイトがあったときに魚探をみると大体、ちょっと深くなっていることが多い。ショアラインに変化が無くとも、意外に底には起伏があって0.9m~1.4mくらいの間で変化してる。そんで、釣れるのは大体深い所。
っちゅーことで、浅いところは適当に流し、深めの所を重点的に探ってちょこちょこ釣っていく。常吉で(爆)
■風とボーズは10時から
って格言通り?10時ちょうどに風が吹いてきた。サーマルウインド、ヤマセってやつか?
無風の時はアシの奥で「バシャバシャ」音がしていたので、ひょっとして「ウエッピング」じゃないとダメなんか?とかなり焦っていたのだが、ちょっと安心。天気は雲一つ無い快晴なので、風だけが頼りだ。
で、風が当たっている側のアシをスピナベで撃ちまくる。たまにバイトがあるが...乗らない。く~~。ラバジでもヒットするが...バレる。く~~~。頭にきたので常る。と、もー釣れる釣れる(笑)
単調なアシ地帯はエンジンでバイパスして、変化のあるアシだけ狙う。あ、アシっていっても実際はいろんな植物があるんだけど、名前は知らない。ススキみたいなのとかガマっぽいのとか色々ある。で、葉っぱが結構肉厚で裏が白っぽく、沖目に疎らに生えている謎の植物は魚が多い気がするので、それを重点的に攻める。
途中、ゲーリー5インチグラブのノーシンカーでも何本か取る。今日の最大の42cmは3ポンドのスピニングで取った。
■野石橋
14時頃一番南端の野石橋に到着。(ボート屋のルールでこれ以上南下できない)さっき書いた謎の植物がいっぱいあって、なおかつ風&波がモロに当たっている。エレキの3でもキツイぐらいの強風を浴びつつも連続ヒット!
居る居る!ここまでボートで来たのは初めてだが、こんなに美味しい場所だったとは!風のせいかもしれないけど、とにかくよくつれるぞ!シメシメいい場所を見つけたぞ。ほっほほ。ほぼイレグイに近い状態になったが、なんせ風が強く波もあってヤバくなってきたんで、とりあえずエンジンで北上しボート屋に戻り一休み。
いっぱい釣れる事を想定して、今日はペンとメモ帳を用意し「正」の字でカウントしていたんだけど(感じ悪い?)、この時点で30ピキくらいだった。
このペースでいけば、去年の記録を上回るが...でも、サイズは悪い。1/3は30cm以下だもん。しかも殆ど常吉だしな。トホホ。
■夕方のイレグイ
17時前に再開。バッテリーが殆どないのでボート屋のまわりを攻めてみた。ちょうど夕凪の時間で風もだいぶ収まってきた。
この辺は浚渫があるので山中湖を思いだし6mラインを狙ってみた。浚渫のショルダーなんか、もースンゲー魚探の写り具合。山中湖ならイレグイの映像だが魚種は不明。でも、6mラインから1本取った。なんだ、八郎の6mでも居るんだね。でも後が続かないので対岸のゴロタ&アシを狙う。
こっちも丁度風が当たっている側でいい感じ。で、普通なら出っ張っているアシが釣れるのにここは、凹んでいる方が調子良く、いきなり連発!
バッテリーが虫の息なんだけど、ちょうど無風になりラッキー!最後の1時間で10本以上取って十分満足し18時過ぎにボートを上げた。
■最多記録更新
メモを集計したら47本。自己最多記録更新!
とは言え...こんな事書いたら読者の反感を買うかもしれないが...スピナベ&ラバジで35cm以上を50本が目的だっかたらね、ちょっと不満。結局終わってみればほとんどが常吉での釣果(涙)しかも、サイズも良くない。35cm以上なんて1/3くらい。あーぁ。
時期や天候のせいもあるかもしれないが、とにかく「スピナベを投げていれば釣れた」時代は終わった様な気がする。それに魚の体型も変わった。3年前は釣れる魚全部が背が高く顔が小さくマダイの様な体型だったけど、今日は山中湖のバスみたいだった。って、山中湖も八郎から買っているけどね(笑)
だから、常吉で釣れれば釣れるほど「八郎よお前もか」って感じでちょっと悲しくなるのであった。
■オマケ
っつーことで、今回は「常はしない」つもりだったので、常吉用品は家に置いてきたので、ストレート系ワームを殆ど使いきった。因みに一番反応が良かったのはロボストレート。あと常吉ワームもほぼ一発で食ってきた。いろんなストレート系ワームを試したが、クリンクルカッツ以外はなんでもOKって感じ。常吉ワームに代表される「クネクネ系アクション」が効果的だったように思う。
んで、これはヤバイっつーことで、片づけ後、20km離れた八郎潟釣り具へ車を飛ばしワームとナスオモリの仕入れへ向かった。
ロボストレートの代用品を探していたら、なんと!ロボストレートが売ってた!ウレし!!とりあえずここで6袋とナスオモリの3号を購入。
レジでおっちゃんに状況を聞いてみたら「ハードルアーでも~云々~」と、いかにも「常吉」な買い物をする俺を非難するがごとく「ハードルアー」を強調していた(笑)
オヤジは内心「ったく関東ものは常吉ばっかりで」と思っていたに違いない。ほっといてくれ~~。
本日の釣果:47本+岸釣りで1本+「ら」1本 40アップ3本、30cm~約6割本日の仕掛け:ポートビララバージグ1/2oz*2、ポートビラスピナーベイト3/8oz*3、ゲーリーノーシンカー4本、サミー100*1、あとは全部ヘビ常
本日のオマケ:他に4~5名の客が居たが釣果は不明。釣ってるとこは見てない。